にげうまメモ

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15/3/22 Cheltenham Festival St. Patrick's Day

*St. Patrick's Thursday

Cheltenham Festival3日目。本日も前日に引き続き、抜けるような青空のもと、非常に良い馬場のもとでレースが行われた。本日のメインレースは長距離Hurdleのチャンピオン決定戦、World Hurdle。人気としては一度Hurdleで頭角を現したのち、Chaseに転向しながらHurdleに戻ってきたという、昨シーズン引退した英雄Big Buck'sと同じルートを選んだSaphir Du Rheuが中心視されていたものの、昨年の1、2着が抜けた状態での人気のため混戦模様。他中距離Chaseの王者決定戦Ryanair Chaseも昨年の勝ち馬Dynasteが抜けており、こちらも混戦模様。このように、主要G1においては新たなるチャンピオンの出現が待望される前評判となっていた。

 

 

Vautourが力の違いを見せつける圧勝。雄大な馬体から繰り出される大きなストライド、踏み切りが遠目のためスピードが落ちにくい飛越、かつ最後まで十二分に残っているスタミナ、なにをとっても力が違う。もはやNoviceに居る馬ではなく、中距離Chaseの主役とまで言っていいのではないだろうか。実際に、BHAのレーティングでは171とNoviceでは異例の数値がつけられた。2、3着はApache StrongholdとValseur Lidoが占め、ここもアイルランド勢の圧勝となった。今年のNoviceはとにかくアイルランド勢が強い。英国のNovice戦はどうもスローからのロングスパート合戦が多い。そこにこのように圧倒的なスピードを誇る馬が出てくるとどうにも太刀打ちが出来ないようだ。

 

 

 

 

Uxizandreが今年で引退するトップジョッキーTony McCoyを背に華麗な逃げ切り勝ち。同馬はここまで今期はListed勝ちのみとどうも精彩を欠いていたが、昨シーズンのCheltenhamやAintreeで好走しているように、とにかく良い馬場で、かつ気分良くいけることが好走の条件のようだ。期待されたDon Cossackは3着に敗れた。第12障害でのミスと残り2障害でJohns SpritとHidden Cycloneに挟まれる不利が響いたか。

 

 

 人気薄のCole Hardenがまさかの逃げ切り勝ち。同馬はかつてGoodな馬場でAt Fishers Crossらに快勝しているように、かなり馬場が味方したようだ。いずれにせよ、この結果だけでは新たな主役というにはやや厳しいか。