にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

15/4/11 The Doom Bar Maghull Novices' Chase (Grade 1)

*The Doom Bar Maghull Novices' Chase (Grade 1) 2m

2m Novice Chase路線のCheltenham Festivalで圧倒的なパフォーマンスを見せ付けたUn De Sceauxが馬場の乾燥を理由に回避。やや寂しいメンバーになってしまった。

人気の中心はそのUn De Sceauxを前走追い詰めたGod's Own。もともとはPunchestownでRyanair Novices Chaseを勝っている馬だが、すでに英国障害シーズンが終わってしまった時期のため、今期もNoviceにとどまっていた。今期はHaldon Gold Cup ChaseにてBalder Succesらを相手に5馬身千切る快勝。その後こそ精彩を欠いていたが、ようやく前走復調を見せたといっていいだろうか。ただし、この馬もやや飛越に難があり、上のクラスの厳しいペースになってこそ真価を発揮する馬の可能性があるために、今回も全幅の信頼を寄せるのは禁物か。実力どおり走れば圧勝まであるのだが。

続くはここ2走ほどC3で連勝を飾っているTraffic Fluide。ただし相手がSventh Skyとさほど強い馬ではないことに注意。Court Minstrelは前走こそUn De Sceauxの前に太刀打ちできなかったが、それでも5着と踏ん張っており、ゆるいペースになりそうなここではチャンスか。Sizing Graniteはアイルランドの馬であり、比較がつきにくいが、ここ4戦落馬を除けば3勝という調子のよさはここでも脅威。特にLiutenant Lolonelを下している点は要注目である。Solar Impulseは人気になっていないが、善戦を繰り返してきた馬であり、ここでも注意が必要。Art MauresqueはC3勝ちがあるものの、やや格下か。

 

Art Mauresqueが逃げる展開。God's Ownは中団から。残り4障害でSolar Impulseが大きなミス。これで同馬は万事休す。好位にいたSizing GraniteがGod's Ownの追撃を振り切って勝利した。3着はやはり好位にいたTraffic Fluide。

スローの上がり勝負というNoviceらしいレースとなった。勝ったSizing Graniteはこれで落馬を除けば4連勝。特にLieutenant Colonelを破っている実績があり、その実力は伊達ではなかった。God's Ownはさほど飛越が早い馬ではないだけに、もう少しペースが上がった際の持久力勝負のほうが良いのかもしれない。いずれにせよ、ここもアイルランド勢が席巻、そしてUn De Sceauxとは大きな力差を感じるレースであった。