にげうまメモ

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15/4/30 National Hunt Racing - Punchestown Festival

*Punchestown

Handicap Chase (Grade C) 2m

FBD Cross Country Chase For The La Touche Cup 4m

非常によいメンバーが揃ったCross Country戦。人気の中心はなんといってもQuantitativeeasingだろう。CheltenhamのGlenfarclas Cross Country Chaseこそ手ごたえ抜群のところでToutancarmontの飛越によりコース外に出てしまったが、PunchestownのCross Countryにも豊富な経験のある馬。そろそろ待望の勝ち星が欲しいところ。続くは14歳の大ベテラン、Uncle Junior。Cross Countryに関しての経験なら誰にも負けない。12st3lbという重い斤量を背負うのは今年のGlenfarclas Cross Country Chaseの勝ち馬Rivage D'or。当時の斤量は比較的軽かっただけにこの斤量はどうか。

 

残り2障害から先頭に立ち、逃げ込みを図ったQuantitativeeasingだが、最後追撃してきたUncle Juniorがこれを差しきり勝利。同馬はなんと14歳。4milesの長丁場にも関わらず、道中多彩な障害を全て安定した飛越でクリア、残り7障害からスパートし、最後は見事に人気のQuantitativeeasingを差しきるという素晴らしい勝利であった。さすがはCross Countryの常連、まだまだ活躍が楽しみな馬だろう。離れた3着には第27障害から先頭に立ったKeep On Trackが入った。この馬も力をつけている。8歳と若いだけにこれからが楽しみな馬。4着にはRose of the Moon。このあたりは最後スピード負けしたが、いずれも安定した飛越を見せていた。なおRivage D'orは斤量が堪えたのかPU。

 

World Series Hurdle (Grade 1) 3m

G1最多勝利記録更新中のHurricane Flyが3miles戦に挑戦。対するは同じく初の3miles戦に挑戦する昨年のChampion Hurdleの覇者Jezkiだろう。その他11歳になっても衰えが見られないThousand Stars、長距離Hurdleの常連Lieutenant Colonelなど。

 

Thousand Starsが逃げる展開。Jezkiは中段、その後ろにHurricane Fly。レースはそこから抜け出したJezkiがHurricane Flyの追撃を抑えきって勝利した。長距離でのこの2頭のパフォーマンスは、来シーズンの長距離Hurdle路線を占う上でも非常に重要だろう。Lieutenant Colonelあたりは完全に千切っているだけに、この2頭が長距離Hurdle路線においても主役級の扱いを受けることは間違いない。

 

Ryanair Novice Chase (Grade 1) 2m

Arkle Challenge Trophyで圧倒的なパフォーマンスを見せたUn De Sceauxが出走。この馬は来シーズンは短距離Chaseの主役として期待されるだけに、ここで負けてはいられない。対するはSmashingだが、2度ほどUn De Sceauxには全くスピードについていけず完敗。さすがに厳しいだろう。Melodic RendezvousはHeavyがよい馬。

 

Un De Sceauxが危なげない勝利。やや飛越にもたつく場面もあったが、相変わらずピッチ走法からのテンポの速い飛越を見せていた。ただし着差はJust Cameronの3馬身とさほどつかなかった。短距離ChaseにはSpecial Tiaraという非常にスピードに長けた逃げ馬が居る。来シーズンの注目はこの馬との兼ね合いだろう。