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にげうまメモ

障害競馬と艦隊これくしょんの個人用メモ ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

15/5/17 National Hunt Racing / German Racing

German Racing National Hunt Racing

*Auteuil (FR) Very Soft

Grand Steeple Chase de Paris (Grade 1) 3m6f

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先頭集団を進んだ人気のMilord ThomasがShannon Rockの追撃を抑えて勝利。今年もフランス勢の勝利となった。Milord Thomasは4歳限定G1を含めこれでG1を3勝目。前走のPrix Ingre (G3)では2013年のGrand Steeple Chase de Parisの勝ち馬Bel La Vie、同レースを2014年までで3年連続2着のShannon Rockらを抑えて勝利しており、その再戦ムードが強かったここもしっかりと勝利するという結果になった。2着にはShannon Rock。これでこの馬はGrand Steeple Chase de Parisを4年連続2着に入るというなんとも悲しい記録を達成することになった。同馬は今年9歳。来年こそは悲願達成の期待がかかる。なお離れた3着にはこれも地元のSaint Pistolが入った。Prix Du President De La Republique (G3 Handicap)を10st1lbで勝ってきた馬。なお2013年の勝ち馬Bel La VieはPU。無事だと良いのだが。

英国から参戦したCross Countryの常連Sire Collonges、愛国から参戦したCheltenham Gold Cup2着などの実績のあるOn His Ownは前半から積極的なレース運びを見せるものの、2度目のRiviere Des Tribunesあたりから遅れ始め、2頭とも残念な結果に終わった。敗因としてはなんと言っても障害レースの質の違いだろう。2頭とも重いハンデを背負った長距離のスタミナ勝負でこそ真価を発揮する馬である。Sire Collongesのベストパフォーマンスは11st10lbの斤量を背負って10st12lbのAny Currencyを下したGlenfarclas Cross Country Chase(2013)であり、On His Ownのそれは英国長距離Chaseの最強馬の一頭Silviniaco Contiがバテてヨレるほどの超ロングスパート合戦になった2014 Cheltenham Gold Cupの2着である。逆に二頭ともスピード勝負は向かない。今回のレースを良く見ると、英愛仏の障害レースの質の違いがこの二頭の凡走の背景となっている。それは第一に斤量が10st10lbと英愛のそれとは1st以上も軽い。さらに、難易度の高い障害は幾つか存在するもののそれ以外の障害は比較的英愛のそれよりも低く、難易度も低い。加えて難所といわれる障害もRail Ditch & Fence、Rivere Des Tribunesなど、いずれもスピードをつけて飛越する必要がある障害ばかりであり、Becher's Brookをはじめとする英国の「難易度の高い障害」とは質がまるで異なる。

(参考:http://www.grandsteeple.com/en/the-obstacles.html

こう考えてみると英愛仏の間には同じChaseといわれながらも、仏のそれは比較的スピードを要する障害レースとなっていることが分かる。このようなレースはこの二頭にとっては不向きであり、現にCross Countryの常連であり、英国では非常に安定した飛越を見せるSire Collongesは飛越に戸惑う場面が散見され、またOn His Ownはペースが上がると斜飛するという悪癖を見せていた。今回のレースは、英愛からは単に飛越の得意な、長距離に強いスタミナ馬をつれてきてもGrand Steeple Chase de Parisは勝てないという証左だろう。

英愛から参戦した二頭にとっては残念な結果となってしまったが、仏国においては新たな障害のチャンピオンMilord Thomasが誕生するという非常に印象的なレースとなった。また、英愛から参戦した二頭のパフォーマンスは英愛仏の障害レースを比較する上で貴重な知見を与えてくれた。これに懲りずに来年も英愛から強豪馬が参戦してくれることを期待する。

 

*Hannover (GER) (Flat) gut

pferdewetten.de - Bavarian Classic 3yo 2000m (G3) 

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人気薄のLos Cerritosが果敢に逃げる展開。番手にIraklion、第二集団にAjaloとLovato、人気のQuasilloが5番手からゆっくりと構える。最後方にEastsite One。最終コーナーからLos Cerritosの手が激しく動き、代わってQuasilloが後方から外を回って一気に進出。そのまま大外から馬群を一気に差しきり、見事な勝利を収めた。なお2着はAjalo、3着にLovato。

QuasilloはSea The Stars - Quetena (Acetanango)。これで2戦2勝だが、今回は非常に派手な勝ち方で強い内容であった。前がある程度流れてくれたのにも助けられた部分はあるかもしれない。しかしながら、2着のAjaloもRennen Um den Preis der SWK - Dr. Busch-Memorial (G3)でKarpino(これも2戦2勝の無敗馬である。Deutsches Derbyでの対決が楽しみだな!)の2着のある馬であり、決して弱い馬ではない。Deutsches Derbyに向けて楽しみな一頭が出てきたといっていいだろう。