にげうまメモ

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15/6/11 POG

*2015/16 POG

今年のPOG馬10頭。個人的に何かしらの点で面白そうだと思った馬。思い入れのある血統とかそういう点からも選んでいるのでご容赦。

 

・アストラエンブレム  牡

ダイワメジャー × ブラックエンブレム (ウォーエンブレム) 小島茂之

ブラックエンブレム秋華賞でお世話になった馬。鼻出血の慢性化が原因で残念ながら早々に引退となってしまったが、産駒の活躍を楽しみにしてきた。母がしなやかな動きをする馬ということで、おそらく緩すぎるだろう第一仔のディープ(テスタメント)、当たり外れの大きいネオユニ(ブライトエンブレム)は見送ったが、何かと筋肉質のパワー型に出やすいダイワメジャーの産駒ということで今年は指名。シルクで募集価格5000万。父ダイワメジャーだけに距離がどこまで持つか分からないが、ダイワメジャーにしては比較的柔らかい動きをするとのことで期待。

 

アラバスター

ハービンジャー × レーヴディソール (アグネスタキオン) 松田博資

レーヴドスカーの血統はレーヴドリアンの頃から好きで応援している。昨年もレーヴミストラルPOG指名して中々楽しませて貰った。レーヴディソール阪神JF(G1)を無敗で制し、この馬でこそクラシック制覇を、と期待したが重度の骨折でその夢は潰えた。そのレーヴディソールの第一仔。ハービンジャーの仔は関節の稼働域が大きく筋肉も柔らかいため、新馬・未勝利程度ならば能力だけで勝利してしまう一方、瞬間的な機動力に課題があるためスピードや機動力で勝利してきた馬が多い若駒戦では2勝目で苦労する場合が多い。サンデーの肌でしか走らないのはそのせいかもしれない。同馬は比較的筋肉質に出やすいタキオンを母父に、非常に瞬発力に優れたレーヴディソールを母に持つので、何とかその辺りの弱点を克服してくれないものか。母父タキオンの勝ち上がり率の低さ、及び定年間際の厩舎など課題は多いようだが。

 

・アレイオブサン 牡

ステイゴールド × ディアジーナ (メジロマックイーン) 須貝尚介

言わずと知れた黄金配合。課題はNorthern Dancerのクロスを持たないことだとかなんとか。フローラS(G2)など重賞2勝のディアジーナはこれが第2仔になる。マックイーンの牝馬ということでわりと楽しみにしていた馬だが、繋靭帯の故障で引退してしまった。同馬は馬体重が5月現在で440kg前後ということだが、ステイゴールドなので心配することはないと思う。

 

・(レッドアルバ) 牡

キングカメハメハ × イタリアンレッド (ネオユニヴァース) (石坂正)

イタリアンレッドは何かとお世話になった馬。府中牝馬S(G2)勝ちをはじめ、七夕賞(G3)、小倉記念(G3)など牡馬相手にも活躍し、2011のサマー2000チャンピオンにもなっている。同時期に活躍していた牝馬フミノイマージンとは対照的に、瞬間的な機動力とパワーを兼ね備えたネオユニらしい馬であった。同馬はそのイタリアンレッドの初仔となる。ただし、成長曲線としてはやや晩成に出そうでクラシックシーズンに間に合うかは微妙。また、キンカメらしい筋骨隆々の身体付き、ピッチ走法らしい点からちと固めに出ていそうな点が気がかりだが、POG期間が終わっても長く楽しませてくれることを期待。

 

・(リオンディーズ) 牡

キングカメハメハ × シーザリオ (スペシャルウィーク) (角居勝彦)

言わずと知れた超良血。馬体も血統も超一流。繋ぎがどうとか言われているが、とにかく兄エピファネイアがここにきてついに繋靭帯炎をやってしまったという流れもあり、この馬にかかる期待は相当のものだろう。この馬に関しては兄弟を見る限りとにかく無事で行ってくれとの一言。

 

・(ダノンスパーク) 牡

ヴィクトワールピサ × スターアイル (ロックオブジブラルタル) (音無秀孝)

セレクトセール1億円超えの高額馬。ミッキーアイルの半弟。ヴィクトワールピサの初年度産駒ということで未知数の部分は多いが、ミッキーアイルはとにかくトップスピードとその持続力に優れた馬で、同様に有馬記念ドバイワールドカップにてその卓越したスピードと持久力を披露したヴィクトワールピサの産駒ということで期待してみる。父ディープからヴィクトワールピサに変わる点が懸念されるが、馬体を見た限り柔軟性とパワーという点では不安はなさそう。まぁいずれにせよ瞬発力に優れたタイプというよりはむしろ持久力を生かした先行型だろう。優等生じみたレースよりも4角先頭の強気の騎乗を期待。距離はクラシックディスタンスまで持つかというと疑問だが、成長力という点では3歳時点で完成されていた兄よりもこちらの方が上だと思う。

 

・(ドレッドノータス) 牡

 ハービンジャー × ディアデラノビア (サンデーサイレンス) (矢作芳人)

フローラS (G2)など重賞3勝のディアデラノビアの第5仔。父ハービンジャーという点が評価を下げているようだが、兄弟はいずれも筋肉質でパワーと瞬発力に優れた形質が出ており、ハービンジャーの緩さや機動力の欠如といった弱点を補う格好になっている。母父サンデーサイレンスという点もハービンジャーにとってはプラスだろう。兄弟に似て骨太で筋骨隆々の作りで、ここにハービンジャーの良さが加われば期待してよいのではないだろうか。広いコースで伸び伸びと走ることを期待。

単純にハービンジャーの仔は勝つとき派手なので好きだという説もある。

 

・(グローサーザール) 牡

ヴィクトワールピサ × ファーストバイオリン (Dixieland Band) (池江泰寿)

サウンズオブアースの半弟。比較的硬めで瞬発力に優れた兄から、ネオユニの後継種牡馬として期待が高いヴィクトワールピサに変わるという点が興味深く指名。意外と素軽さが目立つというのが個人的なヴィクトワールピサ産駒に対する現状の評価。兄の成長曲線を考えるとクラシックシーズンに間に合うかは微妙だが。

 

・レッドウィズダム

キングカメハメハ × プレシャスラバー (ペンタイア角居勝彦

一頭くらいは日本競馬界を席巻しているサンデーの血が入っていない馬を、ということで指名。色々とお世話になったナリタクリスタルの半弟。Mr. Prospector 18.75% 3 x 4, Northern Dancer 12.50% 5 x 5 x 4, Raise a Native 12.50% 4 x 5 x 5となかなかきつめの配合だが、何かと丈夫な家系のようなので体質的には丈夫であってくれることを期待。馬体はいかにもキンカメといったところ。馬体重も500kg超えということで、長い間楽ませてくれることを期待する一頭である。

 

・(サトノケンシロウ) 牡

ディープインパクト × マジックストーム (Storm Cat) (池江泰寿)

一頭くらいはディープを(笑) セレクトセール2億円超えの高額馬。言わずと知れた超良血。馬体をもてあまし気味のサトノアラジンよりも一回り小ぶりに出た同馬の方が早くから活躍してくれることを期待している。キズナといいサトノアラジンといい、ラキシスといい、個人的にディープ産駒は古馬になるとやや3歳時とは質の異なる筋肉がつく場合があるのではないかというのが現在持っている仮説。同馬に関しては、馬体的にはディープらしく瞬発力と柔軟性に富んだ印象でわりと好み。