にげうまメモ

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15/7/5 New Zealand Racing

*Racing Te Aroha @ Te Aroha Heavy

The Spray Rig - Te Aroha Hurdle MDN HDL 3100m

Race 1: THE SPRAY RIG - TE AROHA HURDLE / RaceInfo / NZRacing

コースの外に牛が放牧されていたり、南国らしい植物が植わっていたりと非常に情緒豊かなTe Aroha競馬場。第一レースはHurdleの未勝利戦。レースは2番手の内を追走し、最終コーナーから捲った人気のZavamarとの叩き合いに持ち込んだYardarm、最後は首差前に出て勝利。この2頭で後続を大きく引き離しており、実力的にはほぼ2頭のマッチレースといったところだろう。ただしZavamarが外から強気な競馬をしているのに対し、Yardarmはスローの流れを先頭集団で追走していることを考えると、実力的にはZavamarを上に取ったほうが良いかもしれない。

YardarmはHurdleは2戦目での初勝利。1戦目ではWest Endに11馬身千切られていることを考えると実力的にはやや疑問符。

 

Moroney Diamond Wedding Anniversary Hurdle MDN HDL 3100m

Race 2: MORONEY DIAMOND WEDDING ANNIVERSARY HURDLE / RaceInfo / NZRacing

こちらも未勝利らしいスローの流れ。最終コーナーあたりから仕掛ける馬が続出し、一気に馬群は凝縮。その内を上手く抜けてきた人気のBahhtonが最終障害手前まで持ったままの手ごたえで抜け出し快勝。2着には逃げたMaster Michael、3着には外から派手に捲ったYardstickが入った。

BahhtonはHurdle初挑戦で初勝利。展開の利もあったとは思うが、着差以上の完勝であった。平地では重賞で好走暦もある馬。やや道中引っ掛かる面があるのが気がかりだが、上のクラスではさらにペースが上がるのでさほど心配しなくていいと思う。

 

Waihou Tavern Hurdle RST OPN HDL 3100m

Race 3: WAIHOU TAVERN HURDLE / RaceInfo / NZRacing

いわゆる日本の障害オープン戦だと思っていいと思うRST OPN HDL。人気のD'Llaroが飛ばす展開を2周目から絡みに行ったWest End。最終コーナーを回るところでD'Llaroを競り落とし、追ってきたMaharishiを振り切るとあとは5馬身差の圧勝。2kgのハンデ差を貰っていることを差し引いてもこれは完勝といっていいだろう。D'Llaroは最終障害で大きなミスをしているようにかなり余力をなくしているように見えた。なお69kgのトップハンデを背負ったMahanadiは最下位。

West Endはここに来てMDN、OPNと連勝。確実に力を付けている。2着のMaharishiは7/1にFaceup-Low Fees In Real Estate KS Browne Hurdle (PJR)にてThenamesbondの4着の実績のある馬。力がある馬であることは間違いないが、今回はややローテーションが厳しかったか。

 

Te Aroha Veterinary Sevices Steeple MDN STP 3500m

Race 6: TE AROHA VETERINARY SERVICES STEEPLE / RaceInfo / NZRacing

Chaseの未勝利戦。レースは後方からレースを進め2周目から徐々に進出し、最終障害で逃げたNoah Jonに並びかけたGet Flashが3馬身差の勝利。人気のWaitoki Ahiは見せ場なし。Stagehandは飛越のミスによりPU。

Get Flashは今回がSTPデビュー戦。HurdleではRST OPN HDLでも好走暦のある実力馬である。飛越もミスが無く安定していた。今後が楽しみな一頭である。

 

House of Travel Steeple RST OPN STP 3500m

Race 7: HOUSE OF TRAVEL STEEPLE / RaceInfo / NZRacing

1周目からGo Jimmy Goが飛ばす展開。人気のKick Backは後方から。Tony Richards Toyota Pakuranga Hunt Cup(PJR)勝ち、Great Northern Steeplechase(PJR)でAmanood Ladの2着のあるトップハンデのTobouggie Nightsも後方から。鞍上の手がかなり動いており追走に苦労しているようだ。2周目からGo Jimmy GoにGoosebumpsが並びかけ、ペースは上がる。Kick Backは後方から徐々に進出し、残り2障害で先頭に。あとは突き放す一方で5馬身差の圧勝。2着には粘ったGoosebumps、3着にはやはり後方から進んだJokingが入った。Tobouggie Nightsは大敗。

牝馬Kick BackはここにきてMDN、OPNと2連勝。確実に力を付けている。今回は展開云々以前に完勝といっていいだろう。Goosebumpsは人気はさほど無かったがOPNの常連で決して弱い馬ではない。Jokingはやや踏み遅れた感もあるがここは完敗だろう。Tobouggie Nightsは70.5kgというほかの馬よりも5.5kg重い斤量もあったかもしれないが、それにしても動けなさ過ぎた。やや心配である。