にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

15/7/19 German Racing / National Hunt Racing

*Bad Harzburg (GER) Gut
Preis der Rechtsanwälte Schulz-Kühne, Mausolff & Pommer, Goslar / Bad Harzburg 3550m (Chase)

いわゆるドイツの池を泳ぐ障害競馬。先日行われたAlpine Motorenöl-Seejagdrennen (Chase)と同様のメンバーが揃った。Alpine Motorenöl-Seejagdrennenを勝利したKazzio、Svenskt Grand Nationalを勝利したLändlerなどが集まった。

レースはKazzioが逃げる展開。番手からAudientia、Ländler、Samuraiなど。Jupiter、Rigidityは後方から。非常にゆったりしたペースでレースは進行。馬群はそのまま池の中を泳ぐ障害に向かう。池はスタンド前に設置されており、これを最初に泳ぎきったのはAudientiaとSamurai、その後Ländler。またKazzioはやや遅れる。池を泳ぐのはあまり得意ではないようだ。そのまま4頭が固まってレースは進行するも、徐々にSamuraiが遅れ、代わってKazzioが進出。そのままKazzioが先頭に立ち、最後は持ったままの楽勝。途中から手ごたえが怪しくなったLändlerは最後Audientiaに交わされ3着。

KazzioとLändlerは前回こそ5kgの差があったが、今回は1kgとハンデ差が詰まることが懸念されていた。しかしながら見ての通りの楽勝。完全にKazzioはこの路線では力が上の馬といっていいだろう。LändlerとAudientiaは1.5kgのハンデ差があり、最後はそれも出たか。

 

*Newton Abbot Good

レース映像はAtTheRacesで見られるので興味がある方はそちらへ。(要登録)

Maiden Hurdle (C4) 2m5f122y

レースは未勝利の中距離戦らしくスローで一団となって開始される。逃げるのは人気のRuddy Article。人気を分け合ったAir Gliderは中段の内から。2周目の後半からAir Gliderとその後ろにいたMont Choisyが追ってくるも、むしろRuddy Articleがこれを突き放し4馬身差の快勝。2着にはMont Choisyが入った。

Ruddy Articleは3戦目にして初勝利。相手のMont ChoisyはHurdle初戦と未知数なところがあり、さほど強調できる勝利ではないだろう。

 

Handicap Chase (C5) 2m75y

12st0lbのトップハンデと圧倒的人気を背負ったWalden Prince、序盤から先頭を切ると、残り4障害で後続を振り切り、最後は馬をとめる余裕すらある楽勝。ここではハンデと着差が示すとおり力が違った。C5ではこれで大楽勝で2連勝。上のクラスでは負けている馬だけに、どこまで力を付けているだろうか。とりあえず上のクラスに入ってからが正念場だろう。

 

Novices' Chase (C4) 2m75y

Noviceらしいスローで始まったレース。人気のDormello Moは好位、ChaseデビューのDubai Princeは後方から。途中からDormello Moは先頭に並びかけそのまま後続を引き離す。Dubai Princeは2番手に上がりそれを追う。この2頭で後続を大きく引き離すも、残り3障害でDubai Princeが先頭に変わり、そのままDormello Moを引き離し最後は8馬身差の圧勝。

Dubai Princeは元々はStrensall Stakes(G3)でSide Glanceを下すなど、平地で活躍した馬。HurdleではC3勝ちがあるのみとさほど活躍は出来なかったが、Chase転向初戦はさすがの能力の高さを見せた。Dormello MoはC3のNovice勝ちがある馬。C4では本来力が一枚上の馬だろう。ただしDormello Moは12st1lb、Dubai Princeは11st1lbと大きなハンデ差があるので、いずれにせよこの2頭の力差はさほどないと考えていいだろう。

 

*Stratford Good

Novices' Hurdle (C4) 2m70y

今日のメインレース(笑) いつぞやの凱旋門賞にてTreveの5着に入ったPenglai Pavilionが出走。元々はゴドルフィンの馬であったがどうやら現在はオーナーが変わっているようだ。

レースは軽量のLee Side Ladyが飛ばす展開。圧倒的人気を背負ったPenglai Pavilionは2番手から。しかしスタンド前で早々に先頭を奪うと、あとはひたすら突き放す一方。2着に22馬身差の大差を付けて圧勝した。

Penglai Pavilionは見ての通り、完全にここではスピードも能力も一枚も二枚も抜けていたというしかないだろう。飛越も最後まで安定していた。またトップスピードに乗せるまでもなく後続を圧倒するスピードはここでは図抜けている。いずれにせよ、面白い馬が出てきたといっていいだろう。