にげうまメモ

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15/10/26 POG

*2014/15 POG

POG馬さんの近況。当初の指名理由や過去のレース短評などは過去記事参照のこと。

 

アラバスター

[15/10/25 東京 アイビーS (OP) 芝1800m良 横山典 474kg 5人気 8着]

エンジンの掛かりが遅く、持続的な末脚を使うタイプだけに小回りの札幌から広い府中代わりは歓迎... かと思ったのだが、残念ながら大敗。案の定出遅れ、坂下から追い出されるも、特別目立った伸び脚は見せられずに終わった。

正直、ここまで坂を上れないとは思わなかった。関節の稼動域が広く、かつ筋肉も柔らかい。その分必要とされる筋肉のパワーが多いタイプなだけに、筋肉のパワーが不足している現状では府中のだらだらとした坂もダメということか。末脚としてもオープンで勝ち負けするほどのものは持っていないので、あくまで現状平坦コースで前受けしてどこまでといったところだろう。もっとも、スタートを五分に出るだけのダッシュ力も不足しているというのが現状だが。

ただし、どうも今年の3歳世代を見ているとハービンジャー産駒は徐々にパワーをつけてくる馬が多いように見受けられる。タキオンの肌ということもあり、それも相まって筋肉の力が付いてくれば面白い一頭だろう。パドック解説者曰く、とても清んだ綺麗な目をしているとのこと。競馬振りも一戦ごとに進境が見られるだけに、非常に賢い馬なのだろう。血統が血統だけにかかる期待は大きい。ここまでの戦績だけで見限るのは早計。長い目で見守りたい馬である。

 

・レッドウィズダム

[15/10/25 京都 2歳未勝利 ダ1800m 良 福永 494kg 1人気 1着]

スピード不足に業を煮やしたのかダートに路線変更。とりあえず勝ちあがり。道中は内で我慢して直線前が詰まるも、最後の1fで内を掬って抜け出し、あとは持ったままの楽勝という内容であった。

相手にも恵まれた感はあるが、少なくとも砂を被りながら内で我慢できたことは評価していいだろう。また、脚を使ったのは抜け出す一瞬だけで、その後もピッチを上げきっていない。瞬間的な加速力に課題のありそうな同馬の性質を考えると、着差以上の完勝だろう。時計は平凡だが、内容を考えるとさほど評価を落とす必要は無い。キングカメハメハ産駒なだけに、ダートを使うとそれ向きの筋肉が付いてくる可能性が高い。馬のスケールを考えれば将来性としては楽しみな一頭か。ただし、レースとしてはかなり楽だったことを考えると、次走いきなり勝負になるかと言われるとわからない。

 

・ドレッドノータス

[15/10/25 京都 2歳新馬 芝2000m 良 武豊 470kg 1人気 1着]

マンハッタンカフェ産駒の大型馬ファスナハトとの一騎打ちかと思われた一戦。スタート直後から先頭を伺うファスナハトに外から絡んでいき、3f目こそ12.8と緩んだが、そこから12.4 - 12.4 - 12.7 - 11.9 - 11.6 - 11.5 - 11.9というまさかのラップを刻んでの勝利。見た目としては3角でファスナハトを競りつぶし、あとは独走態勢。追ってきたナムラシングンを抑えての勝利というものであった。

競馬としてはもはやかけっこの類だろう。しかし、新馬クラスで素質馬ファスナハトと2000mびっしりと競り合い、それを競り潰して勝利したというパフォーマンスはその高い持久力とスピード、持続性のある末脚を感じさせるものである。現にファスナハトも最後までバテておらず、3着まで残っている。なかなか面白い馬。当面の課題は折り合いだろう。また、ディアデラノビアの肌にしては筋肉量に乏しいように見えたので、より一層の成長が待たれる。