にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

15/12/06 National Hunt Racing

*Huntingdon Good to Soft (Soft in Places)

Mares' Novices' Chase (C4) 2m3f189y

人気のKalaneが軽快に飛ばす展開。対抗馬のBon Chicはこれを追うも、残り2障害あたりから手ごたえが悪くなり、最後は後続が追ってこないことを確認して馬を止めていた。結果Kalaneが31馬身差の圧勝。

上記の通り着差はアテにならないものだろう。しかし道中から軽快に飛ばし、安定した飛越を全てで見せながら最後までしっかり脚を伸ばしたKalaneは中々立派なパフォーマンスといえる。Hurdleでは牝馬限定Novice Listed勝ちのある程度の馬だが、これでChaseは1戦1勝。相手関係にも恵まれた感はあるが、面白い馬が出てきたといえるだろう。

 

Peterborough Chase (G2) 2m3f189y

レースは思っても見なかった形で幕を開ける。12歳馬Wishfull Thinkingがかなりのペースで引っ張る展開。一時は大逃げの形になる。しかし残り3障害辺りからAl FerofとPtit Zigがこれを追ってくると、後は2頭のマッチレース。手ごたえとしてはさほど変わらなかったが、最終障害でPtit Zigが落馬。Al Ferofが2着のPepite Roseに40馬身をつける快勝を見せた。

Al Ferofはこの路線の常連。今回も力どおりの走りを見せた。勿体無かったのが最終障害で落馬したPtit Zig。前回もVautourを追い詰める走りを見せており、今回も手ごたえとしては勝ち馬とさほど遜色ないものがあったのだが。Wighfull Thinkingは本来スローからの上がり勝負が得意な馬。完全に騎乗ミスだろう。Pepite Roseは前走の条件戦こそ力を見せたが、やはりここに入るとややスピードという点で見劣るようだ。

 

*Kelso Heavy

Novices' Chase (C4) 2m7f96y

非常にタフな馬場で行われたNovice戦。人気のSeeyouatmidnightが2着のSilsolに13馬身をつける快勝。

SeeyouatmidnightはHeavyな馬場でHurdle G2勝ちのある馬。飛越も安定しており、馬場も合っていたようだ。一方のSilsolはやや飛越に安定さを欠き、馬場や斤量も向かなかった感。

 

Scottish Borders National (C3 Handicap) 4m90y

Heavyな馬場で行われたまさかの4miles戦。勝ったのは昨年の勝ち馬で12歳のNeptune Equester。一時は後方まで下がるも、そこから盛り返し、最後は2着馬に16馬身を付ける快勝。

もはや気力勝ちといったところだろう。同馬はとにかく長距離に優れた馬で、2012 Grand Nationalも完走を果たしている。 12歳というなかなかのベテランだが、長く走って欲しい馬の一頭だろう。

 

*Puchestown Heavy

Maiden Hurdle 2m4f

一時は開催も危ぶまれたPuchestown開催。とりあえず無事開催されることになったが、馬場はHeavyと非常にタフなものとなった。その中でしっかりと勝ちきったのはYorkhill。残り2障害から抜け出すと、最後は2着に8馬身をつける快勝。

YorkhillはNHFを含めて3戦3勝とした。ネット上の評判は高いが、如何せん馬場が馬場なので評価の程は分からない。

 

John Durkan Memorial Punchestown Chase (G1) 2m4f

Flemenstarが先頭を切るも、すぐにDjakadamが先頭に変わる。第9障害で後方にいたHidden Cycloneが落馬。Valseur Lidoが先頭のDjakadamを追うも、むしろこれを突き放し、最後は12馬身差の楽勝。

Djakadamは今年のCheltenham Gold CupでConeygreeを最後まで追い詰めた馬。今年はこれがシーズン初戦となったが、さすがに見事な勝利を上げた。重馬場への適性もあり、ここでは相手に恵まれた感もある。順当な勝利といったところだろう。Gilgamboa、Valseur Lido、Clarcamは昨シーズンの中距離Noviceの有力馬だが、今回はやや相手が悪かったか。Hidden Cycloneはこの路線の常連だが、飛越という点には相変わらず不安が残る。ここのところは安定した飛越を見せていたのだが。

 

Beginners Chase 2m6f

逃げたPont Alexandreが安定した飛越で後続を突き放すと、2着に8馬身をつけ快勝。

Pont AlexandreはHurdleではNovice G1勝ちのある馬。今回は1000日近い休み明けにも関わらず、見事な勝利を上げた。とにかくこの馬は無事に行ってくれることが何より。