にげうまメモ

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15/12/11 National Hunt Racing / Crystal Cup

*Cheltenham Good to Soft

Glenfarclas Cross Country Chase (C2) 3m6f37y

欧州Cross Country Series Crystal Cupの最終戦。英国のCross Countryの常連Any CurrencyやSire Collonges、愛国の強豪Uncle JuniorやLove Rory、前走CheltenhamでCross Countryを勝利し調子を上げてきたJosies Orders、フランスからの参戦馬で前走イタリアのMeranoで行われた71 Premio Delle Nazioni (G2)で現地の強豪Ara Goldを下して勝利してきたMartalinなどが参戦し、なかなか豪華なメンバーとなった。

レースは人気薄のValadonが積極的に引っ張る展開。Any Currency、Sire Collongesらはそれを追う。Martalin、Josies Ordersは好位から。Uncle Junior、Love Rory、Rivage D'orなどは例によって後方から。早々に隊列はかなり長くなる。第11障害で後方にいたLove Roryが落馬。中盤からAny Currencyの手綱が激しく動くも、同馬は後退。そのまま隊列が縮まることはなく、残り2障害から先頭に立って押し切りを図ったSire Collongesをゴール前Josies Ordersが捕らえ勝利した。Martalin、Rivaage D'orは大敗。On His Ownは後方で落馬していたようだ。Uncle JuniorはPU。

11月に同コースで行われたレースとはやや質の違ったものとなった。序盤の隊列が長くなることは同じだが、中盤で大きく緩むことがなく、そのまま淡々としたペースで進行し、ゴールに向かって緩やかにペースアップしていくという点が異なる。このため、前回は中盤の緩んだところで進出したAny CurrencyやUncle Juniorには道中押し上げることが可能な場面がなく、今回の大敗に繋がった。事実、今回のレースの上位馬はほぼ好位から進めた馬で占められており、後方からの押し上げが殆ど見られなかった点は特徴的である。

さて、その中できっちりと結果を残したJosies Ordersは立派だろう。前回こそ10st2lbという斤量に助けられた部分も大きかったが、今回は11st8lbという斤量と質の大きく異なるレース展開を克服し、力をつけていることを見せ付けた。英愛のCross Countryにおいては有力な一頭だろう。Cheltenham Festivalにおいて相手となるのは愛国のQuantitativeeasing、怪我の復調次第ではあるが英国のBalthazar Kingといったところだろうか。フランスからの参戦馬次第という部分もあるが。

Sire Collongesもまたマラソンランナーとしての資質の高さを十二分に見せ付ける結果となった。前走こそ急カーブで滑って転倒するというアクシデントこそあったが、本来このような淡々としたペースのレースにこそ強い馬。飛越も終始安定しており、さすがはこの常連と言ったところだろうか。ただし、スピードという点ではやや勝ち馬に見劣ることは仕方ない。

Any Currencyは大敗。少しずつ位置を下げ、結果的には8着という結果におわった。おそらく中盤からのペースアップについていけなかったのだろう。Cross Countryではさほど崩れずに走る馬だけに珍しい。もっとも、スピード能力よりも持久力や飛越能力に長けた馬なので、次回人気を落とすようであれば見直したいところである。Uncle Juniorら後方組は前述の通り出番無し。悲観する内容ではないだろう。On His OwnはCross Countryへの参戦自体は面白いと思うが、後方からのレースではこの馬の良さが生きない。Grand Nationalへの参戦暦が示すとおり、スピード能力よりも高い持久力を武器にする馬である。ここでも先行してどこまでと言ったところ。フランスから参戦したMartalinは最後遅れ6着。やや斤量も11st8lbと厳しく、よりテクニカルな障害が待ち受けているイタリアのMerano競馬場とは異なり、英国(Cheltenham)のCross Countryは比較的欧州Cross Countryとしてはオーソドックスな障害が多い。この辺りの適性の違いも敗因の一つだろう。