にげうまメモ

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15/12/28 National Hunt Racing

*Leopardstown Heavy

Christmas Hurdle (G1) 3m

同名のレースが先日のKemptonでもあったが、こちらは長距離戦である。

レースはSnow Falconが引っ張るかと思いきや、第4障害で落馬。代わってAlpha Des Obeauxが引っ張る。Arctic Fireは例によって後方から。最終障害でPrince of Scarsが逃げるAlpha Des Obeauxに並びかけると、最後は4馬身差の快勝。Arctic Fireは見せ場なし。

Prince of Scarsは長距離の平場戦を2連勝してきた馬。今回は馬場・距離とともに向いただろう。調子も良かったか。ただし、2着のAlpha Des Obeauxはさほどこの路線の常連とまでは言いがたく、むしろメンバーが手薄となりがちな長距離戦に矛先を向けてきた感もあるので過大評価は禁物だろう。Arctic Fireは馬場、距離とともに合わなかったか。

 

Lexus Chase (G1) 3m

On His OwnとFoxrockが引っ張る展開。Don Poli、Sir Des Champs、First Lieutenantらは後方から。Don Poliは途中から押して上がっていく。最終障害で先頭に立つと、First Lieutenant、Foxrockの追撃を抑えて勝利した。

Don Poliは昨シーズンのRSA Chase (G1)の勝ち馬。Chaseはこれで6戦5勝となかなか立派な成績である。ただし今回はやや特殊な馬場であったものの、辛勝であったことは否めない。FoxrockはHennessy Gold Cup (G1)でCarlingford Loughの2着こそあれど、比較的ここでは格下の馬。Cheltenham Gold Cup (G1)に向けて強調できる内容ではないだろう。

First Lieutenantは元々は長距離Chaseの強豪。昨シーズン辺りから調子を落としていたが、今シーズンはHennessy Gold Cup (G3)にて3着に入るなど、復調の兆しを見せていた。トップスピードに勝ったタイプというよりはどちらかというとマラソンランナーであるため、今回は慎重に乗ってしまったのが悔やまれるか。On His Ownは見せ場を作るも4着まで。かつてのCheltenham Gold Cup (G1)の2着馬だが、やはりこのように自らレースを作る戦法が合っているということだろう。トップスピードに難はあるが、持久力に優れた馬であるためまだまだ見限れない。Sir Des Champsは馬場が堪えたのか大敗。Carlingford Loughは調子落ちか。