にげうまメモ

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16/02/13 National Hunt Racing

*Newbury Heavy (Soft in Places)

Novices' Hurdle (C3) 2m69y

伏兵Arganteが逃げる展開も、これを併走した人気のEmerging Talentが残り2障害から先頭に。しかしこれを追走してきたMeet The Legendが最終障害で交わしきり、3馬身差の快勝。

Meet The LegendはHurdle2戦目にして初勝利。初戦からAltiorにぶつけてきた程度には素質を評価されている馬。飛越も安定しており、6stの斤量の恩恵はありながら強い競馬を見せた。前走待望の初勝利を上げたEmerging Talentはまたもや2着。一瞬にして加速できる脚を持った馬ではないので、今回は大事に乗りすぎたといったところだろう。あまりNovice向きの馬ではないということか。

 

Handicap Hurdle (C2) 3m52y

ハナを切ったCount Guido Deiroが残り3障害辺りから仕掛けると、最終障害はミスしたにも関わらず内から追ったSykesの追撃を振りきり逃げ切り勝ち。

Count Guido DeiroはHurdleではMDN勝ちのみであり、ChaseでC3辺りを走っていた馬。今期は2着が1度のみと冴えなかったが、ここでは勝利を上げた。気分良くいけたのも良かったかもしれない。むしろ勿体無かったのはSykes。後方の内に構え、馬群の中でブレーキをかけるシーンが散見された。直線も内にもぐりこみ、勝ち馬が内に寄ってくる中での2着。スムーズなら突き抜けていただろう。

 

Denman Chase (G2) 2m7f86y

レース前の誘導馬を歴史的名馬Denmanが勤めたレース。昨年はここからCheltenham Gold Cupの勝ち馬Coneygreeが出ている。

Bob Ford、Splash of Gingeなどが先手を取る展開も、Bob Fordは早々に後退。好位からRocky Creek、The Giant Bolster、Houblon Des Obeaux。実績馬Ballynagourは中段から。Midnight Appealは追走に手間取り後方から。レースはHurdleでも実績のあるスピード馬Splash of Gingeがそれなりのペースで引っ張る。第12障害から外にいたHoublon Des Obeauxが先頭に。そのままひたすらリードを広げると、最後は持ったままで28馬身差の圧勝。2着には盛り返したThe Giant Bolsterが入った。

Houblon Des Obeauxは元々はハンデ戦の常連。ハンデ戦ではほぼトップハンデを背負う役割を担わされていた。昨シーズンようやく力をつけてきたかと思われたが、さすがにCheltenham Gold Cup (G1)は大敗、今シーズンは冴えない競馬を続けていた。常に掛かり気味に外を追走する馬だけに、ようやく自分の形を見つけたといったところか。ただし、さほど調子の良い馬が集まっていたわけではないことに注意したい。

The Giant BolsterはCheltenham得意の馬として有名だが、ここのところは最後地味に盛り返してくる味な競馬を続けている。さすがに年齢を重ねてスピード面での衰えが見られるだけに、今後は超長距離のハンデ戦がよいのではないだろうか。

Splash of Gingeは果敢に先行するも最後脚が上がり3着。24fはやや長い。Grand National (G3)5着のあるRocky Creekはいまいち適性が掴みにくい。敗因は馬場、距離、ペースなどは違うと思うのだが…。Bob Fordは馬場が悪化すればするほど良い馬。West Wales Nationalが中止になったことは同馬にとって痛恨の極みだろう。ここではスピードが足りない。

 

Betfair Exchange Chase (G2) 2m92y

Captain Conanが引っ張るレース。第7障害から先頭に立ったTop GambleがDodging Bulletsの追撃をむしろ突き放し、10馬身差の快勝。

Top Gambleは元々Novice G2勝ちのある馬であり、今シーズンはC1のハンデ戦で好走していた。非常に体調が良かったらしく、今回はその辺りも出ただろう。今後はRyanair Chase (G1)に向かうとのこと。昨シーズンの短距離ChaseチャンピオンDodging Bulletsはやや不甲斐ない敗戦。ここを叩いて変わってくれば良いのだが、正直ここは実力でねじ伏せて欲しかった。長休明け2戦目のCaptain Conanはやや踏み切りのステップをミスする場面が散見されたが、少しずつ調子を戻してきているようだ。状態さえ戻れば重賞戦線では勝ち負けできる馬。とにかく無事に行ってもらいたいところ。

 

Betfair Hurdle (G3 Handicap) 2m69y

Sternrubinが逃げる展開も、同馬は早々に後退、PU。替わって引っ張るのはStarchitectだが、これを残り3障害から捕まえに行った好位置にいたAgrapartが突き放し、最後は11馬身差の圧勝。Starchitectは最終障害で大きなミスをするも、なんとか2着を死守。

AgrapartはNoviceの馬。Yorkhillには完敗しているので、このレースのレベルとしても推し量れるといったところだろう。とにかく22頭立てのHurdle戦。馬群も平地と同じくらい固まって進行するため、求められる能力は普段の障害戦とはやや異なる、平地競争と類似したものとなる。しかし余程能力の抜けた馬でない限り、一瞬で加速する脚を持たないマラソンランナーである障害馬にとっては馬群に入ってしまうとかなり厳しいレースになる。Agrapart、Starchitectといったスムーズに運んだ組が前に来ているのはそのせいもあるだろう。とりあえず好位でスムーズにレースを行ったLizzie Kellyの手腕は見事である。もはやこの類は騎手買いした方がいいかもしれない。

 

*Warwick Soft (Heavy In Places)

Novices' Hurdle (C3) 2m5f

好位を追走したOpen EagleがMystical Kinightの追撃を抑え3馬身差の快勝。

Open Eagleは平地でもそれなりに走った馬。前走はThomas Hobsonの2着もある。さすがに実績的にもここでは抜きん出ており、11st10lbというハンデも克服する競馬を見せた。着差はさほどないが、力は抜けているだろう。Hurdle初戦のMystical Knightはよく抵抗した。これは誇っていい。Kilcullen Flemは残り4障害あたりで飛越が大きくなり余力をなくしていた。

 

Novices' Chase (C3) 3m1f100y

終始先手を切ったVivaldi Collongesが残り3障害から後続を突き放すと、そのまま62馬身差の大楽勝。

Vivaldi Collongesは昨シーズンからChaseを走っている馬。C1の早いペースにも慣れており、そういう馬が自分のペースで引っ張れば下級条件を使ってきた馬は付いて来れないという、典型的なレースとなった。この馬自身力をつけているのは間違いなく、実績的にも上のクラスでも楽しみな馬だろう。ただし、頭が低い走法で着地の後の2歩目で頭を下げるクセがあるのでそこが課題か。人気のRacing Pulseは残り4障害で競争中止。特に何もなければよいのだが。

 

OLBG.com Mares' Hurdle (Listed) 2m5f

人気のJessber's Dreamが逃げる展開。中段から進出を図ったJennies Jewelだが、残り3障害で大きなミス。替わって好位にいたFlute Bowlが最終障害で逃げるJessber's Dreamに並びかけると、これを1馬身ほど抑えて勝利した。

Flute BowlはC3勝ちがある程度の馬。前走はPolly Peachumに完敗している。Jessber's Dreamは前走TauntonのListed2着の馬だが、さほど強調の出来ないレースだろう。勿体無かったのがJennies Jewel。残り3障害でのミスで完全にリズムを崩してしまった。最後は脚を伸ばしているだけに、あのミスがなければと悔やまれる敗戦だろう。

 

Kingmaker Novices' Chase (G2) 2m

Cheltenhamの前売りでも人気になっていたL'ami Sergeの出ていたレース。勝ったのは逃げたVolet Dancer。L'ami Sergeに11馬身差をつける快勝。

Violet DancerはHurdleで重賞勝ちのある馬。Chaseは5戦4勝とした。ただしOpen Ditchでの飛越に安定性を欠いたりと課題が残る。期待されたL'ami SergeはややViolet Dancerのペースに戸惑ったのか、ミスを連発しての敗戦。下級条件では強い競馬を見せてきた馬だが、上のクラスの早いペースとなると課題が残るだろう。

 

Handicap Hurdle (C4) 3m2f

Saint John Henryがハナを伺う構えも、スタートで出遅れながらも押して前に行ったExtreme Impactが内から先頭を奪う展開。しかし早々にExtreme Impactは手ごたえが悪くなると、徐々に後退。替わって後方にいたLetbeso、West of the Edge、American Lifeらが進出し、ゴール前はSaint John Henryを巻き込んだ5頭の大激戦に。その中からSaint John Henry、Letbeso辺りが抜け出すかと思われた辺りで、大外から一旦は完全に後退したExtreme Impactがまさかの来襲。ゴール直前でSaint John Henryを交わして勝利した。

もはやExtreme Impactの一人芝居のようなレース。C4のハンデ戦では11st10lbを背負っての勝利も上げて来た馬だが、どうやらかなり気性的にズブいところがあるようだ。10歳と障害馬としては普通の年齢だが、かなり頑固なところがあるのだろう。

 

Handicap Chase (C2) 2m4f

Galway Jackが逃げる展開も、これをNiceonefrankieが突いてC2としてはそれなりのペースで流れる展開。人気で好位に構えたCogryはミスを連発。最終コーナーで中段にいたTaquin Du Seuilが一気に捲ると、あとはそのままの勢いで押し切り勝利。2着にはNiceonefrankieが入った。

Taquin Du SeuilはJLT Novices' Chase (G1)の勝ち馬。Novice卒業後はやや不甲斐ない競馬を続けており、故障でここが復帰戦となったが、力が上であることを示した。C1レベルのペースを楽に追走するスピード、瞬間的な加速力、飛越の安定性、どれをとってもここではレベルが違う。無事ならば中距離戦線ではかなり楽しみな馬だろう。こちらも重賞勝ちのあるNiceonefrankieは最後まで勝ち馬を追撃するスピードを見せたが、さすがに相手が悪かったか。

 

*Gowran Park Heavy

Red Mills Chase (G2) 2m5f

昨シーズンUn De SceauxのBeginners Chaseにて唯一同馬についていったことで有名となったSmashing。前半からハナを切ると、残り3障害辺りから手ごたえが悪くなった他馬を尻目に、軽く仕掛けると最後は11馬身差の圧勝。2着にはMorning Assemblyが入った。

Smashingは今シーズンに入って3戦3勝。やや16f戦の一線級相手ではスピードが足りないので、20fに舞台を移している。とにかく重馬場は得意な馬のようだ。ここでは力が違ったか。2年近い休み明け2戦目のMorning Assemblyは完敗の内容。さすがに重馬場はこなせる馬だが、Softくらいの方が良いかもしれない。

 

Red Mills Trial Hurdle (G2) 2m

Sizing Tennesseeが逃げる展開。残り2障害辺りから人気のSempre MediciとBentelimarが進出。残り2障害で内のSizing Tennesseeが落馬、残った2頭の叩き合いは最終障害を越えてからの脚でSempre MediciがBentelimarを競り落とし勝利。Bentelimarは最後諦めたのか着差は7馬身とそれなりについた。

Sempre Mediciは今期は重賞2勝と波に乗っている馬。ただし一線級とまでは言えないのと、同じ厩舎・騎手でFaugheenという圧倒的な馬がいるだけに、おそらく今後も裏路線を使っていくことになるだろう。ここもアイルランドの重賞級とはやや足りない馬が相手。Bentelimarが最後諦めて追っていないだけに7馬身と差はついているが、力が完全に抜けているとまでは言えないと思われる。