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にげうまメモ

障害競馬と艦隊これくしょんの個人用メモ ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

16/02/18 日本酒

*日本酒

飲んだ日本酒の感想というかメモ代わりの雑記。

 

秋田県 新政酒造 新政 元旦しぼり2016 猿の惑星

秋田酒こまち、麹米40%・掛米60%というスペック。開栓は2016年1月。No.6シリーズを思わせる微炭酸を含んだ非常にフレッシュな口当たり。ほんのりとした甘酸っぱさと微炭酸が調和してとても華やかな印象である。しかし、ボディは予想外に米の味がしっかりと出てくる。渋味や苦味を含んだ米の旨味と甘味が存在を主張し、これが後味までしっかりと残る。米の嫌味や雑味がないのは流石だが、No.6シリーズでいえばS-typeくらいの主張の強さはあると考えていいと思う。ただし、この主張の強さの中に米臭さは感じられず、全体としては非常に華やかな口当たりから膨らみのある甘さを持った酒である。

 

・栃木県 小林酒造 鳳凰美田 愛山 White Phoenix

愛山を45%まで磨いた酒。Black Phoenixの磨き違い。口当たりは同様にほとんどクセがなく、微かな甘味が舌の上で踊る程度。しかし次に来る味がBlack Phoenixとは異なり、女性的で華やかな、そして重層的でありながら軽やかな、酸味と辛味と甘味が折り重なった複雑な味わい。Black Phoenixでは辛味が基調であったが、こちらでは三味が調和して非常にフルーティかつエレガントな世界を形成している。とにかくこのボディが立体的かつ柔らかで、そして華やかで美しい。この味わいは若干の渋味を残しながら後味まで余韻を響かせる。Black Phoenixの単なる磨き違いと侮ってはいけない。愛山という酒米と、この蔵のポテンシャルが存分に発揮された高級酒である。なおボトルはシャンパンボトルを用いているらしいが、やたら重いので取り扱いには注意。

 

福島県 曙酒造 天明 亀の尾 純米瓶囲い(火入れ)

会津産亀の尾60%磨き。口当たりは天明らしく酸味が主旋律だが、決して強烈なものではなく、むしろ常温であると亀の尾から自然に出た渋味や甘味、酸味が混ざった米の旨味が楽しめる。特徴的なのはそのボディであり、米臭さや雑味を一切感じない綺麗な亀の尾の渋味が主旋律となる。そこに亀の尾の甘味が絡みつき、全体としてふくらみのある柔らかな味わいを形成する。この渋味は後味まで尾を引くが、全く嫌味を残さない点が高評価。なお、前年度の酒を飲んだためやや質感が変化していた可能性があることに注意。

 

新潟県 市島酒造 市島 吟の慶大吟醸

越淡麗なる酒米の35%磨き。一年間ほど低温貯蔵したものらしい。口当たりは甘味が基調だが、ここに35%磨きとは思えないほどの強烈な米臭さが絡みつく。ボディは甘味を主旋律としながら、渋味と苦味など米の旨味が存分に発揮された味わいをかもし出している。これは越淡麗という酒米のポテンシャルによるものなのだろうか、低温貯蔵によるものなのだろうか。大吟醸とは思えないほど力強い味わいの酒である。ただし原材料に醸造アルコールが添加されている点は残念の一言。

 

・栃木県 小林酒造 鳳凰美田 芳 生酒

ひとごこちの磨き55%。口当たりは酸味を含んだ米の甘味が主体。ボディは米の渋味や苦味を含んだ旨味が前面に出ており、これが後味までしっかりと残る。この味構造は他の鳳凰美田と同様。磨きのせいか酒米のせいかはわからないが、比較的米の旨味が強調されており、若干の米臭さがある。そのためかやや雑味が感じられる。米臭い酒が好みの人には愛山を使ったものよりも勧められるが、個人的には若干飲みにくく残念に思った。ただし、海産物などの生臭さがある食材にはこちらの方が合うように思う。

 

福島県 開当男山酒造 活性酒

会津の地酒。いわゆるにごり酒。夢の香なる酒米を使っているらしい。活性酒だが開栓時の発泡は見られなかった。口当たりは米から来る自然な甘味が濃厚に来る。米の澱の柔らかさが感じられて口当たりは中々良い。しかし残念なのがその次の味。にごり酒ともあって米の雑味が多いのはともかく、とにかくアルコール臭くて味わうどころの話ではない。後味は比較的辛口に切れていくが、主味におけるアルコールの香りが余りにも臭く、とてもではないが飲めたものではない。アルコール臭さの中をよく探すと、力強い米の旨味がわずかに感じられるが、同時に嫌味のようなものもあるので味わう程のものでもない。わたしはお猪口二杯で気持ち悪くなった。何でも原材料に醸造用アルコールを使っているとのこと。米の澱の感触や口当たりはそれなりの水準にあるので、この蔵のより一層のレベルアップが期待される。

 

広島県 宝剣酒造 宝剣 純米 限定超辛口 生

八反錦の60%磨き。味わいはまさに名前から想像されるような強烈かつ鋭利な辛口。ボディには60%磨きらしい米の旨味をしっかりと主張しつつ、後味までしっかりと斬れていく。この辛味には米の嫌味や雑味を含まず、とにかく綺麗でフレッシュな斬り口である点は高評価。わたし個人は辛党ではないのだが、これは美味いと感じた。生臭い魚介類にも合わせやすい、汎用性の高い酒だろう。

 

・栃木県 小林酒造 鳳凰美田 赤判 純米大吟醸

山田錦40%磨き。口当たりは比較的ジューシーな酸味と仄かな甘味の混ざった爽やかなもの。ここから比較的芳醇でフルーティーな米の旨味が口全体に広がる。若干の渋味と苦味を残しながらも、米から来る自然な甘味を主体としたものである。やや米臭さがあるのはBlack Phoenixとは異なる。しかし、米の雑味や嫌味が全くないのは流石はこの磨きと言ったところだろう。後味は比較的米の渋味がしっかりと残る。まさに王道の大吟醸鳳凰美田の真髄ここにありといったところ。文句なく美味い酒。合わせる料理は比較的モノを選ばないと思う。

 

・愛知県 萬乗醸造 醸し人九平次 rue Gauche

山田錦の50%磨き。口当たりは比較的柔らかな酸味。ここから米の柔らかな旨みが広がるが、比較的甘みが主体で若干の酸味が混ざるといったイメージ。ここには米の渋味、苦味は殆ど感じられない。また、アルコール分が低いせいか米の臭みもあまりない。後味には若干の米の渋味だけが残るが、非常にさわやかに抜けていく。非常に飲みやすく、万人受けする酒だろう。あまり日本酒臭さも存在しないためとっつきやすいと思う。価格も純米大吟醸にしてはお手軽なものであった記憶。日本酒初心者にもお勧めできる酒だろう。

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