読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

にげうまメモ

障害競馬と艦隊これくしょんの個人用メモ ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

16/02/20 National Hunt Racing

*Ascot Soft

Novices' Hurdle (C2) 2m3f58y

例によって人気のYala Enkiが逃げる展開。Mr Mix、Premier Bondがこれを追う。残り2障害辺りからMr Mixがこれに並びかけるも、2頭の叩き合いはYala Enkiに軍配が上がった。

Yala Enkiは今シーズンから頭角を現してきた馬。軽ハンデながらLanzarote Hurdle (Listed)を逃げ切ると、続くHeroes Handicap Hurdle (G3)でも11st0lbを背負って3着と好走し、前走がフロックではないことを示した。ここでは力上位だろう。自ら展開を作り出せるという意味でも、中~長距離Novice Hurdleでは楽しみな馬の一頭か。Mr Mixは下級条件を勝ってきたばかりの馬だが、実力馬相手に好走した。重馬場が得意な馬のようなので、今後は良馬場への対応が課題だろう。

 

Sodexo Reynoldstown Novices' Chase (G2) 2m7f180y

DrumacooとOnenightinviennaが並んでハナを切る展開。一時はこの二頭で後続を引き離すも、残り3障害辺りから脚色が一杯に。代わって後方からVyta Du Roc、一時は馬群から置いていかれたMinella RoccoやLe Mercueryが追い上げ、レースはVyta du RocがMinella Roccoを半馬身しのいで勝利した。

Vyta Du RocはSefton Novices' Hurdle (G1)でThistlecrackの2着がある馬。今シーズンからChaseに転向し、これで3戦2勝となかなかの成績を上げている。ただしこのレースに関しては前の二頭がプレッシャーを掛け合った結果とも考えられ、どちらかというと平地のスピードで勝利したという印象。さほど2、3着馬は強力な相手ではないだけに、過大評価は禁物だろう。

 

Appletiser 50 year Celebration Chase (Listed Limited Handicap) 2m7f180y

Waldorf Saladが逃げる展開も、残り5障害辺りから手ごたえが悪くなる。好位にいたVieux Lion Rougeが抜け出しを図るも、後方にいたSausalito Sunriseが一気にこれを交わし去ると、最後は12馬身差の圧勝。

Sausalito SunriseはMurphy Group Handicap Chase (G3)勝ちがある実力馬。前走こそO'faolains Boyの前に完敗したが、自らの守備範囲であれば十二分の実力を持つことを改めて示した。どちらかというと一定のペースで走るマラソンランナーであるだけに、さほどペースが早くならなかったここでは展開も向いただろう。11st10lbを背負っての勝利はここでは力が抜けている。ペースが早くなる一線級相手となると苦しいようだが、G3などでは今後も十分勝負になる馬だろう。

 

Handicap Hurdle (C2) 2m3f58y

Debdebdebが引っ掛かり気味に逃げる展開。これを追うのがSirop De Menthe。後続は大きく離れる。しかし第6障害辺りからこのリードはなくなり、代わってSirop De Mentheが先頭に。Sirop De Mentheが逃げ切りを図るも、残り2障害から後方にいたDifferent Graveyが抜け出し、最後は16馬身差の圧勝。

Different Graveyはトップハンデを背負っての勝利。Novice Listed勝ちがあり、今シーズンはここが復帰戦であったが、純粋に力が抜けていたと考えていいだろう。2着とは僅差の3着に入ったMontdragonは11st10lbを背負ってHeavyのC2を勝ってきている馬。これは純粋に勝ち馬を褒めなければならない。

 

Ascot Chase (G1) 2m5f8y

Royal Regattaがスローで逃げる展開。人気のSilviniaco Contiは2番手から。Dynaste、Mafilleule、Flemenstarは好位、Triolo D'Aleneは後方から。Royal Regattaが逃げ、Silviniaco Contiの仕掛けもかなり余裕を持って追い出されたせいか勝負どころから殆どペースは上がらず。残り2障害からSilviniaco Contiが悠然と先頭に立つと、あとは突き放す一方で20馬身差の圧勝。2着にはDynasteが入った。

Silviniaco ContiはこれでG1を7勝目。先日の3連覇を狙ったKing George VI Chase (G1)は果敢にハナを切るも、途中からVautourが先頭に立ち徐々にペースを上げていくという苦しい展開。結果として途中棄権に終わったが、得意のスローからの上がり勝負という展開になれば無類の強さを発揮するところを見せ付けた。重馬場も得意であり、ここはまさにこの馬のために用意された舞台とまで言っていいだろう。今後はGrand National (G3)を目指すとのことだが、26f以上の経験はなく、一定のペースで走り続けるスタミナという点ではやや疑問が残るため、個人的にはメンバー次第でRyanairがGold Cupを目指したほうが良いと思う。

2014 Ryanair Chase (G1)の勝ち馬Dynasteは久しぶりの21f戦への参戦。最近はビッグタイトルを狙ってか長距離を使っていたが、24fではやや詰めが甘くなるところがあった。重馬場は得意ではない馬だけに、ここでの敗戦は参考外だろう。いずれにせよ24fを走るスタミナには疑問が残るので、Ryanair Chase (G1)への参戦が待たれる。Royal RegattaはC2でトップハンデを背負って2着があるくらいの格下の馬だが、なかなか見せ場を作った。重馬場、得意のコース、スローで逃げられたこと、勝ち馬にはかなり可愛がられたことなどが重なった好走だが、これは誇ってよいだろう。

前走1年ぶりの復帰戦のListedを快勝したTriolo D'Aleneは大敗。重馬場はこなせるがさほど得意な馬ではない。かつてはアイルランド短~中距離Chaseで無敵を誇り、今シーズンはG1を制覇するなど復活振りをアピールしていたFlemenstarも大敗。早々に手ごたえが悪くなり脱落したように、一線級に入るとやや荷が重い。Ma Filleuleは途中棄権だが、重馬場は苦手な馬だけにこれは度外視でよいだろう。

 

*Haydock Heavy

Betfred 'Home of Goals Galore' Hurdle (G2) 2m6f177y

例によってReve De Sivolaが逃げる展開。One Track Mindがこれを追い、復帰2戦目となったAt Fishers Crossは中段から。Deputy Danは後方から。残り4障害あたりから例によってReve De Sivolaの手綱が激しく動き、後方からDeputy Danが押し上げる。しかし残り2障害でDeputy Danが飛越をミス、同馬は後退。結局はReve De SivolaがOne Track Mindの追い上げを僅差退けて勝利した。At Fishers Crossは大敗。

Reve De SivolaはLong Walk Hurdle (G1)を3連覇するなど、長距離Hurdleの古豪。前走はChaseに挑戦するも、飛越が安定せず大敗していた。HaydockのHurdleは初めてだったが、そのしぶとさをここでも遺憾なく見せ付けた。かつてはHeavyでOscar Wiskeyを下しているように、この馬場もこなせるということか。C2をトップハンデで勝利して挑んだOne Track Mindは強敵相手に善戦。今後も面白い馬だろう。At Fishers Crossは大敗。元々は長距離Hurdleの一流馬だが、どうにもぱっとしない。

なおDeputy Danはレース後心臓発作で死亡したとのこと。スピードはなく飛越にも難のある馬だが、とにかくパワーだけには優れた馬。今回はこの馬にとって最高の舞台かと思われたのだが、最悪の結果となってしまった。同馬のご冥福を祈る。

 

Grand National Trial (G3) 3m4f97y

Rigadin De Beauchene、Gas Line Boyg引っ張る展開。Cloudy Tooは好位、Mountainous、Bishops Roadは中段。Harry The Vikingは早々に遅れる。レースはRigadin De Beaucheneが軽快に引っ張るも、第14障害で飛越をミス、Gas Line Boyが先頭に。しかしここから先頭へと忍び寄ったBishops Roadが残り4障害で先頭に立つと、追ってきたBroadway Buffaloを突き放し9馬身差の圧勝。

Bishops RoadはKerry Lee厩舎に移籍してから2戦2勝。前走はC3のHeavyを勝ってきており、馬場も向いただろう。これが12戦目とやや経験の浅い馬であり、第二障害で飛越をミスするなどの拙さも見られたので本番に向けてどうかといわれると分からない。もっとも、11st7lbを背負っての勝利なのでそれなりに評価せねばならないが。Broadway Buffaloは昨年の同レースこそ落馬したが、Scottish Grand National (G3)でWayward Princeの6着もあるくらいスタミナには長けた馬。今後もこの路線では要注意だろう。Cloudy Tooはトップハンデが堪えたのか離れた3着まで。Welsh Grand National (G3)の勝ち馬Mountainousは軽ハンデの重馬場でないと走らない馬。11st5lbはこの馬にとっては厳しい。Rigadin De Beaucheneは気性的に脆い所があるのか、飛越のミスによって後退しPU。このあたりが改善されないとここでは厳しい。

 

Hnadicap Hurdle (C2) 2m6f177y

Top BillingとMr Moonshineが逃げる展開。残り3障害からMr Moonshineが先頭に立つと、後続の追撃を振り切り12馬身差の圧勝。2着には中段から追い込んだQuel Elite、3着にはIsaacstown Ladが入った。

Mr Moonshineは超長距離Chaseの常連。2013/14シーズンに調子を上げるも、昨シーズンは途中棄権が相次ぐなど冴えないレースを続けていた。1年ぶりの復帰戦となったここで見事な復活劇を遂げた。調子さえ戻れば超長距離Chaseハンデ戦では面白い馬だろう。馬場は不問、とにかく調子だけという馬なので楽しみな一頭である。Quel Eliteには驚いたが、長距離と重馬場が合っているのだろう。Isaacstown Ladは下級条件から上がってきた馬だが、とにかくHeavyな馬場が良い馬。馬場次第では今後も出番があるだろう。

 

Novices' Limited Handicap Chase (C3) 2m3f203y

Throthethatchが逃げる展開も、飛越が安定せず後退。代わって先頭に立つのは人気のKylemore Lough。安定した飛越で逃げ込みを図るも、残り2障害で大きなミス。これを利して追い込んだKayfleurだが、立て直したKylemore Loughがこれを振り切り勝利した。

Kylemore LoughはChase4戦3勝。HurdleではNovice G1まで駒を進めた馬である。実績的には重馬場がよいということだろう。飛越は残り2障害の大きなミス以外は全馬の中では最も安定していた。トップハンデを背負っての勝利は勝ちがあるが、レースとしてはかなり楽なものであったので今後が正念場だろう。

 

Albert Bartlett Novices' Hurdle (G2) 2m6f177y

Vintage Cloudsがスローで逃げる展開。好位から人気のDuke Des Champs、Jonniesofa。飛越が安定しなかったBaywingは早々に後退。Vintage Cloudsが逃げ込みを図るも、これを残り2障害から並びかけたJonniesofaが競り落とし勝利。Duke Des Champsは追ってから伸びず3着。

JonniesofaはHurdle3勝目。重賞は初勝利となる。ただしレースとしてはスローの上がり勝負と言った印象で、また馬場にも味方された感がぬぐえない。Vintage Starの下のVintage Cloudsはやはりここでもスピード負け。安定した飛越を見せ、Chaseへの転向が待たれる。Duke Des Champsは残念な敗戦。これは力負けだろう。

 

*Wincanton Soft (Heavy in Places)

Kingwell Hurdle (G2) 1m7f65y

Rayvin Blackが例によって逃げる展開。他の3頭は固まってこれを追う。最初に動いたのがPain Au Chocolat。Rayvin Blackに絡みにいくも、残り3障害でミスをし後退。替わってMelodic Rendezvousが追いかけてくるも、最後は平地の脚でRayvin Blackがこれを突き放し勝利。Irvingは残り3障害から脚が上がり大敗。

Rayvin Blackは今シーズンの上がり馬だが、HeavyでThe New Oneを苦しめた実力もある。ここでは力どおりの決着だろう。ただし良馬場への適性には疑問が残る。古豪Melodic Rendezvousは得意の馬場でようやく巻き返してきた。最後は平地のスピードの差だろうが、馬場次第では今後も出番があるだろう。Irvingは残念な敗戦。Softな馬場はこなせる馬だが、今回はやや馬場が悪すぎたのだろうか。

 

*Fairyhouse Heavy

Bobbyjo Chase (G2) 3m1f

On His OwnとThunder And Rosesが重馬場らしいスローで逃げる展開。好位から人気のMala Beach。後方からBoston Bob、Turban、Vics Canvasなど。残り7障害辺りから徐々にペースは上がり、一時は先頭に立つ勢いのあったThunder And Rosesの手ごたえが悪くなり、同馬ば後退。替わってMala Beachが進出し、残り4障害辺りからは先頭に。しかし残り2障害でMala Beachがまさかの落馬。一旦は先頭に立ったTurban、これを内から抵抗するOn His Ownという形になるも、これを外から追い込んだBoston Bobが抵抗するOn His Ownを下し勝利。Turbanは3着。

Boston Bobは2013/14シーズンの春に調子を上げ、Punchestown Gold Cup (G1)勝ちのある実績馬である。その後はやや物足りないレースを続けてきたが、ようやくここで復活の狼煙を上げた。馬場不問で走る馬であり、スローからの上がり勝負という展開も向いただろう。On His OwnはかつてはGrand Nationalに挑戦したこともある2014 Cheltenham Gold Cup (G1)の2着馬。最後はスピードのあるBoston Bobに屈する格好となった。とにかく持久力に秀でた馬であり、重馬場も得意である。積極的な競馬を続ければ出番はあるだろう。勿体無かったのがMala Beach。Chaseは平場を1勝のみと実績的には完全に格下だが、この相手に勝利目前のレースをしたのは今後が楽しみになる材料である。Irish Grand National (Grade A)勝ちのあるThunder And Rosesはペースについていけず大敗。