にげうまメモ

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16/02/27 National Hunt Racing

*Kempton Park Good to Soft (Good in Places)

Adonis Juvenile Hurdle (G2) 2m

Azzuriがやや引っ掛かり気味に単騎逃げを打つ展開。人気のGibralfaroは後方に構える。残り4障害辺りになってもAzzuriの脚色は衰えず。ようやく残り3障害辺りから後続が差をつめてきて、その中から抜け出してきたZubayrが3馬身差の勝利。2着にはAzzuri。Gibralfaroは見せ場なし。

ZubayrはPaul Nichols師の管理馬。例によってフランスからの移籍馬であり、これが英国初戦である。フランスからの移籍馬らしく、飛越の安定さや折り合いなどをとっても完成度の高さを見せ付けた。むしろ驚いたのがAzzuri。完全に引っ掛かって飛越も安定性を欠いての2着である。元々は平地で2勝を上げている馬だが、潜在能力は高いのだろう。やや気性に課題は付くが、今後も要注意である。注目されたGibralfaroは完敗の内容。

 

Pendil Novices' Chase (G2) 2m4f110y

Killala Quayが左に斜飛しつつも逃げる展開。好位に構えた人気のMon Successeurは安定した飛越を見せるも、残り4障害でまさかの落馬。さらに人気のThe Saint Jamesは道中ミスを連発し、先頭に取り付こうとした残り3障害で落馬。後続からはTwelve Rosesが追ってくるも、最終障害をスピードを殺さずにとんだKillala Quayがそのまま押し切り勝利。

Killala Quayは昨シーズンからChaseを使っている馬。それにしては左に斜飛したり、踏み切りの位置が安定しなかったりと飛越の拙さを見せていた。最後はその踏み切りの遠さに助けられた格好となったが、前走はLe Mercureyに完敗。どうやら良馬場と20f戦が良いようだが、レース水準としては疑問が残る。Twelce Rosesは24f戦でここ二戦連続PUであったが、20f戦に戻して力を見せた。Novice G1に駒を進めた馬だけにここは勝っておきたかったが。いずれにせよ、人気2頭の落馬によりかなり水準としては落ちるレースだろう。

なお落馬したMon Successeurは予後不良とのこと。同馬のご冥福を祈る。

 

Dovecote Novices' Hurdle (G2) 2m

Marracudjaが逃げる展開。人気のWinter Escapeは好位から。残り2障害から逃げるMarracujdaに並びかけると、最終障害で先頭に。粘るMarracudjaを押さえ1馬身ほどの勝利。

Winter EscapeはMdn、C4 Noviceと連勝してきた馬。これで3戦3勝とした。Marracudjaはスピードを殺さない飛越が出来る馬だが、これに対してWinter Escapeは飛越時にややスムーズさを欠いていた。このビハインドがありながらの勝利は着差以上のものがあるだろう。課題はここまで良馬場しか走ってきていない馬だけに、重馬場への対応といったところだろうか。

 

Betbright Chase (G3) 3m

Ziga BoyとTenor Nivernaisが並んで逃げる展開。Ballykan、Le Reve、Viva Steve、Virakなどが先頭集団。Hadrian's Approach、Theatre Guideなどは中段。Rocky Creekは後方から構えるも徐々に押し上げる。ペースは比較的ミドルペースで淡々と流れる。第11障害で後方にいたThomas Brownは落馬。13障害辺りから逃げるTenor Nivernaisは後退。替わってTheatre Guide、Le Reve辺りが押し上げる。残り2障害で先頭に立ったTheatre Guideはそのまま差を広げ、10馬身差の圧勝。残り3障害辺りから先頭を追ったOpening Batsmanが2着に、後方から押し上げたRoc D'Apsisが3着に入った。Rocky Creek、Virakは勝負どころから置かれ大敗。Champagne Westは残り2障害で落馬。

Theatre GuideはHennessy Gold Cup (G3)にてSmad Placeの2着がある馬。持続的なスピードに長けたマラソンランナーであり、良馬場も得意としている。ミドルペースで流れる展開も向いただろう。10st6lbはやや軽すぎる印象も無くはないが、飛越も危なげなくここでは完勝の内容。2着のOpening BatsmanはC3勝ちがある程度の馬だが、C2ではトップハンデを背負うレーティングを持っている。10st0lbに相当助けられた印象も無くはないが。C2勝ちのあるRoc D'Apsisも同様。このあたりは良馬場も良いのだろう。Noviceから参戦したViva Steve、Thomas Brownは飛越にスムーズさを欠いての敗戦。やはりNoviceとはペースが異なることは意識しておいた方が良いかもしれない。Champagne Westは相変わらず飛越に安定さを欠いた。実績馬Rocky Creekは本来G1でもやれるくらいの実力の持ち主なのだが、やや今期は不振。

 

*Chepstow Soft (Good to Soft in Places)

Handicap Hurdle (C2) 2m7f171y

例によってPertemps Network Seriesの予選。長距離Chaseを目指す実力馬が叩き台で使っていたりするので要注意である。レースはAbricot De L'oasis、The Boss's Dreamが並んで引っ張る展開。好位にO'faolains Boy、Arpege D'Alene、Gevrey Chambertinなど。Pineau De Reは中段から。坂の多いChepstow競馬場らしくペースはさほど上がらず、一団になって進む。2周目の入り口からGevrey Chambertinが先頭集団に取り付く。2周目の途中からThe Boss's Dreamが付いていけなくなりやがてPU。残り3障害辺りからHansupfordetroitが先頭集団に取り付き、これにArpege D'Aleneが並びかける。さらにDan Emmett、Batavirが外から追う。最終障害でArpege D'Aleneがミス、Dan Emmettが前に出るも、必死にこれを内から猛追したArpege D'Aleneが半馬身前に出たところがゴール。離れた3着には最終障害から遅れたBatavirが入った。O'faolains Boy、Gevrey Chambertinは見せ場なし。Pineau De ReはPU。

Arpege D'AleneはHurdle4戦3勝とした。11st1lbを背負っての勝利は価値がある。Chaseでは芽が出なかったが、HurdleではTea for Twoを下している辺りは流石の実力と言ったところか。ただし最終障害の飛越の着地をミスするなど荒削りな部分を覗かせており、またレースとしても高低差の多いコースでの持久力勝負。最終障害をミスしてから追撃した脚はなかなかのものであったが、クラスが上がってペースが上がったときの対応が鍵だろう。Dan Emmettは惜しい2着。C3勝ちのみの馬だが、ペースが上がりにくいChepstow競馬場、10st0lbの斤量が味方したか。O'faolains Boyは大敗。RSA Chase (G1)の勝ち馬だが、どちらかというと速いテンポで引っ張ったほうが強さを出せる馬で、さほど持久力勝負には向いていない。2m5fに転向した方がが良いかもしれない。人気を背負ったKings PalaceはPU。素質を期待されている馬だが、今期はどうもぱっとしない。

 

*Newcastle Soft (Good to Soft in Places)

Betfred Eider (Handicap Chase) (C2) 4m122y

距離は弊ブログのあちこちにあるタイプミスではない。まさかの4m戦である。

第一障害からCultram Abbeyが落馬するアクシデント。2014年の勝ち馬Wyck Hillが引っ張る展開。好位からWoodford County、Presented、Prortrait King。Shotgun Paddy、Glenquest、2015年の勝ち馬Milboroughは中段から。North Yorkshire Nationalの勝ち馬Lackamonは例によって後方から。レースは淡々と進行するも、第17障害でBallyculla、Cork Citizenが落馬。さらに第19障害で騎手がバランスを崩したRusse Blancも落馬。残り4障害辺りから一気に先頭集団に並びかけたRocking Bluesが残り3障害で抜け出す。これを追うのが内から抜けてきたWoodford County、Portrait King、外から来たGlenquest、Mystree、そしてShotgun Paddy。しかしこれらの争いを尻目に、最終障害こそミスったもののRocking Bluesが9馬身差の圧勝。2着にはShotgun Paddyが入った。

Rocking Bluesはこれで3連勝。Softな馬場も得意であるが、何よりも9st12lbという軽量と調子の良さで来たといったイメージだろう。むしろ11st12lbを背負って2着まで来たShotgun Paddyは強調しておくべきである。元々飛越のミスによってリズムを崩して大敗しやすい馬だが、ココに来て飛越が安定してきている。想像を絶する重馬場になった2016 Welsh Grand Nationalでも3着に来ているほど持久力には長けた馬であり、かつ軽量馬を寄せ付けないスピードもある。まだ9歳と若い馬だけに今後が楽しみだろう。昨年は9着と振るわなかったPortrait Kingは3着まで来た。2016 Welsh Grand Nationalでも完走を果たすようにそれなりに調子は良いようだ。10st13lbと2着馬とはかなりの斤量差があるが、この馬もこの路線ではと言ったところか。Novice馬ながら挑んだMystreeは大健闘の4着。9st12lbに助けられた部分は大きいと思うが、少なくとも未知の距離で飛越をミスすることもなく完走を果たしたという点は今後に向けて明るい材料か。North Yorkshire Nationalの勝ち馬Lackamonは相変わらず飛越にスムーズさを欠いての敗戦。さすがに4m戦となるとあの飛越では苦しい。昨年の勝ち馬Milboroughは昨年と比べるとややハンデが厳しかったか。昨年の2着馬Summery Justiceは不可解な敗戦。特に馬場が苦手な馬でもなく、飛越にミスも見られなかった。強いて言えばペースが上がったときについていけなかったのでスピード負けかもしれない。