＊Punchestown Good to Yielding
Punchestown Festival二日目。なお中の人は（以下略
Irish Daily Mirro novice Hurdle (G1) 3m
Acapella Bourgeoisがスローで逃げる展開。番手からBigbadjohn、Sandymount Dukeなど。人気のBellshill、Coney Islandは後方から。ペースはスタンド前で一旦落ちるが、その後の下り坂を利用してやや前の二頭が前に出る。向こう正面からConey Islandは軽く気合をつけて上がっていく。Bellshillはやや馬群を捌くのに苦労。Bigbadjohnは残り4障害辺りから後退し、代わってConey Island、その外からようやく馬群を捌いて上がってきたBellshillが最終コーナーで前の二頭に並びかける。その中からRuby Walshの豪腕に応えたBellshillがConey Islandの追撃を抑えて勝利。3着にはSandymount Dukeが入った。
BellshillはLawlor's Hotel Novice Hurdle (G1)を快勝するも、Supreme Novices' Hurdle (G1)ではAltiorの前に大敗、Aintreeの長距離のDoom Bar Sefton Novices' Hurdle (G1)でBallyopicで僅差の2着と来ていた。やや短距離でやる分にはスピードが足りない印象があるので、24f戦は向いているだろう。Coney Islandは未勝利と平場戦のみの実績ながら頑張った。Acapella BourgeoisはG2勝ちのある馬で、今回は楽に逃がせてもらえたにも関わらずこのパフォーマンス。やや上位馬とは差があるか。
Punchestown Gold Cup (G1) 3m1f
今期絶好調のCue Cardが人気になっていたレース。
例によってRoad to Richesが引っ張る展開。Punchestownとしてはそれなりのペースで流れる。好位からFoxrock、Djakadam。外にDon Poli。後方からCue Card、Carlingford Lough。Cue Cardは序盤やや制御を欠く場面が見られた。ペースはミドル程度で流れ、途中で緩むこともなくそのまま終盤へ。Road To Richesが軽快に逃げるところを、外からDjakadamが持ったままの手ごたえで並びかける。何とか押して付いていくのがDon Poli。Cue Cardは後方から押上げを試みるも中々前との差はつまらない。逆に徐々にCarlingford Loughが押し上げる。Foxrockは後退。手ごたえが悪くなったRoad To Richesは残り2障害で前脚を引っ掛ける形で落馬。ここで一気に前との差をつめたCarlingford LoughがDjakadamを抜き去ると、4馬身差の快勝。2着にはDjakadamが入った。
Punchestown競馬場の難しさが現れたレース展開だろう。Carlingford Loughはミドルからスロー以下のペースで流れた際の上がり勝負で、極端に馬場が悪くなければ力を発揮する馬。特に最後のトップスピードは際立っている。坂が多くペースが上がりにくく、かつ小技の効くPunchestownや上がり勝負になりやすいLeopardstownなどでは力を発揮する一方で、Cheltenhamなど大雑把な展開になりやすい競馬場では特になにをするまでもなく終わる馬。まぁとはいえ今シーズンは得意舞台のIrish Gold Cup (G1)を楽勝、苦手なCheltenham Gold Cup (G1)でも4着と踏ん張るなど調子は良いのだろう。好走条件のはっきりしている馬だけに、人気薄の場合は狙ってみても面白いだろう。
昨年のCheltenham Gold Cup (G1)で2着に入ったDjakadamはまたしても2着。今シーズンは格下相手のJohn Durkan Memorial Punchestown Chase (G1)勝ちのみと、やや不甲斐ないシーズンに終わってしまった。どちらかというとトップスピードよりもスピードの持続力に優れたタイプ。Punchestownでも勝ち鞍はあるが、本来はCheltenhamの方が合っているだろう。この馬にとってハイペースで飛ばすことのできるConeygreeの復帰は待ち遠しいところか。Don Poliはやや上位馬とは差を感じる敗戦。Cue Cardは坂の多いPunchestownに戸惑っていた。Cheltenham、Aintreeと使っていて調子落ちもあったかもしれない。勿体無かったのが残り2障害で落馬したRoad To Riches。無事なら2着か3着はあっただろう。なお馬は無事とのこと。
