にげうまメモ

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16/05/21 New Zealand Racing

*Waikato R.C. @ Te Rapa Slow9

Visit Cheltenham with "Wheels" Hurdle MDN HDL 2800m

I'm All Yours、Nothing Trivial、Ooeeらが引っ張る形になるも、スタンド前から捲ったMendozaが先頭に代わる。これを追いかけるのが人気のThe Big Opal。レースは2周目から少しずつペースが上がり、最終コーナーの手前で逃げたMendozaに代わってOoeeが先頭に。これを追うのがDominationだが、スタンド前の障害で大きなミス、その後もミスを連発し後退。先頭に立ったOoeeはやや飛越の危ないところを見せながらも、後続に6馬身差をつけて快勝した。2着には人気薄のI'm All Yours。

OoeeはHDL2戦目での初勝利。HDLデビュー戦となった前走ではZed Emの3着に入っていた。ややトップスピードからの踏み切りと着地に危ういところがあったので、この辺りは課題だろう。同レースで2着に入ったNgatira Goldは途中から付いていけなくなりPU。なんでも最初の障害でのミスでリズムを崩したとのこと。

 

Porritt Sand Waikato Hurdles OPN HDL 3200m (PJR)

いわゆる重賞に相当するPJR。

レースはThenamesbondが行くかと思いきや、このハナを叩いておお逃げを打ったのが人気薄のShare the Blame。Just Ishi、Thenamesbondが好位でこれを追う形になるが、隊列は一週目からかなり長くなる。ペースはそのまま緩まずに進行。二周目から後続が少しずつ差をつめ、向こう正面の途中ではすでに余力のなくなったShare The Blameに代わってIn For Funが外からこれを捲って先頭に。これを内から抵抗するのがNancho Lass、Thenamesbond。4角でIn For Funが脱落、更に外から捲ってきたReady Eddieが先頭に立つと、内で抵抗するSan Pedroを抑えて勝利。Nancho Lassは追い詰めるも3着まで。Thenamesbond、Gagarinは遅れた。

またもや大荒れの結果となった。Ready Eddieは0-1 WIN HDLでの勝利がある馬であるが、OPNではやや足りない結果が続いていた。Share The Blameが玉砕的な逃げを打ち、全体的に有力馬が前掛かりとなった消耗戦を後ろから差し切るというレース。斤量面でも有利だったことは否めないが、やや驚きのパフォーマンスである。人気のSan Pedroはよく抵抗するも2着まで。直線でやや内にモタれる悪癖が観られたのは心配である。Thenamesbond、Gagarin、Just Got Homeなどの実力馬はやや遅れた。斤量的に3~4kgのビハインドがあり、ややここまでの消耗戦は厳しかったのだろうか。ただし、実績ほど力が抜けているわけではないことを露呈してしまったこともまた否めないだろう。

 

Members Raceday 11 June at Te Rapa Steeples MDN STP 4000m

Straight FurrowとHard Shotが並んで逃げる展開。途中からHard Shotの単騎逃げの格好となるかと思いきや、スタンド前の二連続障害でHard Shotの騎手がバランスを崩し落馬、競争中止。同時に後方で怪しい飛越を見せていたScimitar Ladも騎手がアブミを落としたのかPU。レースはそのままStraight Furrowが逃げる展開。最終コーナーでAthenryとFair Scriptが追ってくるも、直線でこれらを振り切り1馬身半の勝利。

Straight Furrowは前走RST OPN STPにて3着に入っている馬。その2着のAnthenryがここでも2着なので、この辺りの実力は拮抗しているのだろう。ただしその勝ち馬Mister Deejayは決してOPNクラスの強豪とは言い切れないので、クラスが上がったときの相手関係が課題だろう。

 

Warren Storm Lifebrokers Waikato Steeplechase OPN STP 4000m (PJR)

Brerが逃げるかと思いきや、先行争いが決着付いたあたりでKraseが一気に先頭に踊り出る展開。レースは淡々としたペースで進行。逃げるのはKrase、番手からBrer、Marvon Downs、Old Redfeatherなど。人気のSea Kingはこれを見る形。後方からNo Quota、Mister Deejay、Get Flashなど。残り3障害からBrerが先頭に立つも、残り2障害辺りからSea Kingが内からスルスルとこれに並びかけ、最終障害を飛んでからこれを突き放し、最後は3馬身差の快勝。

Sea Kingは昨年の同レースの勝ち馬。ニュージーランドを代表する障害馬の一頭だろう。70kgを背負ってのこのパフォーマンスは立派の一言。Brerは復帰戦の前走こそ5着に敗れたが、強敵相手によく抵抗した。ただし5kgの斤量差を考えるとやはり完敗だろう。OPN勝ちのあるKraseは69kgを背負って自らレースを作り出しての敗戦。底力は示したが、やや勝ち馬とは差があるか。