にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

16/07/05 German Racing

*Hamburg schwer

Alpine Motorenöl-Seejagdrennen 3600m

独ダービー(G1)に向けて盛り上がるHamburg競馬場だが、ここでは相変わらず障害競馬の話をする。動画くらいは貼り付けるかもしれないが。

Seejagdrennenとはいわゆる池の中を泳ぐ障害競馬。ドイツ障害競馬というとこの類のものを想像する人は多いかもしれないが、実際そこまで多くない。なおレース映像は非公式のものだがつべに落ちている。あとはRacebetのサイトを探すと出てくる。Falconetteiとか馬の名前で検索すれば出てくるだろう。ちなみに木がやたら多くて見にくいのはご愛嬌。カメラワーク頑張ろうぜ。

前評判としてはドイツ障害競馬の常連で、前走Svenskt Champion Hurdleを勝利してきたFalconetteiが中心。ほかにはおそらくポーランドからの参戦馬Salam (ポーランド障害競馬のデータベースが見当たらないので確証は持てない)、元々はアイルランドで走っており、G3で2着の実績もあるSix Stone Ned、最近まで英国で走っていたStorm of Swordsなどが人気になっていた。

レースはそのStorm of Swordsが大逃げする格好で幕を開ける。比較的Seejagdrennenは途中に池があるため、そこまではスローで流れることが多いのだが。番手から葦毛のSix Stone Ned。その後ろにRockinger、Jupiterなど。人気のFalconetteiはゆったりと中団に構える。Salamはその後ろ。池に進入する時点でStorm of Swordsのリードはなくなり、後続が追い上げてくる。さて、この池を最初に渡り切ったのはやはりStorm of Swords。後ろにRockinger、Force Groupなどが続く。ややSix Stone Nedは遅れる。この辺りからFalconetteiが先頭集団にとりつく。全馬渡り切ったところで観客から拍手。Storm of Swordsが逃げ、これをForce Groupが追うが、一気に進出したFalconetteiがハナに。Force Groupがくらいついていく。Rockinger、Storm of Swordsは後退。Falconetteiは難なくForce Groupを振り切ると、そのまま独走状態のまま全く追うところなく後続に44馬身をつける大楽勝。2着にはSupervisor、Collar An Tieの追撃を振り切ったForce Groupが入った。

Falconetteiはドイツ障害競馬の強豪。イタリアではさほど成績を残せていないが、ドイツ国内であればなかなかに安定した成績を誇る。ドイツ障害としてはかなり大きいHamnburgの生垣障害も難なくこなしており、その高い能力を遺憾なく見せつけた。まだ7歳と若い馬だけに今後の活躍が楽しみだろう。Force Groupはもともと英国を走っていた馬だが、その後スウェーデンに移籍している。スウェーデンでは勝ち星を挙げられていない馬だけに、ここは大健闘だろう。Supervisorはドイツ障害競馬の常連だが、最近は上位馬とは大きく離された敗戦が続く。イタリアからの参戦馬Collar An Tieはやや消極的な競馬が残念であったが、6歳とまだ若いだけにこれからだろう。Six Stone Nedはやや池を泳ぐ動作が得意でないようだ。Storm of Swordsは前半あれだけ飛ばしては厳しいだろう。