にげうまメモ

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16/12/26 National Hunt Racing - Boxing Day -

*Fontwell Good to Soft (Soft in places)

英愛合わせて11場開催(うち障害10場)とか幾らなんでも無理では。英国・愛国の障害競馬ファンは近くの競馬場に行くのだろうか。

 

Juvenile Hurdle (C4) 2m1f145y

人気のRainbow Dreamerが先頭を伺うも、これを制してMastersonがハナに。Saintemilionは好位から。残り2障害辺りからRainbow Dreamerが先頭に立つと、そのまま後続に13馬身差をつけて勝利した。Saintemilionは3着。

Rainbow Dreamerは10月のJuvenile Listedで3着のある馬。これでC4は2連勝とした。やや最終障害でミスがあったが、走法から鑑みるにどちらかというとタフな消耗戦になった方が力を発揮する馬だろう。フランスで勝ち鞍のあるSaintemilionは見せ場無し。

 

*Kempton Good (Good to Soft in places)

Novices' Hurdle (C2) 2m

Maximus Maridiusが逃げる展開。人気を背負ったJenkinsは好位から進めるも第5障害辺りからやや手ごたえが怪しくなる。残り3障害辺りからBallyhillが先頭に立つも、これをElginが交わし切る。追ってきたMohaayedは勝負所での飛越をミスし、結局そのままElginが勝利。Ballyhillは3着まで。

Elginはこれで未勝利戦から2連勝。前走下してきたDubai Angelは同日のSedgefieldでC4を快勝している。やや道中行きたがる面はあったが、Noviceとしてはこれで十分だろう。ただし期待されたJenkinsが予想以上に走らなかったので、C2としてはメンバー的に微妙かもしれない。

 

Kauto Star Novices' Chase (G1) 3m

ThistlecrackがKing George VI Chase (G1)に回ったのでこちらはやや手薄だったがさて。

Might BiteとAmore Alatoが並んで逃げる展開。これを追いかけてMinella Daddy、Royal Vacation、人気のAnibale Fly、Frodonは中団から。ペースとしてはNoviceの長距離戦らしくゆったりとしたもの。Amore Alatoはやや踏切地点を調整し加速をつけて飛越している点が目立った。Anibale Flyは早々に飛越をミスして後退。Frodonは少しずつ進出。第9障害辺りからMight Biteが先頭に立つと、そのままペースアップし後続を引き離す。Royal Vacation、Frodonがこれを追いかけるも差は詰まらず。ほぼセーフティリードかと思われたMight Biteだが、最終障害でまさかの落馬。番手にいたRoyal Vacationがそのまま勝利した。2着にはVirgilio。Frodonは最終障害で落馬。

やや難しいレースとなってしまった。Royal VacationはC3のハンデ戦に続きChase2勝目。どちらかというと単純なスピード能力よりもその持続力に優れた馬であり、好位で踏ん張っていたらそのまま勝利が転がり込んできたという格好になる。ただしかなり外を回す場面もあり、飛越にもミスがあった。Might Biteはもったいない落馬。C4を楽勝しての参戦であり、力はあったのだろう。残り2障害辺りからフルアクセル、最終障害でややチャレンジングな飛越を試みての落馬であった。Caspian Caviar Gold Cup Handicap Chase (G3)を勝利したFrodonは余裕のある時の飛越こそ綺麗であったが、苦しくなってからはミスを連発していた。ここからRSA Chase (G1)となるとやや難しいレースだろう。

 

Christmas Hurdle (G1) 2m

比較的ゆっくりとしたスタートから逃げるのはThe New One。これをMy Tent Or Yoursがぴったりとマークする。その後ろからYanworth、Ch'tibello。Gray Wold Riverは早々に遅れる。My Tent Or Yoursは早々にThe New Oneを潰しにかかるが、残り2障害辺りからこれにYanworthが接近。逃げ粘るThe New Oneを抑えて勝利した。My Tent Or Yoursは最終障害をミスして4着。

Yanworthは昨シーズンの中距離Noviceで実績を上げてきた馬。今シーズンはこれで2連勝となる。一旦はThe New OneとMy Tent Or Yoursの競り合いから遅れた場面はあったが、それでもこのフェアな争いを勝ち切ったことは評価してよいだろう。The New Oneは自分のレースをしての2着。Ch'tibelloは最後まで伸びており、5歳と若い馬だけにこれからの成長が楽しみだろう。My Tent Or Yoursは最後苦しくなってのミス。休養前の状態からはやはりやや落ちるのかもしれない。

 

King George VI Chase (G1) 3m

同厩舎ThistlecrackとCue Cardの対決に注目が集まっていた。

Silviniaco Contiが逃げる展開も、これに並走していたThistlecrackが第9障害辺りから先頭に立つ。追いかけてCue Card、Tea For Two、Josses Hill。Thistlecrackは淡々と引っ張る。Silviniaco Contiはいったんは後退。ThistlecrackにCue Cardが並びかけ、この間に突っ込んでいったTea For Twoを突っぱねる。しかし残り3障害辺りからThistlecrackがスパート。Cue Cardら後続を一旦は突き放すと、そのまま3馬身差をつけて快勝した。Cue Cardが逃げ粘り3着。再度足を使ったSilviniaco Contiが3着。

ThistlecrackはNovice馬として初のKing George VI Chase (G1)を勝利するという歴史的快挙を成し遂げたことになる。運動神経がずば抜けて高い馬であり、特にこれは残り3障害手前のスパートに表れている。このスパートについていける馬がいなかったことが今回の一番の勝因だろう。飛越に関してはNovice馬らしく粗削りな部分を見せていたが、それでもスピードを殺さずに比較的大きな飛越を安定して繰り出していた。運動神経が高いため多少のミスでも立て直してしまう身体能力は特筆すべきものがあるだろう。もっとも、今回は良馬場で平坦なKempton競馬場ということもあり、全馬根負けすることなく最後まで差を詰めていた。苦しくなってからどこまで踏ん張ることが出来るかは今後着目しべきポイントだろう。また、比較的平坦なKempton Parkということもあったが、Cheltenhamには大きな下り坂やOpen Ditchが待ち構えている。一度Cheltenhamを使った際はミスを連発していただけに、再度Cheltenhamのコースを経験しておくことが本番に向けては必要かもしれない。

連覇を狙ったCue Cardだが、勝ち馬とは一瞬の機動力で差をつけられた格好の2着。勝ち馬とは対照的に比較的近い位置から首を使った飛越を行っていたが、骨盤を一度怪我している馬だけにこのようなものかもしれない。どちらかというと飛越よりも敏捷性など身体能力の差だろう。ハイペース耐性のある馬であり、重馬場から良馬場まで安定してこなすことが出来る。Cheltenhamでも最有力の一頭か。2013-14と連覇したSilviniaco Contiも差を詰めての3着。厳しいレースとなると根負けすることのある馬だが、今回は得意のコースということもあって好走した。ただしCheltenham代わりは決してプラスにはならないだろう。Tea For Two、Josses Hillもここでは差を詰めてきた。これらの馬はまだ若く今後の成長が楽しみである。

 

*Wincanton Soft (Good to soft in places)

14:50のKemtford Mythに騎乗していたAndrew Thorntonはこれで通算1000勝とした。遥か前方を走っていたAntartica de Thaix (3 out)、Desert Queen (3rd)がまさかの落馬、後ろの方を諦めて追走してたKemtford Mythが棚ぼたで勝利という色々あったレースだが。

また、15:25のレースは完走馬がいなかったため無効となった。障害の手前で飛越を拒否する馬が出たことから重複落馬が生じ、唯一残ったHollow Blue Skyも途中で飛越拒否となったため。Saint Raph、Velatorの2頭が残念ながら予後不良とのこと。

 

*Down Royal Soft

Hunters Chase 2m6f125y

Grand Jestureが発馬距離。第10障害辺りから先頭に立ったBalnaslowが後続を引き離しにかかるも、残り3障害辺りでFoxrockがこれに接近、残り2障害で先頭に立つと9馬身差の快勝。Balnaslowが2着。

FoxrockはもともとNovice G2勝ちのある馬であり中距離から長距離の重賞路線で活躍していたが、近年はなかなか勝てなくなり11月にはRisk of Thunder Chaseに参戦、Cantlowの5着と頑張っていた。Hunters Chaseは今回が初参戦となる。さすがはベテラン馬らしく安定した綺麗な飛越を見せていた。Cross Countryでもやれるとは思うが、ややスピード能力の衰えがあるためHunters Chase路線かもしれない。

 

*Leopardstown Yielding (Yielding to Soft in places)

Knight Frank Juvenile Hurdle (G2) 2m

Zig Zagが軽快に逃げる展開。これを追いかけてLandofhopeandglory、Mega Fortune、Bapaume。Zig Zagのリードは第5障害辺りからなくなり、外からLandofhopeandgloryが進出。しかしこの内を抜けてきたのがBapaume。そのままLandofhopeandgloryの追い上げを凌ぎ切って勝利した。3着にMega Fortune。

Bapaumeは前走のBar One Racing Juvenile Hurdle (G3)こそLandofhopeandgloryの2着と敗れたが、今回はその借りを返した形になる。しかし内の狭いところを割って進出するRuby Walshの好騎乗が大きかったことは否めないだろう。最終障害でややミスがあったようにまだまだ成長の余地のある馬である。3連勝で挑んできたLandofhopeandgloryはやや勿体ない2着となった。さほど勝ち馬とは差はないだろう。Mega Fortuneは最後の平地で差を詰めてきたが、勝負所で前と差を詰められなかったのが痛かった。

 

Racing Post Novice Chase (G1) 2m1f

MinとIdentity Thiefが並んで逃げる展開も、第3障害でミスをしたIndentity Thiefは2回ほどミスを連続したのちにPU。Minが逃げこれをBaily Cloud、Road to Resepectが追いかける。さらにOrdinary Worldも進出するが、そのままMinがペースアップ、最終障害前では後続にセーフティリードを付けると9馬身差の快勝となった。

MinはこれでChaseは2戦2勝。当面の相手と目されたIdentity Thiefにトラブルがあったのは残念だが、この相手には危なげない勝利となった。飛越も最後まで安定していたが、最終障害でやや前脚を高く上げすぎるところがあった。あくまで勝つための最小限のパフォーマンスといったところで、完全に余力残しのもの。AltiorにはHurdle時代に完敗しているが、Chaseに代わってどこまで差が詰まっているか楽しみである。

 

*Limerick Heavy

Channon Airport Novice Chase (G2) 2m3f120y

Haymountが逃げる展開。Bellshillは好位から進めるもなかなか前が空かない。しかし残り2障害で前が空くと、そこから力強く伸び切り3馬身ほどの勝利。2着にはHaymountが入った。

BellshillはこれでChaseは2戦2勝とした。Heavyの厳しいコンディションで前が塞がっているとそれだけで消耗してしまう場合があるのだが、そこから力強く抜け出してきたパフォーマンスは着差以上に上だろう。JLT Novices' Chase (G1)に向けて視界良好といったところか。