にげうまメモ

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16/12/28 National Hunt Racing

*Leopardstown Yielding

Christmas Hurdle (G1) 3m

Shaneshillが逃げる展開。これを追いかけてMilsean、Whiteout。Snow Falcon、De Plotting Shedは中団から。Vroum Vroum Magは中団に構えるも、少しずつ位置を上げる。残り5障害辺りから少しずつペースは上がる。Shaneshillは一旦は後続に3馬身ほどのリードを付けるも、すぐにVroum Vroum Magが接近。Milseanは遅れる。残り2障害から一気にペースが上がり、ShaneshillにVroum Vroum Magが並びかける。最終障害でShaneshillは落馬。Vroum Vroum Magが差し込んできたClondaw Warriorを抑えきって勝利した。3着にはSnow Falcon。

残り3障害から残り2障害の間がかなり空いており、直線には最終障害のみというLeopardstownのコース。このためレースとしてはスローの上り勝負といった決着となった。Vroum Vroum Magは高い飛越能力とスピード能力を持ち、距離馬場不問で走る馬だが、今回も道中から高い飛越技術でスムーズに進行し、その機動力は目立っていた。どこに適性舞台があるのかはいまいち掴めず、Willie Mullins厩舎の他馬の動向次第といったところもあるのだが、その動向には要注目といったところか。Clondaw Warriorは平地でも重賞にチャレンジしてきた馬だけありトップスピードはここでも高いものを持っていた。ただし今回はあくまでスローの上り勝負を利して追い込んできたという格好だろう。前走のLong Distance Hurdle (G2)では無念の落馬におわったSnow Falconは力のある所は見せたが、勝ち馬とは機動力の点で差があった。なお落馬したShaneshillは無事とのこと。

 

Lexus Chase (G1) 3m

Arctic Skipper、Zabanaが先頭を伺う構えを見せるも、スタンド前からSmashingが先頭に。Djakadam、Don Poliが好位。Outlander、Taquin Du Seuil、More of That、Valseur Lidoなどが中団から。Lord Windermereは一旦は好位まで取り付くも、2周目に入ったところで遅れる。Smashingは先頭に立ってからはペースを上げて引っ張る。残り5障害辺りからDon Poliなどが先頭に接近。Don Poliは残り3障害辺りから先頭に立つも、これを外からValseuir Lido、Outlander、Taquin Du Seuilなどが追いかける。さらに内からDjakadamも進出。逃げ粘るDon Poliを外から伸びたOutlanderが差し切って勝利した。Djakadamは3着まで。

OutlanderはもともとWillie Mullins厩舎でFlogas Novice Chase (G1)を制覇した馬。馬主がMullinsと委託料の関係でもめたことをきっかけにGordon Elliott厩舎に移籍していた。John Durkan Memorial Punchestown Chase (G1)ではDjakadamに完敗の2着ではあったのだが、今回はさほどペースが上がり切らない展開、Djakadamがかなり慎重に乗ったことも勝因の一つだろう。Don Poliは昨年の勝ち馬で、Cheltenham Gold Cup (G1)、Bowl Chase (G1)では前とは水をあけられながらもとりあえずは3着、2着と好走している。前走は動けずPUであったことから人気は落としていたが、やはり実力は上なのだろう。Djakadamは好位で立ち回るも、勝負所で動ききれないロスがあった。今回はLeopardstownのトリッキーなコースが敵となったが、本来ではここでは力上位だろう。Valseur LidoはJnwine.com Chamion Chase (G1)でSilviniaco Conti相手に圧勝してきたが、今回はやや残念な3着。Taquin Du Seuil、Smashingは本来20fの馬だろう。Lord Windermere、Road To Richesは全く動けず。