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にげうまメモ

障害競馬と艦隊これくしょんの個人用メモ ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

17/01/15 日本酒

日本酒

*日本酒

いつもの。

 

新潟県 朝日酒造 朝日山 2017 元旦しぼり

五百万石の60%/60%。鶏が描かれた絵馬が付いてくる。冷酒であると甘みを主張させながら、非常にフレッシュな酸味と辛味がセカンドにやってくる。ここから五百万石の旨味を主張しつつ、酸味のあととなる渋味を残しつつ抜けていく。これを常温まで戻すと、甘味がやや引っ込みつつ、辛味を前面に出してやや米の膨らみが強くなってくる。いずれにせよしぼりたてらしい非常にフレッシュでインパクトのある味わいを主張する。優雅さや華麗さには欠けるが、その味わいはなかなか力強く淡麗なもの。また、その中に米の雑味や嫌味といった夾雑物がないことは特筆してよいだろう。さすがは新潟県の有名酒造の元旦しぼりといったところか。

 

新潟県 尾畑酒造 学校蔵 貴醸酒 無濾過原酒

佐渡の廃校を酒蔵に用途変更し、そこで醸した酒。越淡麗の60%磨き。味わいはまさにデザートワイン。しかし怪しさあふれるモンスーンや絢爛な陽乃鳥と異なり、そこにはどこか小学校の夕日のような懐かしさを感じさせるような甘さが存在する。トップから甘さを主張し、そのままふわりと優しい味わいと漂わせながら抜けていく。終始非常に綺麗な味わいを感じさせるが、そこにはどこか円やかでフルーティな、多様な味の囁きが存在する。これは賑やかな小学校の夕方に残る余韻のようなものか。飲むものを郷愁の念に誘うような逸品だろう。

 

富山県 玉旭酒造 玉旭 デスペラード 純米 無濾過生原酒

雄山錦の55%磨き。ラベルがなかなかに格好いい。口当たりにはフレッシュな酸が感じられるが、その味の特徴は何と言っても野生的で力強い辛味。ここに雄山錦の力強い米の風味が折り重なり、ワイルドでパワー溢れる辛口酒に仕上がっている。後味もこの力強さをそのままに切れていく。冬の脂の乗った肴との相性は素晴らしいものがあるだろう。小規模な蔵らしいが、そのポテンシャルは非常に高いものがある。華麗さや優雅さとはやや遠い酒だが、そのパワフルな辛味は高い完成度を誇っている。

 

新潟県 苗場酒造 良寛 橙ラベル 純米吟醸

五百万石の55%磨き。一回火入れ酒。口当たりは比較的軽やかなものだが、ここに柔らかい旨味を膨らませる。この旨味にはふくよかで穏やかな甘味を伴い、後味は綺麗に抜けていく。特別際立って派手な酒ではないが、この甘味の落ち着き具合と米の味わいの端正さは非常に高い水準にある。冷酒であると口当たりの軽快さが目立つ一方で、ボディに存在する綺麗な甘みの膨らみが少なくなるため、あくまで常温からお燗にして楽しむ酒だろう。比較的味の濃い魚と共に冬場の食中酒として味わうにはなかなか素晴らしい逸品。

 

福井県 黒龍酒造 黒龍 いっちょらい 吟醸

五百万石の55%磨き。若干の甘味を感じさせる口当たりの直後に、程よい酸味・辛味をトップにして五百万石の旨味を感じさせる。後味には若干の苦味と渋味が存在する。口当たりは確かに酸味と辛味が交じり合い、軽やかでエレガントなものに仕上がっている一方で、ボディにはやや苦味を基調とする雑味が存在し、飲み続けるとこれが口の中に残ってくる。冷酒であればこの雑味は隠すことが出来るが、常温になるとこれが目立ってくる。評判の良い酒だが残念ながらわたしには合わなかった。リピートはない。

 

・石川県 吉田酒造店 手取川 白寿 純米にごり酒

五百万石の50%/65%精米。にごり酒であり澱の量は一般的なもの。微炭酸が口の中で軽やかにはじけ飛ぶ口当たりはやや強めの酸味の饗宴。ここに米の甘味を感じさせながら、澱の味が軽やかに膨らみを見せる。澱は若干の微粒子感が存在し、極端にクリーミーなものではない。しかし澱の優しい甘味は特筆すべきものがあるだろう。口当たりの綺麗な清涼感と、甘酒を思わせる綺麗な甘みは非常に完成度の高いにごり酒のそれである。食前酒・食中酒と汎用性の高い逸品なのではないだろうか。

 

・栃木県 せんきん 仙禽 初槽 せめ

山田錦・ひとごこちの40%/50%。華やかでフルーティな酸味が際立つ口当たり。そのあとに膨らみを見せる米の旨味が非常に重層的で素晴らしい。非常にフレッシュでパワフルな味わいながらも、どこかに優雅さを残した逸品。トップに酸味、セカンドに甘味がやってくるのがメロディーの導入部として強く機能しており、その後の重層的で複雑な味覚の饗宴につながっている。やや苦味は存在するが、それ単独で際立つものではなくあくまで後半の様々な味の中で響く一つの要素としてそこにある。これほど重層的な味わいを作りながらも、どこかフレッシュで透明感溢れるドライな印象も受けるのは非常に興味深い点。

 

・栃木県 若駒酒造 若駒 五百万石 80 無加圧採り 28BY

五百万石の80%磨き。若干の苦味を感じさせながらも、トップには優しい酸味がやってくる。この酸味の後にはフルーティな甘味を一瞬存在させながら、その後に非常にふくよかな旨味を広げる。温度が上がってくると少しずつ酸味は引っ込み、苦味からの米の旨味が前にやってくる。やや精米歩合が高いためかアルコール感が目立つが、無加圧採りらしい複雑で多様な味が織り成す米の旨味はかなりの傑作酒。意外なほどに優雅でフルーティな印象を持つのは特徴的だろう。

 

熊本県 花の香酒造 花の香 菊花 純米吟醸 熊本酵母使用

山田錦・レイホウの60%/60%磨き。軽い酸味からどこか甘味を感じさせる米の旨味。しぼりたてのフレッシュな味わいにはやや角があるものの、口当たりにはフルーティな酸を感じさせる。後半の味わいは比較的力強く、味の重心としては中央にきているかもしれない。クリアな口当たりと、芯の強さを感じさせる味わいは非常に淡麗なもの。食中酒としてはかなりの完成度を誇っている。

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