にげうまメモ

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17/02/19 National Hunt Racing

*Navan Soft to Heavy

Flyingbolt Novice Chase (G3) 2m1f

Identity Thiefの取り消しで3頭立てとなってしまった。残り3障害でBallyosinが落馬。持ったままでBall D'arcが快勝した。Tully Eastが離れた2着。

Ball D'arcはHurdleでは Paddy Power Shops Better Value Novice Hurdle (G2)勝ちのある馬。今シーズンからChaseに転向し、これで3勝目とした。飛越は出走馬の中では最も無駄がなく安定していた。ただしここからの伸びしろという点では微妙かもしれない。人気を背負ったBallyosinはスピードに任せた飛越が目立った。前脚での着地に失敗していたが、その前に斜飛するミスがあった。Tully Eastはそもそも追走の時点で前とは差があった印象。

 

Ladbrokes Ireland Boyne Hurdle (G2) 2m5f

Milseanが思い切った逃げを打つ展開も、早々に後続が追いついて来る。残り3障害からThomas Hobson、De Plotting Shed、Sutton Placeが接近。最終障害を越えてDe Plotting Shedに並びかけたSutton Placeがこれを突き放し3馬身差の快勝。Rennetiが3着に入った。

Sutton PlacesはこれでNHFから5連勝。21f戦は初めてであったが最後までバテることなく足を伸ばしきる強い競馬。やや飛越に序盤からミスが目立ったが、それでも残り数障害からのスピード能力は抜けていた。距離を伸ばしても面白いとは思うが、良馬場への対応と飛越能力の向上が欲しいところ。De Plotting Shedはやや一線級相手だと苦しいようだがそれでもこの相手であれば十分にやれるところを見せた。Rennetiはスタートで手間取るところを見せ、直線は内に突っ込んだが右に逃げる場面が見られた。これは進路取りの問題だろう。

 

Ten Up Novice Chase (G2) 3m

Anibale Flyが人気になっていたのだが。

序盤から飛ばしたAcapella Bourgeoisのまさかの一人旅が炸裂。途中でストライドを合わせる以外は殆ど追わずに32馬身差の快勝。2着にはRoad To Respectが入った。Haymountが3着。Anibale Flyは大敗。

目が可愛いんですよ目が。Acapella BourgeoisはもともとHurdleのG2を2勝している馬だが、A Toi Phil、Bellshill辺りには敵わずChaseに転向。ようやく1月のNavanで初勝利を上げていた。これまでとは比較的軽い11st3lbという斤量が良かったのか重馬場が向いたのかはわからないが、いずれにせよ非常に強い内容を見せた。飛越の際にやや身体の軸がぶれるのが気になったが、目立ったミスは見られず綺麗な飛越を安定して繰り出していた。24f Novice Chaseとしてはかなり強いメンバーが揃った一戦でこのパフォーマンスは立派だろう。Road To Rispectはほとんど脚が上がった後続の中で唯一最後まで勝ち馬を追いかけていた。初の24f戦だが距離延長が向いたか。Anibale Flyは飛越にミスが目立った。この長距離重馬場であそこまでミスが多いと流石に苦しい。