にげうまメモ

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17/02/25 National Hunt Racing

*Chepstow Soft

Novices' Chase (C3) 2m7f131y

http://www.attheraces.com/racecard/Chepstow/25-February-2017/1430

レース結果・映像へのリンクを貼り付けてみるテスト。Watch Replayというところでレース映像は見ることが出来る。

レースは人気になっていたMissed Approachが早々に落馬。残り3障害辺りから先頭に立ったRock The KasbahがSwincombe Scorchioを抑えて勝利した。

坂の多いChepstow競馬場、雨が降り続いており、落馬したMissed Approachが散々馬群の前を横切るという難しいレースになった。Rock The KasbahはこれでChase2勝目だが、今回はレースのレベル云々よりも、難しいコンディションの中を勝ち切ったことを評価すべきだろう。ここ2戦全くいいところがなく、今回も単勝100倍という人気薄のSwincombe Scorchioは驚きの2着。飛越にミスはあったが進境が見込まれる。難しいコンディションでスローになったレースも向いたのだろうか。

 

*Newcastle Soft (Heavy in places)

Eider Handicap Chase (C2) 4m122y

http://www.attheraces.com/racecard/Newcastle/25-February-2017/144

6600m、計25の障害を飛越するという世界最長クラスのレース。幸い馬場は前日のHeavyからやや回復した。

Straidnahannaが飛ばす展開。これを追いかけてShotgun Paddy、Knockanrawley、Mystereeなど。残り5障害辺りから内にいたMystereeが先頭に代わり、Knockanrawley、Shotgun Paddy、Smooth Stepperなどがこれを追いかける。しかしMystereeが最後はほぼ歩くようになりながらも後続の追い上げを振り切って勝利した。2着にはKnockanrawley、3着にShotgun Paddy。

しんどくなってからが本番みたいな馬大好きなんですよ。Mystereeは前走のSussex NationalはPUという結果になっていたが、馬場が悪くなりペースが落ち着いたここでは力を見せた。内で立ち回ったにも関わらず道中不利を受ける場面もなく、飛越も安定していた。Knockanrawleyは惜しい2着。勝ち馬とは6stの不利があるため勝ちに等しい内容だが、今回引っ張ったのがStraidnahannaであるため重賞での好走実績のあるこの馬としてはもう少しペースが上がった方が良かったかもしれない。Classic Chase (G3)の勝ち馬Shotgun Paddyは惜しい3着。上位馬の中では唯一最後まで元気いっぱいに脚を伸ばしているのだが、どうにも飛越が安定しない。持久力だけなら現役最強クラスのものをもっているだけに、もう少し飛越の向上が欲しいところ。Scottish Borders National (C3)の勝ち馬Harry The Vikingもしぶとさを見せた。Welsh Grand National (G3)の勝ち馬Emperor's Choiceは久々に好走した。11st8lbと斤量は背負っていたが、初ブリンカーということで最後まで集中力を切らすことがなかったのが良かったのか。超のつく極悪馬場となった2015 Welsh Grand National (G3)を勝ったMountainousはひとまずは完走を果たした。10st13lbの斤量ということなのだが、実績から考えると出来ればもう少し軽い斤量が欲しい。馬場ももう少し悪くなった方がいいだろう。Gevery Chambertinは勿体ない落馬。North Yorkshire National (C3)の勝ち馬Straidnahannaは自分の競馬をするも残り6障害から後退しPU。この馬は馬場が良くなった方がよいだろう。

 

*Fairyhouse Heavy

Winning Fair Juvenile Hurdle (G3) 2m

http://www.attheraces.com/racecard/Fairyhouse/25-February-2017/1345

Ex Patriotが1位入線したのだが、最終障害の前で不利があったとしてDinaria Des Obeauxが1着に繰り上げ。Landofhopeandgloryは3着まで。

Spring Juvenile Hurdle (G1)の組で決着した。牝馬Ex Patriotはこれで未勝利から2勝目と思ったのだが、平地でも惜敗の多い馬だったようでなんというか不運としか言いようがない。Dinaria Des Obeauxは前走こそMega Fortuneの3着と敗れているが、今回はスムーズな競馬で見せ場を作った。不利を受けてから立て直して再加速するパフォーマンスはHeavyへの大きな適性を見せるものだろう。Landofhopeandgloryは見せ場は作ったが、どうにもロスの多い飛越が目立った。良馬場ならば見直したい一頭。

 

Bobbyjo Chase (G3) 3m1f

http://www.attheraces.com/racecard/Fairyhouse/25-February-2017/1530

いつぞやのCheltenham Gold Cup (G1)の勝ち馬Lord Windermereが出ていたが5着まで。粘るThunder And Rosesをゴール前で交わしてPleasant Companyが勝利。

Rubyの気迫勝ちというか。Pleasant CompanyはChase3勝目。重馬場長距離ハンデ戦のペースが向くようで、また若い馬ながら飛越も綺麗であった。Grand Nationalにも向かう可能性があるとのこと。Chase6戦目であるが面白い存在だろう。Irish Grand National (Grade A)の勝ち馬Thunder And Rosesは惜しい2着。Lord Windermereはどうにも飛越にスムーズさを欠いた。復帰初戦は走る気が向いてきたのかと思ったのだが。なんとかもう一花咲かせてほしいところ。

 

Hunters Chase (C1) 2m5f100y

http://www.attheraces.com/racecard/Fairyhouse/25-February-2017/1640/

14歳馬Seabassが出ていたが残り5障害で遅れ5着まで。勝ったのはAupcharlie。

A-Up-Charlieらしい。読めない。Aupcharlieはもともとは重賞で2着もあるほどの馬だが、昨シーズンからPTPやHunters Chaseに移行していた。Heavyは得意な馬のようで、ほぼ残り3障害からのレースとなったここでもスピード能力を見せる結果となった。2012 Grand Nationalで3着のあるSeabassは1年ぶりの復帰戦となったがとりあえずは無事に完走したようだ。飛越云々以前にそもそも馬が太いように見えた。

 

*Kempton Good (Good to Soft in places)

Adonis Juvenile Hurdle (G2) 2m

http://www.attheraces.com/racecard/Kempton/25-February-2017/1350

http://www.thejockeyclub.co.uk/video/20170225/2667116/15958976

レース結果を貼り付けようかと思ったのだけれども、どうにもフォーマットが崩れてしまい見辛いので。レース映像は下のリンク。

人気を背負ったCharli Parcsがまさかの落馬。残り2障害で先頭に立った葦毛のMaster Blueyesが抜け出し11馬身差の圧勝。

これは驚いた。Master Blueyesは平地で2勝を上げている馬なのだが、これで2016年の秋にHurdleに転向、これで2連勝となる。やや最終障害にミスはあったが、ストライドを伸ばした飛越はスピードを殺さない安定したものであり、特に平地のスピード能力は目立っていた。East IndiesとTemplierが飛ばす中、一気に後続を突き放したパフォーマンスは立派だろう。ここにきてJuvenile路線に面白い馬が出てきた。牝馬Evening Hushは自分の競馬をしたが、勝ち馬とはかなりスピード能力の違いがある印象。Charli Parcsは勿体ない落馬だが、内に入って飛びづらそうにしているように見えた。

 

Pendil Novices' Chase (G2) 2m4f110y

http://www.attheraces.com/racecard/Kempton/25-February-2017/1425/

http://www.thejockeyclub.co.uk/video/20170225/2667107/15957631

圧倒的人気を背負ったFrodonが食らいついてきたGold Presentを下して勝利。Charmixは遅れ3着。

いまいちFrodonがここに出てきた理由がわからない。Frodonは今シーズンだけでChase9戦6勝とした。経験馬相手にも勝負になるほどの飛越の無駄のなさは目立っていたが、Cheltenhamに向けてはそろそろ疲労が心配なところ。ストライド長で勝るGold Presentは難しさを見せながらも健闘した。若い馬らしく飛越のミスとそこからの修正に問題があったが、Frodon相手にここまでやれたことは今後に向けて楽しみなものだろう。名門Nicky Henderson厩舎の馬であり、これからの成長に期待できる一頭。

 

Devecote Novices' Hurdle (G2) 2m

http://www.attheraces.com/racecard/Kempton/25-February-2017/1500/

http://www.thejockeyclub.co.uk/video/20170225/2667110/15959012

人気のCapitaineが逃げるも残り2障害から後退。ElginとRiver Wyldeのたたき合いは最終障害の飛越で勝ったRiver Wyldeに軍配が上がった。

River WyldeはこれでHurdle3戦3勝とした。あまり首を使わない独特の走法から繰り出される飛越はなかなか安定していた。おそらく四肢の筋肉がかなり強い馬なのだろう。メンバー的には強力なので今後が楽しみなところ。Elginは最終障害のミスがあった。River Wyldeと違ってお手本通りの飛越を見せる馬。Tolworth Novices' Hurdle (G1)にて今シーズンのこの路線の本目クラスのFinian's Oscarの2着に入ったCapitaineは気性的な難しさを見せて4着。もしかするとブリンカーチークピーシーズの矯正馬具で変わる可能性がある。

 

BetBright Handicap Chase (G3) 3m

http://www.attheraces.com/racecard/Kempton/25-February-2017/1535/

http://www.thejockeyclub.co.uk/video/20170225/2667129/15959013

最後方をちんたら走っていたはずが、気が付いたらぬるぬる上がってきていたPilgrims BayがゴールまでDouble Shuffleを交わして勝利。逃げ込みを図ったTheatre Guideは3着まで。

いまいち何があったのかよくわからない。Pilgrims Bayは10st2lbの人気薄。ここまで20fを使っていたスピードと良馬場が良かったのだろうか。かなり筋肉は強い馬のようだが、飛越にはロスの多さとミスが目立った。差はわずかであるにも関わらず最後までほとんど追っていなかったのはそれだけ余力があったということなのだろうか。Double Shuffleは残り3障害で大きなミスがあった。24fに移してパフォーマンスを上げてきており、またこのような持久戦となるハンデ戦は良いのだろう。昨年の勝ち馬でUnicoin Group Handicap Chase (G3)の勝ち馬Theatre Guideは11st11lbを背負って力を見せた。良馬場であればスピードは上。なお第2障害の直後に棄権した2013 Hennessy Gold Cup (G3)の勝ち馬Triolo D'Aleneは骨盤の骨折でこれで引退とのこと。