にげうまメモ

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17/03/11 Japanese Racing

阪神

阪神スプリングジャンプ (JG2) 3900m

人気を背負ったオジュウチョウサンが最終障害前でアップトゥデイトを捉えると、最後の平地でこれを振り切り勝利した。サンレイデューク、クリノダイコクテン、タイセイドリームの激しい3着争いにはタイセイドリームが上がった。

スタート直後からしばらくはミドルペースで流れている一方で、グリーンウォールから6号生垣の辺りで緩んでいる。そこからアップトゥデイトがドリームセーリングを交わしに掛かることで再加速している。日本らしいペース推移と言えばそれまでだが。

展開の鍵を握ったドリームセーリングはワンペース型の馬で、タマモプラネットがやや暴走気味のペースを作った京都JS (JG3)では、英国ハンデ戦でよくあるようなロングスパート合戦に持ち込むことでニホンピロバロンなどを下してきている。一方で今回はスタートからしばらくは淡々と引っ張るも息を入れるためか途中で緩め、再度のペースアップを試みるというレース展開。このため、ワンペースで引っ張るタイプの同馬にとっては苦手なレース運びとなった。飛越技術や機動力で勝るオジュウチョウサンにとっては、直近の4連勝と同じような得意のレース展開となり、いつもの相手であるアップトゥデイト以下を難なく下すことが出来た。このような展開において同馬に敵う馬は日本にはいないのが現状。日本には敵なしとなった以上は海外遠征を期待したいところであり、個人的にはスピードと飛越技術の両面が求められるフランスSteepleや、比較的大事を取った飛越が多いオーストラリアSteeplechaseに適性があるように思われる。対するアップトゥデイトは最終周に進入した地点から鞍上が押して行ってのペースアップとなったが、このようなレース運びではオジュウチョウサンに勝てないことは前走で実証済み。敗戦の反省が見られないレースともいえる一方で、プレップレースとしてはこれで十分だろう。ただし中山GJでは前半から強引なくらいに立ち回り、自身の高いスピード持続能力を遺憾なく発揮するレース運びを期待したい。

タイセイドリームは相変わらずストライドの大きい飛越だが、新潟のハードルで見たときから比べるとかなり飛越位置が安定してきた。無理をせずに暮れの中山大障害 (JG1)をスキップしたのはこの馬の成長のためには良かったかもしれない。大きなストライドを生かして惰性に任せた飛越が出来ればフランスやイギリスのHurdleで苦しくなった時の勝負で差をつけることが出来るのだが、日本障害競馬ではそこまでの勝負にはならないだろう。巨漢ディープ産駒におけるマラソンレースでの可能性を示す一頭。サンレイデュークは前走とは打って変わて積極的な競馬で差を詰めた。9歳と日本では高齢の域だが、このようなレースが出来れば大舞台でも上位まで食い込めるだけの余地はある。オースミムーンは飛越こそ低く見栄えはするのだが、最後は息切れしての敗戦。ただしこれはペースが緩んで前が息を入れた中で積極的に勝負をかけてのものであり、前受けすればもう少しやれただろう。ドリームセーリングは前述のとおりこのような競馬は合わない。中山には適性が無いように思われるためここで結果を残して欲しかったが、残念なレース運びとなった。牝馬ティリアンパープルは序盤から飛越にスムーズさを欠いた。

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