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にげうまメモ

障害競馬と艦隊これくしょんの個人用メモ ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

17/05/14 日本酒

*日本酒

いつもの。

 

秋田県 出羽鶴酒造株式会社 やまとしずく 純米吟醸

酒こまちの55%。比較的酸味の勝った口当たりは非常に華やかで香り高い。このトップのインパクトをそのままに、酒こまちの綺麗で滑らかな味わいを膨らませながら、仄かに甘味を感じさせて美しく抜けていく。まるで肌の白い美人の横顔を思わせるような味わい。トップが華やかでありながら硬質に過ぎず、少しずつ常温に戻していくとどこか陰影のあるような立体感が現れてくるのが素晴らしい。非常に美しさを湛えた逸品。

 

・千葉県 藤平酒造 福祝 播州山田錦五割磨き 純米吟醸 ワンコラベル 無濾過生原酒

千葉県の3人で経営しているという超小規模酒蔵。一日目であるとやや硬さのある辛口だが、飲み進めたところトップの印象とは異なり、酸と甘味を存在させずに、ジューシーな山田錦の旨味を引き出してくる。シャープな華やかさだけであれば開栓一日目の冷酒だと思うが、味を開かせた方がそのポテンシャルを遺憾なく発揮することが出来る印象。二日目以降の冷酒であれば、どちらかというと有機的で力強い米の旨味を味わうことが出来る。単純に米のパワーを中心に押してくるわけではなく、意外と緻密に味を作ってくる辺りは高評価。後味までやや苦味が残るため、どちらかというと味の濃い食事と合わせる食中酒向きだろうか。

 

・千葉県 藤平酒造 福祝 彗星 純米吟醸

彗星の55%磨き。やや辛口の口当たりかと思いきや、非常に有機的で複雑な味わいの米の旨味が膨らんでくる。尖った辛口ではなく、むしろ彗星の力強さを主張しながらも余韻が力強く、かつ優しく響いてくるあたりは蔵元の高いポテンシャルを感じさせるもの。ややざらついた味わいだけに酒米のポテンシャルを生かした酒を好む人向けだろうが、そのポテンシャルの引き出し方は素晴らしい。舐めてたわ千葉県。

 

岩手県 赤武酒造 赤武 純米酒

岩手県産米の60%磨きらしい。やや甘酸っぱい口当たりだが、これが意外にもフルーティに勝ち過ぎずにしっかりと米の旨味を強調する。常温に戻してくるとこのフルーティーさを保ちながら、やや酸味を引っ込めて主味の膨らみを強める。いわゆるグレープフルーツ感を持ちながらも、バナナ感を漂わせるといったところだろうか。食前酒から食中酒まで幅広く味わうことが出来る作品。

 

京都府 白杉酒造 白木久 純米大吟醸 吹雪ラベル

艦これコラボ作品。白杉酒造の通常の作品とは異なり、ガラス栓ではなく通常のプラスチック栓を使用している。コシヒカリの50%磨き。やや甘めの口当たりから、食用米らしいしっかりとした甘味を膨らませる。印象こそまるでリンゴのようなものだが、ここからかなり強い味わいが存在するのは面白い。これを常温まで戻すと、この甘味が強まりまるでスイーツのような味わいになる。コラボ作品だが日本酒としては非常にハイセンスなものに仕上がっている。

 

山口県 旭酒造 綱長井

まさかの獺祭で有名な旭酒造が作る綱長井限定のブランド。新松戸の綱長井さん限定で飲めるらしい。スペックは不明だが、比較的綺麗な口当たりからふわりと優しい米の味は、有機的かつ生命力を感じさせるもの。やや酸味はあるが米の甘味が主であり、その女性的な柔らかさは特筆すべきものがあるだろう。獺祭はやや綺麗に過ぎる面があるが、この躍動するような生命力は米の味を存分に生かしたもの。日本酒好きには獺祭よりもこちらの方が良いかもしれない。

 

静岡県 英君酒造 英君 備前雄町

オレンジラベル。備前雄町の55%/55%。口当たりには比較的綺麗な酸だが、ここから比較的やわらかな甘味がやってくる。酸が綺麗に抜けていくことで苦味へと移行していくが、後味は比較的爽やかに抜けていく。この膨らみと女性的な柔らかさは備前雄町によるものかもしれないが、この後味の軽やかな苦味は静岡酵母によるものかもしれない。非常に完成度の高い逸品。雄町の作品としてはクセがなく飲み飽きしないものに仕上がっている。

 

秋田県 山本合名会社 山本 和韻

吟の精の55%磨き。ワイン酵母であるUT-2を使用。口当たりこそ酸味と甘味が強く存在し白ワインのごとき感覚を得るが、後味にはやや吟の精らしい綺麗な渋味が残る。白ワインから入ると思いきや、後味にはややしっかりと日本酒らしさを残る作品。とにかく口当たりの華やかさが山本らしいが、それでいて甘味は軽く、なおかつ主張の強さを残している。日本酒には慣れていない人でも楽しめるものに仕上がっている。

 

兵庫県 奥播磨 夏の芳醇超辛 純米吟醸生原酒

山田錦/兵庫夢錦の55%。協会9号酵母使用。非常にドライで切れ味の良い辛口が主体だが、ここには酒米の旨味を生かしつつ豪快に切れていく。後味には苦味が存在し、ここが少し奥播磨らしい感覚を得る。この力強いキレは夏酒らしいところだが、ジューシーでありながら夏の暑さを吹き飛ばすようなパワーを感じさせる。辛口好きにはたまらない作品だろう。

 

・栃木県 外池酒造 望 純米吟醸 無濾過生原酒

栃木県ひとごこちの53%磨き。甘さが強い口当たりだが、純米吟醸らしい強い膨らみを持つ。ややクセが強い仕込み水を使っているらしく、この強い膨らみはその辺りからきているのだろうか。ややシャープな酸も感じられるが、この酸と甘味の次にやってくる膨らみはなかなかにモダンな印象を受ける。一見切れ味の良い甘酸っぱさがあると思いきや、なかなかに完成度の高い作品。

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