にげうまメモ

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17/07/20 New Zealand Racing

*Hawke's Bay Racing Inc. @ Hastings Heavy 10

Anuka Smoker Wellington Hurdles OPN HDL (PJR) 3100m

https://www.nzracing.co.nz/RaceInfo/45575/2/Race-Detail.aspx

Trentham競馬場が降雨のため浸水したので競馬場を移して延期になったWellington Hurdles / Steeplechase。

Thatz Davidがスタート直後にやや絡んでいくが、例によってThe Shacklerがハナに。やや遅れてKipkeino、Zedeedudadeeko。残り4障害辺りからJusta Charlie、遅れてShamalが捲るも、The Shacklerがこれらを突き放し、残り2障害地点での大きなミスを立て直して快勝した。2着にはJusta Charlie。

The ShacklerはこれでHDL3連勝。逃げてNgatira Goldを26馬身突き放した前走の勢いそのままのレースとなった。やや行きたがる面がある馬のようだが、Aaron Kuruが今回は馬の気性を見事にコントロールしての勝利であった。3走前にEmily Farrが逃げる形を作ってこれがハマったようだが、今回は進境をうかがわせる一戦。残り2障害での大きなミスから再加速する余力はここでは抜けていた。主役不在のニュージーランドHDLにおいて、これからのGrand National Hurdlesにて中心視される馬だろう。シンコウキング産駒のJusta Charlieは見せ場を作ったが、できればもう少し前半から流れて欲しかったところ。Wellington Hurdles (PJR)勝ちがあり、Flatだけでも100戦を超える古豪Thatz Davidは積極的なレースで3着まで。距離が伸びてよさそうな一頭。飛越さえ問題なければSTPでもやれると思うのだが。Kipkeinoは案外。

 

Grant Plumbing Wellington Steeplechase OPN STP (PJR) 5500m

https://www.nzracing.co.nz/RaceInfo/45575/6/Race-Detail.aspx

例によって牝馬Nells Belleが出てくるも、Stand Doubleをミスして後退。結局The Oystermanがハナに行き、Nells Belleは馬群から離して外を回す格好になる。好位からAmanood Lad、後方からJust Ishi、Mr Mor。2周目辺りからするするとWise Men Sayが進出。3周目の後半からNells Belleが逃げるThe Oystermanに接近。さらにAmanood Ladが残り2障害で先頭に立つと、Wise Men Say、Nells Belleを凌ぎ切って勝利した。Just IshiはPU。

Hastingsはフラットでさほど凝った障害があるわけではないのだが、やはり5500mにHeavy10という馬場も相まって厳しいレースになった。Anamood Ladは12歳のベテランで、2014年のGreat Northern Steeplechaseの勝ち馬。とにかくこのように長距離のタフなレースになればなるほど力を発揮する馬であり、飛越の安定感もここでは目立っていた。Grand National Steeplechase、Great Northern Steeplechaseが楽しみになる勝利。今年のWhite Cliffs Timber McGregor Grant Steeplechase (PJR)の勝ち馬Wise Men Sayは見せ場を作ったが、厳しくなってからの機動力で勝ち馬には分が悪かった印象。とはいえ5000m級でここまで動けたことはこの馬にとってプラスだろう。Nells Belleは気性的に難しい馬であり、そもそも飛越にもポカがあるため全く人気がなかったのだが、James Sevwrightが良くこの馬をここまで持ってきた。外を回したのはこの馬の大きなストライドを妨げないためであり、むしろほめるべき判断だろう。Mr Morは集中力を欠いた。最後までバテずに差を詰めている。2周目のStand DoubleでのWill Gordonのリカバリーは素晴らしいものがあった。Hawk's Bay Steeplechase (PJR)を勝ってきたJust Ishiは根負けする形の途中棄権。