にげうまメモ

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17/09/09 New Zealand Racing

*Auckland R.C. @ Ellerslie Heavy 11

Barfoot & Thompson Steeplechase MDN STP 4150m

https://www.nzracing.co.nz/RaceInfo/46355/4/Race-Detail.aspx

Great Northern Day。Maiden Hurdlesが1鞍、Maiden Steepleが2鞍。馬場表示は最初から最も重い表示であるHeavy11だった上に、第1レースの直前で雨が急激に降ってきたりとかなり厳しいコンディションになっていたようだ。

Kangarooが逃げる展開。これにThat's How It Goesがぴったりとついていく。2周目のEllerslie Hillの手前からKangarooがペースを上げにかかるが、Ellerslie Hillの頂上辺りでThat's How It Goesが先頭に。しかしこれを下る辺りから先頭に並びかけたLacustreがThat's How It Goesを難なく交わすと、そのまま持ったままで突き放し20馬身差の圧勝。3着にはThe Kakahu Expressが入った。

Emily FarrがかなりKangarooを抑えることでがスローの展開となった。Our Jackson辺りはもはや歩いて入線している。LacustreはSteeplechase2走目で初勝利。踏切地点が安定せずやや飛越には無駄の多い場面は多かったが、それでもRST OPNクラスなら十分勝負になるThat's How It Goesを20馬身突き放したパフォーマンスは無視できないものだろう。Heavyだと簡単に10馬身くらいは差がついたりするのだが、それでもやはりこの着差は決定的か。経験馬That's How It Goesは安定した飛越から見せ場を作ったが、今回はやや相手が悪かった。The Kakahu Expressは後方から追い上げたが前とはかなり差がある模様。Out JacksonはさすがにSTP初戦でHDL経験が豊富な馬でもないのあが、この馬が人気を集めるのはやや過剰人気といったところ。

 

Schweppes Great Northern Hurdle (PJR) OPN HDL 4190m

https://www.nzracing.co.nz/RaceInfo/46355/5/Race-Detail.aspx

Hurdle戦としてはニュージーランド最高峰のもの。総賞金はGrand National Hurdlesが$75,000、Great Northern Hurdlesが$125,000となっている。人気は主に上がり馬Monarch Chimes辺りから。

The Shacklerがハナを伺うもこれを制してThenamesbondが先頭に。離れてThe Shackler。さらに離れてMonarch Chimes、Shamal、El Corbyと続く。Stormin Normanは後方、Raisafuashoは離れた最後方から。一旦はペースが落ち着くも1周目の途中からThe Shacklerが先頭に。そのまま後続を突き放してレースは進行。スタンド前でそこまで何度かミスをしていたEl Corbyが着地を失敗して落馬。この辺りから後続が追い付いていき馬群は凝縮する。さらに後方にいたMaxが一気に捲り、内にいたMonarch Chimesを引き連れて先頭に。そのままMonarch Chimesが引っ張るも、最終コーナー辺りからZedeedudadeeko、Kipkeinoがこれに並びかける。その中から持ったままで抜け出したZedeedudadeekoが殆ど追わずに後続を突き放して完勝した。2着にはStormin Norman。Kipkeinoが3着まで。

どちらかというと短い距離でのスピードで勝ってきた馬が多く出ていたレースなのだが、出入りの激しさも相まって非常に厳しいレースとなった。最後までまともにフルでギャロップできている馬がほとんどいないのはこういうレースの特徴。ZedeedudadeekoはHDL3勝目、PJRは初勝利となる。深いブリンカーをしているように集中力に課題があるようで、さらに馬格こそないもののやや大きなストライドで飛越する傾向があるだけにレース運びには注文がつくようなのだが、それでも最後まで一頭だけまともにギャロップできるパフォーマンスは抜けていた。単勝24倍の馬とは思えぬ圧倒的なレースだろう。馬群に入れながらも最後まで前をカットされることがなかったレース運びにはCharlie Studdの技術の妙もある。昨年のD'Llaroと同じく強力なロングスパートの持ち主として今後も面白い一頭だろう。課題はこれから増加する斤量だろうか。あまり勝ち鞍と相まって大レースまでも斤量を増やすシステムは好きではないのだが。

オーストラリア帰りのStormin Normanは人気薄ながら踏ん張った。調子の良さとコース経験、さらには前のごたごたをある程度の位置で見ることが出来るShuan Fanninのレース運びにも助けられた印象があるが、2着以下はもはや壮絶なバテ合いとなっている中を制したのは今後に向けては大きい。Kipkeinoは勝負に行っての3着。3戦全勝、Harrison Lane Hurdle (PJR)を含む勝利と波に乗って挑んだMonarch Chimesはわりと不幸な展開となってしまった。それでも4着に踏ん張れたのはこの馬の高い能力の証か。Raisafuashoはさすがにもう少し前に行きたかった。ここまで出入りが激しいと静かにしていた組が来るのだが、それでもあそこまで極端なレースをしてしまうと厳しい。The Shacklerはなんとか完走したようだが中途半端なレース振り。El Corbyは早々から何度かミスがあった。Thenamesbondは自分のペースで行きたかったのだが、いくら何でもあれだけ絡まれると厳しい。

 

Irvines Great Northern Steeplechase (PJR) OPN STP 6400m

https://www.nzracing.co.nz/RaceInfo/46355/7/Race-Detail.aspx

Ellerslie Hillを3回昇り降りするレースはGreat Northern Steeplechaseのみ。距離も6400mとニュージーランド最長であり、欧州の一流レースと比べてもそん色ないものとなっている。

女性騎手Emily Farrと牝馬Nells Belleのコンビが飛ばす展開。これを追いかけてMr Mor、Amanood Lad。Wise Men Sayは中段から。レースは淡々と動くが、2周目のEllerslie Hillの途中でKina Winが捲りをかける。さらにStand DoubleにてWise Men Sayが外から先頭集団に。3回目のEllerslie Hillの途中からWise Men Sayが先頭に立つと、これに食らいついてきたUpper Cutを突き放して勝利した。3着にはTizza Secret。Amanood Ladは途中で騎手が転がり落ちて競争中止

逃げたNells Belleはどちらかというと大きなストライドでワンペースで引っ張ることが武器の馬。やや飛越が安定しないためここのところは全く成績を上げられていなかったのだが、まともに走ればPJRでも勝負になるくらいの能力は持っている。今回もその例にもれず、ワンペースながらも厳しいレースを作り出すことに貢献した。Wise Men Sayは去年のGreat Northernこそ落馬に終わっていたが、今年に入ってWite Cliffs Timber McGregor Grant Steeplechase (PJR)を制し頭角を現してきた。その後のWellington Steeplechase (PJR)、Pakuranga Hunt Cup (PJR)はいずれもAmanood Ladの後塵を拝してきたのだが、今回はその雪辱を果たすに至った。どちらかというとスピードに乗せた飛越が武器であり、今回は外から積極的に動くことが好結果に結びついたと考えてよいだろう。終始外々を回しつつ勝負所から早めに動き、最後はそのスピードの持続力を生かして押し切るIsaac Luptonのレース運びも素晴らしいものがあった。Isaac LuptonはこれでGreat Northern Steeplechaseは5勝目とのことで、その手綱さばきには今後も期待できるだろう。

ヤマニンバイタル産駒Upper Cutは見せ場を作ったが、最後はスピード能力の違いで突き放されてしまった。それでもGrand National Steeplechase (PJR)を連覇し、Great Northern Steeplechase (PJR)でも勝負になるタフネスには恐れ入る。Tizza Secretは格下ながらも一頭テンポを異にするレース運びで上位まで来た。The Oystermanはこのクラスの常連だが、どうも距離は長くなった方がよいかもしれない。この辺りは今後もPJRで注意したいが、RST OPNなら勝てるとも言い切れないのが難しい。Kina Winは勝負所からついていけず。Amanood Ladは落馬のリスクがあるNells Belleの後ろに付いてしまった上に、余力を無くしたNells Belleのポケットから勝負所で他の馬に前に入られ、強引に内を割ろうとしたところの落馬。Aaron Kuruのミスだろう。丸坊主案件。