にげうまメモ

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17/09/24 Italy Racing

*Merano Terreno L. Pesante

Corsa Siepi 4 anni-Trofeo Euro 55.000 TRIO 3500m

per cavalli di 4 anni (Siepi - GRUPPO II - FANTINI)

http://webtv.awsteleippica.com/index.php/video/50488/corsa-03-galoppo-merano-240917#

フランスのCandideを迎えて行われた一戦。例によってCandideがハナに行く展開。これを追いかけてSanto Cerro。途中からTreizor Du Piloriが追いかけて行き一時はCandideに並びかけるも、残り2障害辺りからスパートをかけたCandideがSanto Cerroを突き放して勝利した。3着にTreizo Du Pilori。

Candideは2歳時にPrix Thomas Bryon (G3)を勝っていた馬で、2017年から障害入り。Prix After Foot RMC - Prix Questrabad (G3)でも2着に入る実績があった。飛越にはやや踏切位置を間違える場面が散見されたが、さすがにテンポの速さと身体能力はここでは抜けていたようだ。ポーランド産馬で昨年のGran Criterium d'Autunno (G1)の勝ち馬Santo Cerroは頑張ってついていくもさすがに勝ち馬の能力が一枚上手。2017年にチェコに移籍したTreizor Du Piloriは力負けの印象。地元のZaniniは自分のレースはしたのだが。

 

9 Gran Criterium d'Autunno Euro 77.000 TRIO 3300m

per cavalli di 3 anni (Siepi - GRUPPO I - FANTINI)

http://webtv.awsteleippica.com/index.php/video/50493/corsa-05-galoppo-merano-240917#

スタート直後にNumber Moonなる馬がどっか行ったようだ。Meranoの外周はFlatなのでそこを元気よく走っている。チェコのStukeが逃げる展開だが、これを追いかけてLive Your Life、Mesa Arch。残り4障害辺りからLive your Lifeが先頭に並びかけると、そのまま一気に後続を突き放して勝利した。2着には逃げたStuke。

珍しく地元の馬が勝っている。Live Your Lifeはこれで4連勝、Siepiは6戦5勝とした。前走のEttore Tagliabue (G3)にてStukeとはほぼ勝負付けが済んでいる感もあったのだが、その再現となる快勝を演じて見せた。飛越は終始安定しており、前脚を高く上げてストライドを伸ばす飛越は可能性を感じさせるものだろう。最終障害の前でふらついたのはご愛嬌と言ったところか。Stukeは強敵相手に自分の競馬をした。バテずに最後まで脚を伸ばしており価値ある2着といったところ。フランスからの移籍初戦となったMesa Archは案外。フランスから参戦したNumber Moonはそもそも未勝利馬でここに出てくるのが不思議なのだが、帯同馬か何かだろうか。

 

LXXVII Gran Premi Merano Euro 250.000 TRIO 5000m

per cavalli di 4 anni ed oltre (Steeple-Chase - GRUPPO I - FANTINI)

http://webtv.awsteleippica.com/index.php/video/50513/corsa-07-galoppo-merano-240917#

イタリア障害競馬における最高峰のレース。賞金もべらぼうに高い。今年はフランスからMarinas、Baltiko Prince、Calisco de Kerser、Amour Du Puy Noir、ドイツからFalconettei、チェコからAl Bustan、Broughton、Mazhilis、Home Please、Nos Galanを迎えて行われた。イタリア勢はAxel Lauteix、Alcydon Fan、Atalan。大体イタリア障害はチェコ勢とイタリア勢で二分され、ここにフランス馬が来ると人気になる。ときどきドイツやアイルランドからも来る。ハンガリーやスイスも見たことがある。人気は一昨年の2着馬Marinas、Svenskt Grand Nationalを勝利したAl Bustan。そのほかGrand Steeplechase di Milano (G1)の勝ち馬Broughtonなど。

Home Please、Broghtonなどが先頭を伺うもこれを制してMarinasがハナに。1回目のSiepone VerticaleにてAlcydon Fanが落馬。その後のOxer GrandeにてAmour Du Puy Noirが落馬。そのままMarinasが淡々と引っ張るがこれにHome Pleaseが並んでいく。2度目のSiepone Verticaleの辺りから一気にペースが上がり、逃げるMarinasにBroughtonが絡んでいく。最終障害を越えて逃げ込みを図ったBroughtonだが、内から差し込んできたAl Bustanがゴール手前でこれを差し切り勝利した。続いてMarinas、Broughton、Baltiko Princeと続いた。

毎年このレースはそもそもの体内時計が異なるフランスからの参戦馬がやたらと引っ張って、結果としてペースが荒れることが多いのだが、今回は比較的経験のあるMarinasが引っ張ることでペースが落ち着いた。Siepone Verticaleまでほぼ馬群が凝縮して進行しているのは興味深い。さて、勝利したAl Bustanは今年に入って急激に力をつけてきた馬で、WrocławからStrömsholmのSvenskt Grand Nationalと連勝し、さらにMeranoに転戦してA.S.S.I. Memorial Massimo Caimi (G3)を含む勝利を上げていた。やや脚が短く回転数を上げる走りをするためWrocławのような小さなコースでも走るのだが、意外にもストライドが伸びることでStrömsholmやMeranoのような大型の障害にも対応ができるのだろう。飛越にかなり余裕がないMeranoのSteeplechaseで馬群の後ろに入るのは重複落馬のリスクが高いのだが、狭い内側をすり抜けてくるパフォーマンスは素晴らしいものがあった。Jan Faltejsekはペース配分に長けた人だが、この馬の良さを存分に引き出す勇気ある騎乗であった。Velka PardubickaではなくMeranoに標準を合わせたとの話があったが、おそらく適性としてはどちらでもやれるのではないだろうか。近年Velka Pardubickaはペースが落ち着くことが多いので、そのトレンドもこの馬には合っているだろう。

フランスから参戦した10歳牝馬Marinasも見せ場を作った。ドイツのKazzioが勝利した2015年のGran Premi Merano (G1)の2着馬で、さすがに経験馬らしく落ち着いたレース運びが目立った。Grand Steeplechase di Milano (G1)の勝ち馬Broughtonは見せ場を作った。通常Milanoは比較的手薄なことが多いのだが、今回はペースが落ち着いたこともこの馬にとっては向いたのだろう。イタリアであれば十分再度の戴冠が狙える一頭。Baltiko PrinceはING Grand Steeplechase des FlandresでWaterにてリズムを崩して落馬している馬だが、それがなければ十分勝負になった感もある。今回は大事に乗っての4着となったが、もう少し勝負をかけていけば面白かったかもしれない。昨年の勝ち馬Mazhilisは5着まで。Chiffre d'Affairesが暴走気味のペースを作った昨年と異なり、今回はペースが落ち着いてしまった。この馬にとってはペースが流れた方が自分の持ち味を出せただろう。Calisco de Kerserは見せ場を作れず。地元のAlex Lautiexは落ち着いたペースを利して途中まで馬群に食らいついた。この馬にとってはこれは全身だろう。ドイツのFalconetteiは速攻で落馬した昨年と異なり完走はしたが、どうにも昨年のような勢いはない。新進気鋭のDavid Cottin調教師が送り出したPrijs Jacques Du Roy De Blicquy Steeplechaseを勝ってきたAmour Du Puy Noirは勿体ない落馬に終わったが、この馬にとってはもう少しペースが流れた方がよかったのではないか。