にげうまメモ

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17/11/11 Japanese Racing

*Kyoto Good

Kyoto Jump Stakes (JG3) 3170m

暮れに向けてどうこうという印象のある馬はあまりいなかったのだが、東京ハイジャンプで場内を沸かせたタマモプラネットが人気を集めていた。

例によってタマモプラネットが大逃げを打つ展開だが、2周目の向こう正面に設置された竹柵でミスをするとやや脚色が衰える。この辺りから進出したマイネルフィエスタがゴール前でこれを捉えて勝利した。僅差の2着にはタマモプラネット。

マイネルフィエスタはなぜか新潟と中京のHurdleコースでのみ落馬している妙な馬。今回は後方からゆっくりと進めるとそこからロングスパートを繰り出して勝利することが出来た。飛越自体はSteeplechase向きのものを持っているのだが、どこか安定味に欠けるところがあるのである程度リズムを刻んで走らせた方がよいのだろう。イギリスであるとRyan MooreブラザーズのJamie MooreやJoshua Mooreあたりが出来る騎乗なのだが、このような馬はゆっくりと丁寧に飛越させるよりも多少なりとも追っつけて行ってしまった方がかえって飛越が安定する。京都の若干のミスは許容される平易な障害、タマモプラネットが引っ張るペース、またロングスパートともにこの馬には向いていたのだろう。中山大障害に向かった場合は今回のようなロングスパートをかけることになるだろうが、一線級を相手にするだけの破壊力は見せていないだけに、あくまで入着までといったところだろうか。

タマモプラネットは例によって見せ場を作った。スピードに乗せているため踏切位置が遠くなる場面が散見され、2周目の竹柵ではこの延長線上にあるミスをしている。さほどストライドを伸ばす馬には見えず、惰性のスピードで粘り込むタイプというよりは、身体能力から考えれば器用な脚を使えるタイプの印象があるのだが、気性から考えればどうしようもないのかもしれない。オーストラリアHurdle辺りであればレースをぶち壊して圧勝する可能性はあるのだが。

スズカプレストは前を捉えるに至らず。テイエムオペラドンは勝ち馬と同じくロンスパに掛けたが脚が上がった。ステージジャンプは飛越に若さが見られる。ミヤジタイガは飛び乗り台のところで落馬。そういうこともある。