にげうまメモ

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17/12/15 National Hunt Racing / Crystal Cup

*Cheltenham Soft (Good to Soft in places)

Cheltenham International Meeting。2日目のInternational Hurdleがメインとなるのだが、初日は欧州Cross Country Series最終戦のGlenfarclas Cross Countryがメインレースとなる。どちらかというとこちらに国際色豊かなメンバーが集まる印象。

 

Unicorn Group Handicap Chase (G3) 3m2f

チークピーシーズからブリンカーに変えてきたSouthfield Theatreが逃げる展開。残り2障害辺りからRobinsfirth、Shanroe Santosがこれに並びかけるも、Robinsfirthが抜け出して勝利した。2着にはShanroe Santos。

Robinsfirthは昨シーズンNoviceを卒業した馬で、これでChaseは2勝目。24fのC2の辺りでは安定した成績を残しており、ここでも力は見せた。やや渋った馬場もよかったかもしれない。ただしG3としてはメンバー的には手薄であり、あくまでListedからG3までといったところだろう。Southfield Theatreはブリンカーがよかったのか、front runningが良かったのかはわからないが、今回は最後まで集中して走っていた。もともとはRSA Chase (G1)2着がある馬だが、年齢的にもそろそろ路線変更が見えてくる時期だけに、今回のパフォーマンスは今後の可能性を残すものだろう。

 

Glenfarclas Cross Country Handicap Chase (C2) 3m6f37y (Good to Soft / Soft in places)

昨年はフランスのGallo's Star、チェコのDelight My Fireを迎えて行われた一戦。毎年1頭くらいの外国馬が参戦することが多いが、今年はフランスのKapvilleが参戦していた。

レースはKingswell Theatreが逃げると思いきや、これを制してMy Hometownがハナに行く展開。追いかけてKapville、Bless The Wings。やや遅れてJosies Orders、Cantlowなど。Bless The Wingsが第27障害から先頭に立つと、追いかけてきたCantlow、Josies Ordersの2頭を凌ぎ切って勝利した。4着にKingswell Theatre。

Bless The WingsはいわゆるCourse Specialistというやつで、CheltenhamのCross Countryでは一度も大崩れすることなくほぼ安定した成績を残している。今年のFestivalでもその後Grand National (G3)で2着に入るCause of Causesの2着。今シーズン2戦は全く走る気すら見せることなく敗れていたが、別馬のように安定したレースを見せた。12歳とベテランの域だが、Cross Countryであればまだやれるだろう。連覇を狙ったCantlowも相変わらず安定したレースを見せた。展開1つでチャンスがある。この馬も12歳とベテランだが、Cross Country Horseは経験がものをいうのでしばらくは主役を張れるだろう。Josies Ordersも同様だが、一旦前と置いて行かれた場面があったのが気がかり。

Kingswell Theatreは出来れば逃げる形を作りたかった。Dual Festival WinnerのTiger Rollは初めてでこれだけ走れれば十分だろう。障害に慣れればここでも大仕事をできるだけのポテンシャルはある。My Hometownは明らかに格下の馬だが、積極的なレースで見せ場を作った。フランスのKapvilleは飛越こそ安定していたが、フラットのスピードの面で見劣った。あまりPau競馬場向きの馬とは思えないので、Anjou-Loire Challengeに向かうのだろうか。More of Thatはそもそも飛越のリズムを欠いた。さすがに慣れが必要。Mtada Supremeは全く走らなかったのだが、Punchestown専門なのだろうか。