にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

18/04/07 French Racing

*Nancy Terrain Lourd (4.8)

Prix Martine Lutz Cross Country 4500m

http://www.france-galop.com/fr/course/detail/2018/O/Zlh6MitqUmJpd242NjlQV0ZSN0s4dz09

途中に池もあるNancyのCross Country。軽快に逃げたStar Rochelaisが残り2障害辺りから後続を突き放すと、そのまま逃げ切り勝利。But En Blanc、Serko D'Aceと続いた。なおイタリアのNilsは出走取り消し。

Cross Countryは急カーブや細かい障害が連続するため、どちらかというと小回りが利き、器用な飛越が可能なタイプに適性がある。特にこのように内馬場に障害が連続するような競馬場ではその傾向が強い。Star Rochelaisは12歳馬で、基本的にはPauのCross Countryを主に使っている。障害馬としてはやや大型の身体を持つのだが、かなり関節は硬く、やはり小回りが利くという意味ではCross Countryに適合した馬なのだろう。Grand Cross de Pauでも5着に入るように飛越技術は高く、障害馬としては円熟の域に達している。Vichy、Strasbourgと連勝してきたBut En Blancはよく差を詰めたが、コーナーのこなし方で勝ち馬とはやや差があった。Serko D'Aceは自分の競馬をして3着。

 

*Auteuil Terrain Tres Souple (4.0)

Prix Murat (G2) Steeplechase 4400m

http://www.france-galop.com/fr/course/detail/2018/O/TFgwY1NhTkJzaFRzaTBpUlhaTmEyUT09

少しずつペースを上げて逃げたPerfect Impulseがそのまま逃げ切り勝ち。2着にはMilord Thomasが入った。

Perfect ImpulseはPrix La Haye Jousselin (G1)にてBipilaireの3着、Grand Steeplechase de Paris (G1)ではSo Frenchの2着に入っている馬。やや大跳びで騎手が気合をつけながら走らせている場面はあったが、内容的には危なげない勝利。悲願のG1制覇に視界良好といったところ。古豪Milord ThomasはDouble Barrierの手前でややもたつく場面はあったが、前哨戦としてはこれで十分だろう。葦毛のBipolaireも大事に乗っての3着。Roi Mage、Sainte Turgeonは前を追いかけたが、さすがに勝ち馬とは差がある内容。

 

Prix De Pepinvast (G3) Haies 3600m

http://www.france-galop.com/fr/course/detail/2018/O/Z0hqV0E0Q1RDVktjb2VacVFTMHNVdz09

第4障害辺りからペースを上げて逃げたWildriverがそのまま逃げ切り勝ち。2着にはTunisが入った。3着にMaster Dino。

これは丸坊主案件。Wildriverはこれで落馬を除けばHaies3戦3勝とした。Cagnes-Sur-Mer、Compiegneと使ってAuteuilに乗り込んできたローテーションは興味深いが、さすがに今回は後続の騎手が悠長に構えすぎた結果だろう。Tunisは例によって安定した走りを見せたが、さほど脚が速い馬でもなく、いくらなんでも前をあれだけ楽に行かせては届かない。プレップレースという位置づけであり、無理をさせなかったレースといえばそれまでなのだが。