にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

18/05/10 French Racing / Crystal Cup

*Lion D'Angers Souple (3.7)

Prix Anjou-Loire Challenge (Cross Country Listed)7300m

http://www.france-galop.com/fr/course/detail/2018/O/enI4N3RUSzZxU1VCNmYvbXdUM1V2UT09

https://www.youtube.com/watch?v=FPLLwPRvrw4

コース図:http://www.coursesdulion.com/anjou-loire-challenge/le-parcours/

例によってKick Onが逃げる展開だが、Volpoomの辺りからトラブルを生じたのか後退しそのまま途中棄権。代わってUrumqiが先頭に立ち、少しずつペースを上げつつ引っ張るも、Piano A Monterの辺りから一気にRinablueが先頭に。しかし何を間違えたのか直後にコースアウトし、残ったBucefalが後続に15馬身差をつけて勝利した。2着にはBoa Du Bel。

Clement Lefebvreなる人が後ろを確認すると最終障害を飛んだ直後からずっとガッツポーズを決めている。ややKick Onがゆったりと逃げた割には馬群がばらけ、Kick Onの離脱のあとからUrumqiがペースを上げている。Lion D'Angersは比較的コースが広く、ポジションの確保においてFontainebleauなど小さな競馬場ほどの飛越の完成度は要求されないのが特徴であり、かつ障害自体もフランスCross Countryとしては標準的な範囲に収まっている。この馬自身はGrand Cross De Pauにて3着に入った実績があり、Volpoomなどが連続するPauの障害をこなしつつ、かつFontainebleauにも対応する飛越の上手さがあった。これが初のLion D'Angersであったが、いきなりこなすことができたのにはそのような背景があったのだろう。Boa Du Belは2着には入ったが、これまでのレース振りから勝ち馬とはやや差がありそうな印象。古豪Rosabiは勝負所でややもたもたとする場面があった。このクラスの常連Alleuはどうにも飛越の完成度という意味で見劣るところがあり、ペースアップについていけていない。Cheltenhamにも行ったUrumqiはLion D'Angersの障害には問題なく対応していたが、交わされると脆いところがあるのだろうか。もったいなかったのはRinablue。馬が内側に進路をとることでコースアウトした格好で、あれは馬が勝手にコースを判断したもののように見える。Kick Onは骨盤の問題らしいが、ひとまず精密検査中とのこと。