にげうまメモ

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18/08/19 Australian Racing

*Ballarat Heavy10

Gotta Take Care Hurdle OPN HDL 4000m

https://www.racing.com/form/2018-08-19/sportsbet-ballarat/race/1/results

Gotta Take Careとはオーストラリア障害馬で、2012-2014 Brendan Drechsler Hurdle、2014 Australian Hurdle、2014 Galleywood Hurdleなどを勝利し一時代を築き上げた名馬。同馬はBallaratに来ていたらしい。

ベテランTunesが逃げる展開も早々に後退。Evanesceが逃げてこれをOur Yangtzeが射程圏に入れるも、残り2障害でまさかの落馬。そのままEvanesceが押し切り勝利した。2着にはSolar Coaster。

Evanesceは5歳の牝馬でHurdleは2勝目とした。前走はこのあとのHH Houlahan Hurdleを勝利するBlood And Sandの3着に入っており、どうやらHeavy10の馬場はいいらしい。圧倒的人気を背負っていたOur Yangtzeが落馬したためレースの水準としてはやや微妙なのだが、少なくとも不良馬場で距離が伸びた際に浮上する馬として注意すべきか。Solar Coasterは前とはやや差のある2着。

 

E-Cycle Solutions JJ Houlahan Hurdle OPN HDL 3200m

https://www.racing.com/form/2018-08-19/sportsbet-ballarat/race/4/results

Valedictionが逃げるも早々に後退。代わってBit of a Ladが逃げるも、これをまくったBlood And Sandが押し切り勝利した。Bit of a Lad、Romeloと続いた。

Blood And SandはこれでMidfield 1JW Hurdleから連勝とした。ほぼ同じ舞台ということではあるのだが、それでも強力なメンバー相手の勝利は今後の可能性が開けるものである。飛越はかなり慎重に飛んでおり、かなり改善の余地が残っているのだが、それ以上にフラットのパワーでBit of a Lad以下を完封したスピードは高く評価しておいた方がいいだろう。Grand National Hurdleにて3着に入ったBit of a Ladは飛越の上手さでBlood And Sandに食い下がった。あえて距離を短くしてきた理由がわからないのだが、飛越の技術を見る限りではSteeplechaseに転向してもやれるはずだろう。

 

E-Cycle Solutions Grand National Steeplechase OPN STP 4500m

https://www.racing.com/form/2018-08-19/sportsbet-ballarat/race/6/results

Grand National4勝目を目指すWellsが人気になっていた。Monarch Chimes、Sea King辺りが対抗角。

例によってExcellent Rhythmが大逃げを打つ展開。番手からGold A Plenty、I'll'ava'alfなど。Wellsは中段から。早々に落馬したAbebeと、これにぶつかったSurging Waveが競争中止。さらにWellsが躓いて落馬。Excellent Rhythmは軽快に逃げるも、2周目からリードはなくなり後退。代わってMonarch Chimesが先頭に立つも、これを内からするすると上がってきたSpying On Youが先頭に。そのままSpying On Youは逃げ込みを図るが、ゴール直前で猛追してきたSea Kingがこれを差し切り勝利した。Spying On Youが2着、Monarch Chimesが3着。Undergroudfighter、I'll'ava'alfと続いた。

Excellent Rhythmは、前走のCrisp Steeplechaseを、伝説のオーストラリア障害馬Crispを彷彿とさせる大逃げの形で勝ってきた馬なのだが、2周目あたりからラップを上げて大逃げの形に持ち込み、最後は脚が上がりながらもぎりぎり凌ぎ切るというレースを作り出した前走と異なり、今回は1周目から大逃げの形になった。元々行きたがって走る馬だけにこれは仕方がないのだが、スタートから前半にかけてある程度リードを稼ぎ、そこから一旦息を入れて再度ペースアップするという日本の平地らしい逃げ方は、そもそも再加速することに大きなエネルギーを使う不良馬場のここでは通用しない。結果としてスタンド前あたりで息を入れたはいいものの、そこから再度ペースアップすることが出来ずに失速する結果となった。後方の馬はExcellent Rhythmのトリッキーなペース配分をスルーし、一般的なオーストラリア障害競馬らしいラップで走っている。

勝ったSea Kingはオセアニア障害を代表する名馬で、ニュージーランドとオーストラリアにて多数の大レースを勝利している。12歳となった現状ではさほどスピードはないのだが、飛越の上手さ、持久力と精神力の強さはやはり高い水準のものを持っている。前走のCrisp Steeplechaseでも一頭だけExcellent Rhythmに最後まで猛追する脚を見せており、今回も同様のパフォーマンスを見せることができた。無駄のない飛越はニュージーランドよりもオーストラリア障害向きの面はあるのだが、むしろこの馬のタフネスを考えればニュージーランドのタフなSTPで見てみたい感もある。

ニュージーランドの名手Aaron Kuruを配したSpying On Youは惜しい2着。Australian Steeplechaseは落馬に巻き込まれ、Grand Annual Steeplechaseは勝ったGold Medalsから大きく離された3着と、どうにもいまいちな成績ばかりで、勝ち鞍も2017年のGreat Eastern Steeplechaseくらいまでなかったりするのだが、ここでは驚きの2着となった。最後のSea Kingの伸び脚は何か鬼神が乗り移っているので仕方がないのだが、今回は不良馬場がよかったのだろうか。5000メートルクラスを走るスタミナはあるようなので、一度ニュージーランドで見てみたい部分がある。Monarch Chimesは最後遅れ3着。この馬も力はあるのだが、どうにも厳しいレースとなった場合はもうワンパンチ足りないところがある。

その他。Undergroudfighterはしぶとく走って4着。オーストラリア障害では名脇役のような存在。I'll'ava'alfは展開が全てだろう。脚の使いどころ次第で浮上する余地はある。Excellent Rhythmは前述の通り。人気を背負ったWellsは踏切位置をミスし、そのまま着地で躓いた結果。馬の状態はよく、馬場条件も向いていただけにもったいない落馬となった。来年の挑戦を期待したい。

 

追記

Sea Kingはこれで引退とのこと。お疲れさまでした。