にげうまメモ

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18/08/18 Czech Racing

*Pardubice stav dráhy: 3.3 (pružná)

結果はこちらで。

http://dostihyjc.cz/vysledky.php?stat=1&rok=2018&sel_den=15470

あとフォロワーさんが撮ってくださっていた写真。

https://barakol13.rajce.idnes.cz/Dostihy_Pardubice_18.8.2018/

 

Cena za podpory HC DYNAMO PARDUBICE a.s. - Memoriál Zbyňka Kusého

Proutky III.kat. - 3400 m, cena, 4letí a starší 90.000 Kč

https://www.youtube.com/watch?v=NDBNxuaSLeE

Meny Bayが逃げるも2周目にて何回か飛越をミスしてSundaraが先頭に。しかし最終コーナーで内を回ってこれに並びかけたAmadeonが力強く抜け出すと、そのまま後続に10馬身差をつけて快勝した。Sundara、Meny Bayと続いた。

Many Clouds、Pineau De ReなどでGrand Nationalを勝利しているイギリスのLeighton Aspell騎手が参戦していたりする。どうやらスロバキアのBrečka Jaroslav調教師と交友があるらしく、これまでにもスロバキア障害競馬やイタリアにてコンビを組んでいる。Pardubiceに参戦するのはこれが初めてだが、さすがはイギリスの名手、随所で高い技術を見せていた。さて、AmadeonはこれでKarlovy VaryのIII. kat.から連勝とした。さかのぼればPrahaのSt. Legerで5着もあるスピード馬で、6月にも平地のI. kat.にて2着に入る辺り、かなりの平地の脚を持っているようだ。飛越には前半ややもたつく場面があったが、やはりスピードに乗せてからの伸び脚はここでは目立っていた。Stccの経験もあるためMeranoのSiepiにも対応可能であることが想定され、今後イタリア遠征を行うのであればかなり面白い存在になるだろう。Sundaraはさすがに力があるところを見せた。Leighton Aspellとコンビを組んだスロバキアの名牝で、イタリアMeranoにてG1勝ちもあるMeny Bayは案外だったが、さすがにAmadeonのフラットのスピードが格上だったと見るべきか。ただし今年3戦してあまりいいところがないのは気がかり。

 

Cena společnosti STAFI – finalizace staveb, s.r.o.

Steeplechase crosscountry IV.kat. - 4300 m, cena, 5letí a starší 60.000 Kč

https://www.youtube.com/watch?v=QO70SBJSEKY

何回か名前を間違えられていたLombarginiが勝利。72.5kgを背負ったStigrisが2着。Leighton AspellのKaiserwalzerはうまく立ち回るも3着まで。

 

Cena CHOVSERVIS a.s., Hradec Králové

Steeplechase crosscountry III.kat. - 4200 m, cena, 4letí 90.000 Kč

https://www.youtube.com/watch?v=KPRtT2ZQZsw

Fly Filo Flyが淡々と逃げる展開。Steeplechase Courseに入ってからスパートをかけ、一旦は後続を振り切ったFly Filo Flyだが、最終障害を飛んで脚色がいっぱいに。代わって追い込んだMr Spexがこれを交わして勝利した。Fly Filo Flyが逃げ粘り2着。追い込んだFather Pauloと続いた。

4歳馬のレースだが飛越は全体的に安定していた。Mr Spexはこれが初勝利。若干着地部分にて重心がぶれる部分が残っていたが、それ以外に特に飛越に問題はなかった。とはいえむしろSteeplechase Courseにて加速できなかった辺り、まだそこまでの技術には達していないということだろう。2着のFly Filo Flyはチェコ調教馬だが、イタリアへの遠征経験もあり、飛越技術という面ではこの中では抜けていた模様。ただしPisaで行われたListedでは大差のシンガリに敗れていたりと、どうにもスピード能力となると疑問が残る。Father Pauloは惜敗が多い馬のようで、今回も立ち回りの遅さが目についた。なぜ馬にマルハナバチという名前をつけた謎な葦毛のČmelákは珍しい地点での落馬。2連続障害は見た目こそ派手だが、あまり落馬する馬は多くはない。

 

Cena Peruána

Steeplechase crosscountry II.kat. - 5200 m, cena, 5letí a starší 120.000 Kč

https://www.youtube.com/watch?v=OGq3iG9G3VI

Templářがハナを切るもTimberの辺りでコースをミスして一旦は後退。Avec Charmeが逃げる格好となるも、再度Velký vodní příkop(Big Water Jump)の辺りでもたついたAvec Charmeを制してTemplářがハナに。しかしこの辺りから一気に前に取りついたZarifが最終障害辺りで抜け出すと、くらいついてきたVernoisを退けて勝利した。Mahony、Dulcar De Sivolaと続いた。

ZarifはVelká pardubickáには4回挑戦し、2014年は6着、2015年は2着、2016年は3着、2017年は4着といずれも勝負圏内に入っている。Kvalifikaceも2015年、2017年と2回の勝利を挙げており、現状チェコを代表する馬の一頭と言っていいだろう。ここに入れば一頭だけ明確に格上の馬である。今年はII. KvalifikaceにてAnge Guardianの4着に入っており、すでにVelká pardubickáへの出走権は確保している状態であった。おそらくII. Kvalifikaceが6月であるため、ややVelká pardubickáまで間が開くということで参戦してきたと考えられる。レースでは前評判通り一頭危なげない勝利を見せた。11歳馬だけに派手なレースをするわけではないのだが、障害飛越の技術、エンジンを入れるべきポイントなど、やはり高い技術を持った馬がコースを熟知しているからこそできるレース内容だろう。特にVelký vodní příkopは、直前のKamenná zeď、Hadí příkopから一気にスピードを上げて飛越する必要があるのだが、ややもたつく馬が見られる中で理想的な飛越を見せていた。Irish Bankではややもたつく場面もあったが、スローで流れる展開であり、こちらはさすがに勝負をかける場面でもないだろう。Velká pardubickáに向けて視界良好の内容。フランスからの移籍馬でスロバキア調教馬のVernoisは今後が楽しみになる2着。Leighton Aspellの技術が光る部分もあったが、高々Pardubice2戦目の馬がZarif相手に最終障害まで食らいついたのは褒めるべき内容だろう。Mahonyは未勝利馬だが、Cena firmy Chládek a Tintěra, Pardubice a.s. - Cena Jana Kašpara (Stcc NL)にて2着もある実績馬。こういう馬は距離を伸ばして良くなる場合が多い。今後Kvalifikaceに参戦するのであれば楽しみになる存在だろう。古豪Templářは勝負所から遅れて5着。この馬も権利を持っているだけにVelká pardubickáに向かうと考えられるが、さすがに本番はさらにペースが速くなると考えられるだけに、やや不安が残る内容。昨年3連勝でCena firmy Chládek a Tintěra, Pardubice a.s. - Cena Jana Kašpara (Stcc NL)を勝利したPlayerは今年に入ってから冴えない成績。

 

Cena firmy Chládek a Tintěra, Pardubice, a.s. – III. kvalifikace na 128. Velkou pardubickou s Českou pojišťovnou

Steeplechase crosscountry NL - 5800 m, cena, 5letí a starší 400.000 Kč

https://www.youtube.com/watch?v=bBFa3d6P7hs&feature=youtu.be

長い名前だが"III. kvalifikace na 128. Velkou pardubickou"という部分だけ読めればOK。要するに第128回Velká pardubickáに向けた第3回予選である。名詞の活用は知らん。

昨年のVelká pardubickáの勝ち馬No Time To Loseが参戦していた。対抗馬として上り馬Theophilos、牝馬Izynka、こちらも上がり馬Buonarroti。それ以外はお馴染みのメンバーだが、やや上位は差があるという下馬評であった。

葦毛のArtistmontotがゆったりと逃げる展開。Irish Bankを超えたあたりからEldradoが接近し、この2頭で引っ張ることになる。Theophilos、No Time To Loseは後方から。生垣障害にてIzynkaが外に逃避する格好で競争中止。一旦はEldradoが後続を引き離すも、追いかけてきたTheophilosがSteeplechase Courseに入る辺りから先頭に。そのまま逃げ込みを図るが、ゴール直前で迫ったNo Time To Loseがこれを交わして勝利した。Eldorado、Kasim、Artistmontot、さらに大きく遅れてMilerytが入線。Buonarrotiは生垣障害にて落馬。

No Time To Loseは今年のI. kvalifikaceではコース取りの差でTalentに敗れていたのだが、ここでは勝利をものにした。ただし勝負所からやや置かれる場面が残っており、去年の2回のkvalifikaceでも惜敗しているように、距離はより長く、馬場はより悪化した方がいいだろう。Velká pardubickáでも中心視される存在であることは間違いないのだが、極端なスローで流れた場合は前を捉えきれない可能性が残っていることは注意しておいた方がいいかもしれない。強靭なパワーと持久力を持っている馬だけに、ペースはある程度流れた方がいいのだが、後方から進めるタイプゆえ展開に左右される可能性がある。TheophilosはNLクラスでの2着はこれで4回目。今年2回目のkvalifikaceにて安定したレースを見せたことは収穫だが、さてこれ以上ペースが速くなったときに対応できるかどうかだろう。古豪Eldoradoは積極的なレースで見せ場を作った。どうにも競争中止の多い馬だが、気分よく走れればという部分があるのだろうか。さかのぼれば2回のkvalifikace勝利のある13歳のKasimは今年も権利を取ったが、全盛期のパフォーマンスからはさすがに遠いようだ。未勝利馬Artistmontotはどうにもハマる条件がわからない。Buonarrotiは落馬に終わったが、どうにも手ごたえが怪しくなってからの落馬だったのが残念。距離は少し長いかもしれない。Izynkaはまさかの障害前逃避に終わったが、まともなら勝負に加われていたのではないか。ただし、IV kvalifikaceへの参戦によりVelká pardubickáにこだわるのか、他の路線に切り替えるのかは注意しておいた方がいいだろう。勝ち馬から40秒近く遅れて入線したMilerytはとりあえずVelká pardubickáへの権利は取ったようだ。騎手は調教師とMach Ján, MVDr.なる同一人物であり、どうやら騎手としては歴が長いらしく、調教師としての出走歴はMileryt一頭のみである。Mach Ján, MVDr.でググるとダンディな獣医師が引っかかるのだが、まさか獣医師兼調教師兼騎手なのだろうか。