にげうまメモ

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18/11/10 Japanese Racing

*Kyoto Firm

Kyoto Jump Stakes (JG3) 3170m

例によってタマモプラネットが大逃げを打つ展開だが、後続はさほど追いかけていかない。残り2障害辺りからミヤジタイガ、マイネルプロンプト辺りが接近を試みるも、そのままタマモプラネットが押し切り勝利した。

タマモプラネットは京都ジャンプステークスは3度目の挑戦にしてようやくの勝利とした。以前こそ暴走気味に走っては最後で一杯になるレースを繰り返していたが、ようやくここにきてこの馬のペースを掴んできたことで、パフォーマンスの向上が見られるようになった。前走の東京ハイジャンプも最終障害の凡ミスでの落馬に終わっており、内容としては勝利に等しい物であっただけに、今回のこの内容は納得のいくものである。飛越としてはある程度高く安定したものを見せており、内容としては中山に行っても対応が可能であると考えられるが、やはり中山での課題は急坂と距離になると考えられる。同型であるアップトゥデイトがいるだけに、あまり中山に転戦することがこの馬にとってプラスになるとは思えない。どちらかというとハードルを使う16f程度のレースがあればいいのだが、オセアニアにもいまいちそのようなレースはないのが現実である。

後続の騎手について、タマモプラネットをマイペースで行かせた挙句、残り2障害辺りまで放っておいた騎乗はさすがに頭を抱えざるを得ないものがある。もっとも、タマモプラネットのペースについて行けなければ勝機がなかったレースと解釈することも可能ではあるのだが、とはいえレース数もメディアへの露出も少ない障害競走であり、限られたチャンスである以上もう少し勝ちに行く気概を見せて欲しい。2着のミヤジタイガは特に京都コースで見せ場を作った。飛越は低く京都コース向きのものをみせていた。中山に転じてパフォーマンスが向上するとは思えないのだが、このレースができればハードル障害では重賞でもチャンスはあるだろう。マイネルプロンプトは逆に京都から中山代わりでチャンスがある馬。ミヤジタイガとの差は単なるフラットのスピード能力の差だろう。