にげうまメモ

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18/11/10 National Hunt Racing

*Aintree Good (Good to Soft in places)

British Thoroughbred Retraining Center Hurdle (C2) 2m4f

http://www.attheraces.com/racecard/Aintree/10-November-2018/1410

ゆったりとAgrapartが逃げる展開も、残り4障害辺りからVision Des Flosが先頭に。さいかしこれにぴったりとついて行ったWholestoneが最終障害手前で前に出ると、そのまま押し切り勝利した。Unowhatimeanharryは3着。

C2だがメンバーとしては優に重賞クラスである。WholestoneはRelkeel Hurdle (G2)の勝ち馬で、Liverpool Hurdle (G1)ではIdentity Thiefの2着、Stayers' Hurdle (G1)ではPenhillの3着と、24f HurdleではG1クラスで戦うだけの力を持っている。ややスローな展開からの機動力に長けた馬で、このレースでもさすがに抜け出す際の脚の早さは際立っていた。ただしゴール前はどうにも脚が上がっている辺りもあり、この辺りでこらえ切れればもう少し上に行くことのできる馬だろう。Vision Des FlosはNovice上りで、Ballymore Novices' Hurdle (G1)ではSamcroからだいぶ離されていたのだが、このクラスに目途をつける2着に入った。Unowhatimeanharryはどうにも動ききれなかったが、シーズン初戦としては及第点か。

 

Rewards4racing Handicap Chase (C2) 2m3f200y

http://www.attheraces.com/racecard/Aintree/10-November-2018/1440/

Candy Burg、Mercian Princeなどが並んで逃げる展開。途中から先頭に並びかけたKing's Odysseyが持ったままで抜け出しを図るも、残り2障害辺りからこれに迫ったWar Soundが最終障害でKing's Odysseyを競り落とし勝利した。3着以下は大きく離れた。

War SoundはChaseはこれが初勝利となる。さかのぼればPertemps Network Handicap Hurdle (G3)の勝利はあるのだが、昨シーズンはいまいちChaseでは結果を残せず。今回は内容的には完勝だが、飛越はお世辞にもうまいとは言えず、踏切位置が近すぎる場面や飛越が低すぎる場面が目立っていた。ただしこの辺りが解消されればさらに上に行けるだけのポテンシャルを持った馬だろう。King's Odysseyは最終障害のミスを除けばほぼ完ぺきな飛越を見せており、内容としては勝ち馬に対しては完敗といったところ。この馬もListedクラスであれば十分に勝ち負けが出来る能力の持ち主であるだけに、War Soundのパフォーマンスは今後が楽しみになるものである。

 

*Wincanton Good

Rising Stars Novices' Chase (G2) 2m4f35y

http://www.attheraces.com/racecard/Wincanton/10-November-2018/1425/

終始先頭を走ったBags Grooveがそのまま逃げ切り勝ち。唯一ついて行ったSecret Investorが2着に入った。

Bags GrooveはこれでChaseは3戦2勝とした。HurdleではC2まで出世した馬で、重賞クラスではさほど目立った戦績はないのだが、Chaseに関しては終始飛越は安定しており、ロスの少ない技術はこの中では抜けていた。最終障害にて若干のミスはあったが、ストライドを伸ばした時の踏み切り位置のミスといったところで、この辺りはあくまでリスクとしては許容範囲内だろう。Persian War Novices' Hurdle (G2)を昨月に勝利したSecret InvestorはなぜここでChaseを使ってきたのかはよくわからないが、どうにも着地の際のロスが気になった。しかしそれでもBags Grooveに対してここまで食い下がることが出来たのは実力の証だろう。HurdleかChaseかは不明であるが、いずれにせよその路線選択も含めて注意する必要のある馬か。

 

Elite Hurdle (G2) 1m7f65y

http://www.attheraces.com/racecard/Wincanton/10-November-2018/1500/

We Have A Dreamが飛ばす展開だが、これにぴったりとIf The Cap Fitsがついて行く。残り2障害辺りからIf The Cap Fitsが抜け出しを図るも、これを外からVerdana Blueが交わして勝利した。We Have A Dreamは3着まで。

Verdana Blueはこれで平地を含め3連勝とした。、昨シーズンまではC2勝ちがある程度で、重賞ではいまいち勝負に加わり切れていなかっただけに、かなり進捗を感じさせるレースである。We Have A Dreamは5戦無敗できた昨シーズンのJuvenile Hurdlerとしてはトップクラスの馬であり、この馬がかなり飛ばしていく中、Verdana Blueは持ったままでこれを追走し、あっさりと抜け出す競馬は高い能力を感じさせるものである。今後牝馬路線かChampion Hurdleかは不明であるが、少なくとも勢いの上り馬として要注意の一頭だろう。3戦無敗で挑んできたIf The Cap Fitsも素晴らしいレースを見せた。重賞クラスで走るのはこれが初めてだが、クラスに目途をつける走りといったところか。We Have A Dreamは自分のレースをした。今回は上位2頭が強かったと考えるのが妥当だろう。

 

*Navan Good to Yielding (Good in places)

Popular Square Chase (G3) 2m

http://www.attheraces.com/racecard/Naas/10-November-2018/1230

Saint Calvadosがゆったりと逃げる展開。番手からFootpad。Footpadは残り2障害辺りから差を詰めにかかるも、最終障害でまさかの落馬。そのままSaint Calvadosが押し切り勝利した。2着にはTycoon Prince。

Saint Calvadosはもともとフランスで走ってきた馬で、AuteuilではDe Bon Coeurから25馬身離れた6着に入ったこともある。イギリスでは持ち前の飛越技術の高さとスピード能力を生かして勝ってきたのだが、CheltenhamのArkle Challenge Trophy (G1)では前半から乱ペースにまきこまれ大敗している。さて、Saint Calvadosはシーズン初戦ということもありかなり大事に乗っているのだが、どうにも踏切位置を丁寧に調整するフランス型の飛越が散見された。このパターンの飛越は安定こそするのだが、逆にスピードに乗り切れないちぐはぐな走りとなるリスクもあり、今回はそれが後者に出ていた模様。Saint Calvadosはひとまずここは勝利したのだが、これ以上速い馬が出てきたときの対応にはやはりArkle Challenge Trophyと同様に不安があり、昨シーズンの課題が解決されたとは考えにくい内容だろう。Chaseは5戦無敗で来たFootpadはSaint Calvadosの飛越に釣られるところがあったのか、前半で何回か大きなミスを繰り返し、完全に飛越のリズムを崩していた。今回は度外視できる敗戦とも考えられるが、シーズン初戦としてはまったく評価できない内容。いずれにせよ馬の立て直しが必須だろう。

 

Fishery Lane Hurdle (G3) 2m

http://www.attheraces.com/racecard/Naas/10-November-2018/1305/

Mastermindがゆったりと逃げる展開。残り2障害辺りからSaldierとEspoir D'Allenがこれに襲い掛かり、2頭のマッチレースかと思われたが、最終障害でSaldierがまさかの落馬。そのままEspoir D'Allenが後続を大きく突き放して勝利した。

Espoir D'AllenはBar One Racing Juvenile Hurdle (G3),、Knight Frank Juvenile Hurdle (G2)など、比較的早い時期のJuvenile戦を勝ってきた馬で、Spring Juvenile Hurdle (G1)では大敗したのちは休養に入っていた。ひとまずここはゆったりとした展開からの機動力勝負という、やや以前得意としていたレース展開において安定感のあるレースを見せることが出来た。ただし昨シーズンは春先にかけての主要レースには出走しておらず、いまいちその辺りの勝負付けという点では未知のものがある。PunchestownのChampion 4YO Hurdle (G1)を勝利したSaldierは完全に凡ミスだろう。Mr Adjudicatorはやや機動力の面で前とは見劣ったが、もう少し馬場が良くなったほうがいいように見える。