*Cheltenham Cross:Good (Good to Firm in places)
Glenfarclas Cross Country Handicap Chase (C2) 3m6f37y
Grand National (G3)勝ち馬Tiger Rollの復帰戦ということで注目を集めていた。人気は古豪Josies Ordersから。
例によってBless The Wingsが淡々と逃げる展開。好位からJosies Orders。Tiger Rollは後方だが馬群は固まって進行。残り6障害辺りから先頭に立ったJosies Ordersが追いかけてきたFact of the Mattersを売り切り勝利した。Jarobが3着。Tiger Rollはじりじりと伸びて4着まで。
良馬場という条件にさほど飛ばす馬ではないBless The Wingsがハナを切ったこと、さらにシーズン初戦という状況も加わり、結果的に勝負所からの機動力勝負となった。Cross Countryは特殊な障害を使用するため、前半からある程度隊列が長くなった場合はそもそも特殊な障害への対応ができない限りは追走すら叶わないというレースになる場合もあるのだが、このようなレースとなった場合はそのような能力はさほど高いものは要求されない格好となる。Josies OrdersはCheltenhamのCross Countryはこれで4勝目。PunchestownのCross Countryへの対応技術も持っており、さすがに走りなれたコースということだろう。しまいの機動力はさすがに群を抜いていたが、10st11lbの軽量はかなり味方したように思われる。Chaseに関してはC4クラスで大敗したのが2015年で、その後はHurdleを叩いてCrossという使い方をしていることを考えると、Aintreeに向かうというよりは今年もCheltenhamからPunchestownというルートだろう。Fact of the Mattersは人気がなかったが好走した。Cross Countryはこれが初参戦で、前半は障害に戸惑ったのか飛越にミスが見られたが、次第に対応していた。平地のスピード能力の面ではだいぶ問題があるタイプのようだが、Cross Countryに適したタイプということで今後が楽しみになりそうだ。課題は今後増える斤量か。Jarobも軽量を利して3着まで転がり込んだ。ただしこの辺りは前述のレース条件により追走が可能となった組だろう。Grand National (G3)勝ち馬Tiger Rollはやはり小さな馬だけに11st12lbが堪えたか。最後までじりじりと足を伸ばしており、条件次第でまだここからパフォーマンスを上げる可能性が考えられる。Grand National (G3)にて3着のBless The Wingsは最後後退したが、ぱたっとレースをやめるタイプなだけにこういうこともある。Midnight Shot、Bay of Freedomは見せ場を作れなかったが、これがCross Country初戦ということで変わってくれば。
Ballymore Novices' Hurdle (G2) 2m5f
同じようなレースがたくさんあってややこしい。
Double Treasureが逃げる展開もなぜか早々に後退。代わってNestor Parkが逃げる展開。下り坂で大外を回って進出したCoolanlyがPymの手以降を退けて勝利した。Percy Veerが3着。
Coolanlyは昨シーズンからHurdleを使っていた馬。いくらなんでもCheltenham、AintreeのG1は荷が重かったようだが、ここでは格好をつけた。Cheltenhamのコースの下り坂を利して加速をかけるレースはこのコースでの勝ちパターンであり、この日神がかっていたPaddy Brennan騎手の好騎乗があったことは否めない。前評判の高かったPymはさほど差のない2着。この2頭に関してはレース展開の綾によりものだろう。Double Treasureは早々に後退したが、もしかすると1周目を終わったところで馬がレースを終えたものと勘違いしたパターンのようにも思える。