にげうまメモ

障害競馬の個人用メモ ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

21/05/16 Weekly National Hunt / Jump Racing

*障害競馬回顧 2021/05/10-2021/05/16

5/10(月)

Killarney (IRE) Good to Yielding (Yielding in places)

An Riocht Chase (G3) 2m4f (Replay)

1. Samcro J: Jack Kennedy T: Denise Foster

するすると逃げたSilaos Emeryをゴール直前でSamcroが捉えて勝利した。SamcroはChase転向となった2019-20シーズンはMarsh Novices' Chase (G1)の勝利などさすがは能力馬といったところを見せていたのだが、昨シーズンは10月のLough Construction Ltd.Chase (G2)の3着が最高で、他2戦はいずれもいいところなく脱落して途中棄権と冴えない成績に終わっていた。Novice Hurdleでも素質の高さを見せていた馬なのだが、その後Senior Hurdleではどうにも16fのスピードに対応できない面があったりと、元々の評判の高さと比較すると能力を発揮しきれない面がある。Chaseでも20f程度の距離で結果を残してきたように、16fのスピードには対応できず、かといって24fを走る程の持久性能には欠けるといった立ち位置なのだろう。とはいえさすがに夏場のメンバーの中では実力は明らかに上位で、今年の夏シーズンにおいては目玉となる一頭になりそうだ。

 

5/13(木)

Lion D'Angers (FR) Tres Souple (4.0)

Prix Anjou-Loire Challenge (Listed)

Cross Country Pour tous chevaux de 6 ans-au-dessus 7300m (Replay)

1. Emeraude de Kerza J: Clement Lefebvre T: Gabriel Leenders

10歳のButterfly Du Mouがリズムよく逃げてそのまま逃げ込み図るも、残り2障害から最終障害でこれに並びかけてきたEmeraude de Kaerzaがこれを捉えて勝利した。父HonoluluはMontjeuの産駒だが、あまりここまでフランスにて活躍馬は少なく、この馬が代表産駒となる。Emeraude de Kerzaは昨年5800メートルに距離が短縮されて行われた際の2着馬で、元々はSteeplechaseの重賞戦線でも活躍した実力馬である。昨年の時点ではCross Country2戦目と経験は浅い馬であったのだが、その後もGrand Steeplechase Cross Country de Corlayの勝利を始め着実に力をつけていたようだ。まだ7歳と比較的若く、牝馬ということでどこまで現役を続けるかは不明だが、まだまだ楽しみな馬だろう。一昨年の3着馬Butterfly du Mouが逃げて見せ場を作った。このレースに向けてのステップレースとなったPrix Bourgeonneauを勝ってここに挑んできたように調子もよく、レース振りにおける安定感も確かなものを見せていた。Grand Steeplechase Cross Country de Fontainebleau (Listed)からの連勝を狙ったOtchoa Rougeは後方から押し上げるも3着で、もう少し積極的に乗ってもよかったように思われる。この馬はまだ6歳と若く、まだまだこれからの馬だろう。Tourbillon - Djebel - Clarionに連なるHerod系の出身で、今回はうまくいかなかったが次のレースを期待したい。

 

Wanganui JC @ Wanganui (NZ)

〇 Fasttrack Insurance OPN HDL 3000 RST OPN HDL 3000m (Replay)

1. Locharburn J: Shaun Fannin T: Kevin Myers

Son of Anna Kayが元気よく逃げるも、途中からIt's A Wonderが捲ってくる。しかし最終コーナーでさらに外から捲ってきたLocharburnがそのまま押し切り勝利した。LocharburnはこれでHurdleは2戦2勝とした。昨シーズンに一度Maidenを使ったばかりの馬だが、最近まで平地競争で入着があるなど比較的フレッシュな状態のようで、ここではスピードの違いを見せる勝ち方であった。Maidenを勝ったばかりのSon Of Anna Kayが2着で、前半からやや引っかかるところを見せており、やや今後も戦術に気をつける必要があるだろう。やはりシーズン序盤の叩き台のレースといった立ち位置のため、比較的フレッシュな馬が上位に来たのだが、昨年のWaikato Steeplechase (PJR)などPJRを2勝しているIt's A Wonderは見せ場たっぷりの3着。一昨年のMcGregor Grant Steeplechase (PJR)勝ち等のあるMaxも後方から捲り上げるいつものレースを見せており、この辺りは今シーズンも楽しみな存在になるだろう。

 

〇 Ken Duncan Racing STPL 3800m RST OPN STP SWP 3800m (Replay)

1. Mesmerize J: Buddy Lammas T: Raymond Connors

WanganuiのなんちゃってSteeplechase。とはいえ微妙にHurdleと比べると高さはあるようだ。レースはするすると気分よく逃げたZantangleとの叩き合いをMesmerizeが制した。MesmerizeはこれでSteeplechaseは3連勝。Steeplechaseの経験はこれで16戦と長いのだが、11歳のここに来て調子を上げている感がある。とはいえ、ここまでもどちらかというとRST OPNクラスを使っており、PJRクラスでの経験はないため力量的にどこまでといった印象ではある。人気のZentangleは2着で、これはあくまで目標にされた分といったところか。Mr Enthusiasticが離れた3着に入った。

 

5/15(土)

Malvern (USA) (Result)

後日追記予定

 

Chukyo / 中京 (JPN) Good to Firm

The Kyoto High Jump / 京都ハイジャンプ (G2) 3900m

1. マーニ J: 三津谷隼人 T: 鮫島一歩

京都競馬場が改修のため、代わりに中京競馬場で行われることになった。中京競馬場で3900メートルのレースが行われるのはこれが初らしい。レースは前半からボナパルトが先手を取るも、どうにも飛越が安定せず。勝負所から好位にいたマーニが前に出ると、追いすがるトラスト、スマートアペックス以下を抑えて勝利した。

三津谷隼人騎手はこれが最後の騎乗だったそうだが、自身にとって初の障害勝利を上げたマーニとともに初の重賞勝ちを成し遂げるというドラマチックなレースとなった。トラストを始め比較的先手を取るタイプがいたところ、あえてスタート直後に軽く仕掛けて先行勢にプレッシャーを掛けつつもポジションを確保し、好位からスムーズに内に入れつつじっと我慢をし、前をゆるゆると走っていたボナパルトの飛越がいまいちだったのも見て早々に内から仕掛けていく騎乗は、なんとしてもここは勝ちたいという強い意志を感じるものであった。比較的中京や新潟といった置き障害のコースは得意としている馬だが、コンビを組んだ馬の出来ることを最大限やり切った見事な騎乗であった。レースの内容的にここからどうこうというわけではなく、累計で24勝と決して大成功を収めたと言える成績ではなかったが、この騎手にとって一世一代の名騎乗であったことは間違いない。

人気のトラストはペガサスジャンプステークスに続いて2着。どちらかと言うとスピードを活かして先行するイメージが強いが、本質的にはスピードの持続性能に長けた逃げ馬ではない。今回はうまく立ち回った勝ち馬と比べると、どうにもエンジンを吹かすタイミングが悪く、全体的にちぐはぐな競馬であった。中山グランドジャンプで好走して人気を集めたスマートアペックスはどうも反応が悪く3着まで。そもそもここをわざわざ使ってきた意図が不明である。逃げたボナパルトはどうにも障害を丁寧に飛ぶ場面があり、結果的にロスの多い走りとなってしまった。

 

5/16(日)

Casterton (AUS) Soft 7

〇 Shojun Concrete Hurdle 3480m (Replay)

Handicap. No age restriction, No sex restriction. No class restriction. Apprentices can claim.

1. Mr One Eleven J: Richard O'Donoghue T: Eric Musgrove

マイペースで逃げた人気のDouble Bluffがそのまま逃げ込みを図るも、最終障害で大きなミス。そのミスを利して前に出たMr One Elevenがそのまま押し切り勝利した。Mr One Eleven自身は2019年に力をつけてきた馬で、当時はGalleywood Hurdleにてその後イギリス・アイルランドに遠征するBig Blueの2着もある。一方でその後はやや頭打ち気味で、BM120 Hurdleにて入着がある程度であった。今回はこの馬にとって久々の勝利となるが、前走のGallywood Hurdleも大敗しているように、どちらかというと今回は展開利による勝利と言った内容だろう。10歳と年齢を重ねており、ここからどうこうということもやや考えにくいところ。Double BluffはLuke Williams騎手がうまくペースを作って逃げたのだが、最終障害のミスで勿体ない3着となってしまった。

 

〇 P.Pullen & Co Bonney Energy Two Rivers Steeplechase 3800m (Replay)

Handicap. No age restriction, No sex restriction. No class restriction. Apprentices cannot claim.

1. Police Camp J: Will Gordon T: Simon Ryan

生垣障害が設置されていることで有名なCastertonのSteeplechase。前半から目に行ったSearavenが中盤で落馬すると、そこから前に出たPolice Campがそのまま押し切り勝利した。Police CampはSteeplechaseではかなり長い馬で、2019年にはThackray Steeplechaseの勝利もある。ただし一線級相手だとやや分が悪いところがあり、これが2年ぶりの勝利となった。まだ7歳と障害馬としては若い馬だが、比較的レース経験は積んでおり、Castertonのコース経験も豊富であった。5歳の若馬Longclawが2着。ニュージーランドからの移籍馬Macklemoreは好位から進めるも、勝負所から脱落して4着。比較的人気を集めたLucquesもいたのだが、中段から進めるもいいところなく5着に敗れた。