にげうまメモ

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16/06/05 Italy Racing

*Merano Tempo Vario - Terreno Morbido

Cermes Euro 16.500 Trio 3000m

per cavalli di 3 anni (Siepi -  CONDIZIONATA  - FANTINI)

www.youtube.com3歳馬限定のHurdle戦。レースはLost Monarckがやや引っ掛かり気味に逃げる展開。人気のAyham、Golden Helloは後方から。Lost Monarckは一時は後続に大きな差をつける逃げを打つが、気性的に問題があるのか逸走しかけたりとリードを減らす。途中から好位にいたAmaranthusが先頭に立ち、追ってきたGolden Helloを軽く突き放すとあとは快勝。Ayhamはいいところなし。

Amaranthusは未勝利戦に次ぐ2勝目。前走でこそGolden Helloに負けていたが、あくまで3kg差を背負ってのものであり、そのハンデ差が1kgに縮まった今回は力の差を見せつけた。飛越も比較的安定しており、楽しみな一頭だろう。

 

Pfefferlechner Euro 5.000 Trio 2800m

per cavalli di 4 anni ed oltre (Cross-Country -  CONDIZIONATA  - G.R.-AMAZZONI-PATENTATI F.I.S.E.)

短距離Cross Country。MeranoのCross Countryには大きく分けて2種類存在することは注意しておいた方がいいだろう。短距離Cross Countryは比較的頭数も多く、スピードを出すため落馬も多発する傾向にある。

逃げるのはMoqorroとKitano。Kitanoはやや引っ掛かり気味に引っ張る。途中で空馬が馬群の前を突っ切ったりと色々とあるが、幸い大きな事故はなくレースは進行。水たまりを突っ切る障害でMoqorroがやや進入をためらい、ここでDzacheronが先頭に。これを追うのがDar Said、Kitano。最終障害を越えたところでDar Saidが逃げるDzacheronに並びかけ、ゴール前で僅差交わして勝利した。

Dar Saidは72kgを背負っての勝利。これは価値がある。飛越もさすがに終始安定しており、Grande Steeple Chase di Milano (G1)3着馬の実力を見せてくれた。シーズン初戦の前走こそイタリアを代表するCross Countryの強豪Ara Goldの前に大敗しているが、幸い調子を上げてきており、今シーズンも楽しみな馬であることは間違いない。

 

Cuomo Euro 15.000 Trio 3500m

per cavalli di 5 anni ed oltre (Siepi -  CONDIZIONATA  - FANTINI)

かなりいいメンバーがそろっていたCondizionata。逃げるのはSol Invictus。これを追うのがMister Westminster、Morning Star、Florossoなど。Chiaromonte、High Masterはその後ろから。徐々にSol Invictusはペースを上げ、Morning Star、Florossoは後退。High Masterも押し上げを図るもなかなか前との差は縮まらない。Chiaromonteは外を回って追い上げ、最終障害ではSol Invictus、Mister Westminster、Chiaromonteの3頭のたたき合いに。しかしここでMister Westminsterがミス、Chiaromonteの追撃をSol Invictusが僅差でしのぎ切り勝利した。

Sol Invictusは2014 Gran Corsa Siepi D'Italia (G1)の勝ち馬。連戦連帯を果たしていた全盛期の勢いこそないが、イタリアを代表するHurdle馬の一頭である。今回も自らのペースに持ち込み、後続を完封する強い競馬を見せた。Chiaromonteは2015 Gran Corsa Siepi D'Italia (G1)の勝ち馬であるが、ここのところは僅差での惜敗が続いている。ややズブいところが出てきているようだ。Mister Westminsterはチェコからの参戦馬で、ほとんど実績はないがここでも頑張った。実はHurricane Runの産駒だったりする。とにかくこの好走は誇るべきものだろう。G2勝ちのあるHigh Masterは案外。やや上位馬とは差があるか。