にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

16/06/11 New Zealand Racing

*Wellington R.C. @ Trentham Heavy11

生きています。

 

Chanui Irish Breakfast Maiden Hurdle MDN HDL 3000m

さりげなく2014年のGrand National Steeplechase (PJR)の勝ち馬Eric The Vikingがここに出ている件。それ以降はさっぱりな同馬だが、今期障害初戦ということで無理をさせたくなかったのだろうか。

人気のSelwynがとりあえずは先頭に立つが、やや引っ掛かり気味にAl Munroeが先頭に。Eric the Vikingは後方から。2周目から人気のSelwyn、OursなどがAL Munroeに並びかける。途中からOursは脱落、Al MunroeとSelwynが2頭でレースを引っ張る形になるが、ここからSelwynは脱落。代わってBanteneightyが外から並びかける。Al Munroeはこの追撃もしのぐが、内を立ち回ってきたJusta Charlieが残り2障害からこれに並びかけると、Al Munroeの反撃を抑えて勝利した。

Justa CharlieはHDL4戦目での初勝利。久々のHDLとなった前走は4着とやや負けていただけに人気を落としていた。もっとも、Al Munroeとはコース取りの差だろう。Al Munroeは初障害ながらも何度も後ろから絡まれる厳しいレースをしての2着と見せ場を作ったが、平地では未勝利の馬。どこまでやれるかは疑問が残る。

 

Rural Trading Post Hurdle RST OPN HDL 3000m

Superturf、Mahanadi辺りの昨年のGreat Northern Hurdles (PJR)の上位馬が出ていたレース。

Share The BlameがOoeeを制して先頭に立つが、その後もスピードを緩めず一気に引き離し、一時は大逃げの形になる。しかし向こう正面で緩めたのか後続が一気に殺到、向こう正面の後半ではOoeeが代わって先頭に立つ。Share The Blameは失速。Venerateがこれを追いかけるが、Ooeeが後続を突き放し、最後は15馬身差をつけて圧勝した。Superturf、Mahanadiは見せ場なし。

OoeeはHDL3戦2勝。Zed Em、Ngatira GoldというMDNではかなりの実力馬の3着に甘んじた初戦以外は快勝と来ている。やや飛越に荒い部分は目立ったが、とりあえずは新星誕生と言ったところだろう。VenerateはRST OPNの常連であり、この馬に10馬身差はそれなりに評価してよいのではないだろうか。Superturfは道中かなり追っ付ているようにまだ昨年の出来にはないのだろう。2013年のGrand National Hurdles (PJR)の勝ち馬Mahanadiはほとんど動けず。力落ちがあるかもしれない。逃げたShare The Blameは道中尾を振ったりと気性的に難しいところがあるようだが、あのような急激な変動のあるペースの作り方はマラソンレースとしては間違ったものだろう。

 

Grant Plumbing Steeplechase RST OPN STP SWP 4000m

Race 3: GRANT PLUMBING STEEPLECHASE / RaceInfo / NZRacing

実にレースとしては面白かったので。

The Big Opalがぶっ飛ばす展開。番手からGoosebumpsが追いかけるも、2頭で後続を大きく引き離す格好となる。No Quota、Crash Bandicootなどが後続を引っ張る。The Big Opalはそのまま軽快に飛ばし、Goosebumpsはなんとか追撃を試みるも、残り2障害で鞍上のHana Bognudaがアブミを落とし、天神乗りで前を追うも最終障害で無念の落馬(レース表示はFallとなっているがLost Riderの間違いであろう)。そのままCrash Bandicootの必死の追撃を抑えてThe Big Opalが逃げ切った。3着は人気薄のNo Quota。

The Big Opalは地味にSTPは2戦2勝。HDLもどきSTPを勝ってきた馬であり、ここでどこまでやれるかは疑問だったのだが、とりあえずは格好をつけた。レースとしてはどちらかというと不意打ちに近いようなものがあったが、スピードに任せて飛ぶ傾向のある同馬のスピードを存分に生かし切ったShaun Fanninの好騎乗だろう。MDNから中4日で挑んできたCrash Bandicootは力を見せる2着。Ellerslieで勝ってきた馬であり、勝ち馬よりも飛越という点ではこちらを上に取った方がよいかもしれない。