にげうまメモ

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16/10/16 Japanese Racing

*東京 良

東京ハイジャンプ (J.G2) 3110m

2016年中山GJ (J.G1)勝ち馬オジュウチョウサンが一番人気になっていたようだ。

タイセイドリームが押して前に行くもこれを制してマキオボーラーがハナに。第2障害で後方にいたラグジードライブが前脚での着地で躓き騎手が落馬。馬自身大したミスではないのだがスピードに乗ったところのミスということで難しかったようだ。第3障害までにペースは落ちスローで進行。2周目の向こう正面からオジュウチョウサンが上がっていくも再度マキオボーラーがリードを取る。最終コーナーでやや空馬に絡まれて外に膨れながらも、オジュウチョウサンが最終障害を飛んでからマキオボーラーやタイセイドリームなどの追撃を抑えて勝利。

オジュウチョウサン東京ジャンプステークス(J.G3)を含め重賞3連勝。最終コーナーで空馬に絡まれ外に膨れた不利はあったが、比較的丁寧に最終障害を飛んでからギアを最大限に入れて平地のスピードで勝負する日本障害競馬の特性もあり、幸い致命的な不利とはならなかった。また、かなり余裕のある展開も再加速のための体力を温存させていただろう。小倉サマージャンプ (J.G3)の勝ち馬マキオボーラーは空馬に絡まれる不利はあったがここではスピード上位。どうせならば勝ち切りたかったが勝ち馬とは平地能力の差か。中京や新潟で勝ち星を上げてきたタイセイドリームは東京替わりが痛かった。今回は余裕のある展開に味方されたが、本来は難易度の低いハードルをワンペースで引っ張るタイプの馬だろう。勝ち馬と同様に最終障害で前に入られる不利を受けたのがウインヤード。飛越に長けた馬であり中山替わりであれば再評価ができる。テイエムシシーポスやサンレイデュークはこのような展開は合わない。

それにしても、最終障害で勇気をもって加速して飛越する技術を持った騎手が上位の中に一人でもいたら、勝敗は違っていたのだろうなと。