にげうまメモ

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16/12/29 National Hunt Racing

*Doncaster Good to Soft (Good in Places)

Sheffield Greyhound Stadium Mares' Chase (Listed) 2m4f115y

Vikiy Du Reponetが軽快に逃げる展開。番手で構えたKalaneは第5障害で大きなミスをするも何とか立て直す。これを追いかけてUnify、Colla Pier、Magic Money。Vikiy Du Reponetは第10障害でKalaneに交わされるとあっさり後退。逃げるKalaneをColla Pierが交わしにかかるも、最終障害を越えてからKalaneが差し替えし5馬身差の勝利。

KalaneはHurdleでもListed勝ちがある馬であり、Chaseは2015年の冬から参戦している。飛越こそ安定していなかったが、やはり能力は上なのだろう。Colla Pierは回転数を上げてスパートするタイプの馬であり、最後は脚が上がっていた。トップスピードは大きな武器になるだろうが、脚の使いどころが難しい。フランスから移籍したViky Du Reponetは交わされてからはあっさり後退。やや脆さがあるかもしれない。

 

*Leopardstown Yielding (Yielding to Soft in Places)

Willis Towers Watson E.B.F. Mares Hurdle (G3) 2m4f

Let's Danceが逃げる展開。これをぴったりとマークする格好でSlowmotion。Solita、Daisy's Gift、Love on Topがこれに続く。SlowmotionはLet's Danceについていくも、残り2障害辺りからLet's Danceがこれを突き放し、苦しくなったSlowmotionを尻目に17馬身差の快勝。

Let's Danceはこれで3連勝。PunchestownのAes Champion Four Year Old Hurdle (G1)にてApple's Jadeの2着がある馬だが、今シーズンに入ってからはかなり力をつけているようだ。G2勝ちのあるSlowmitonはやや根負けした格好の2着。今回は相手が悪かった感もあるが、さほど飛越が安定しているわけでもなかったため現状ではHurdleの方が良いだろう。

 

Neville Hotels Novice Chase (G1) 3m

Bellow Mome、Alpha Des Obeauxなどが先頭を伺うが、馬群は固まったままレースはスローで進行。後方にいたBriar Hillが第9障害で落馬。Disko、Coney Island、Martello Towerなどが好位、A Toi Philは中団。2周目の第11障害辺りからDiskoが外を回って進出。さらにA Toi Philも進出。しかしDisko、Coney Island、Our Dukeが残り2障害辺りから前に立つと、激しい3頭の追い比べをOur Dukeが制した。2着にはConey Island。一旦は遅れたConey Islandが3着。

さほど前の3頭に差はないだろう。Our DukeはこれでChase2戦2勝とした。HurdleではG2でAcapella Bourgeoisの3着がある程度であり、あくまでこれからの馬と言ったところだろうか。Coney IslandはBar One Racing Drinmore Novice Chase (G1)の勝ち馬。ただしその相手Anibale FlyはKauto Star Novices' Chase (G1)で動けずPUという結果に終わっており、水準としてはやや下かもしれない。葦毛のDiskoもさほど実績のない馬だが、最終障害を越えて一旦は遅れてから再度加速していた。平地のスピードはある馬だが、やや飛越には改善が必要か。いずれにせよ、ここのメンバーとしてはこれからの成長次第で大いに着順が変わる結果と言えるだろう。

 

Ryanair Hurdle (G1) 2m

Petit Mouchoirが逃げる展開。これを追いかけてNichols Canyon、Jer's Girl。Footpad、Ivanovich Gorbatovがこれを見る形。Nichols Canyonは残り3障害辺りから前を射程圏に入れるが、むしろここからPetit Mouchoirが加速。一気に後続を突き放すと、そのまま7馬身差の快勝。2着にはIvanovich Gorbatovの追い上げをしのいだNichols Canyonが入った。

Petit MouchoirはFighting Fifth Hurdle (G1)では無念の落馬に終わった馬だが、ここまではHerald Champion Novice Hurdle (G1)の2着が最高と未勝利戦以外は勝ち星を上げられていなかった。しかしNichols Canyonをあっさり突き放す加速力はここでは目立っていた。今後が非常に楽しみなパフォーマンスと言えるだろう。実績馬Nichols Canyonは自分のレースはしたものの、勝ち馬とは機動力の差で突き放されてしまった。アイルランド短距離Hurdle戦では今後も大きな壁となって立ちはだかるだろうが、ややこれ以上のパフォーマンスを期待するのは難しいかもしれない。JCB Triumph Hurdle (G1)の勝ち馬Ivanovich GorbatovはNichols Canyonを追い詰める走り。16f戦で馬場さえよければこれくらいはやれる。Jer's Girlは自分の走りはしているが、16f戦ではトップスピードでやや見劣る。