にげうまメモ

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17/02/05 French Racing / Crystal Cup

*Pau Terrain Lourd (4,6 )

Grand Cross De Pau Reverdy (Prix Gaston De Bataille) Listed Cross Country 6200m

2017 Crystal Cup Cross Country Seriesの初戦。連覇を狙うPauのスペシャリストSaying Againが圧倒的な人気を背負っていた。レース映像はFrance Galopで見ることができる。

Uroquoisが逃げる展開。Chapeau De Gendarme、Banquette Irlandaise、Gueと序盤の障害は綺麗にクリア。逃げるUroquoisをぴったりとマークする形でSaying Againが進む。これを追いかけてPapy Mamy、Utah De La Coquais、Amazing Comedy。Tapioca、Art And Coは後方から。全馬綺麗な飛越を見せるも、後半のBanquetteにて徐々に置かれていたAmazing Comedyが落馬。後半のBull Finchを抜けたところから満を持してSaying Againが抜け出すも、Uroquois、Papy Mamyがぴったりとついてくる。Gros Passage De Routeにてミスをしながらも後続を突き放したSaying Againだが、これにPapy Mamy、Uroquoisが襲い掛かる。さらに最終障害を越えてから内をついてきたDisco d'Authieが追い込み、外を回したPapy Mamyを凌ぎ切ったところがゴール。Saying Againは3着まで。

Clement Lefebvre騎手の派手なガッツポーズとともに驚きの結果となった。Disco d'AuthieはCross Countryは非常に長い馬であり、2014年の1月から使っている。長らく勝利を上げることは出来なかったが、2016年の12月にPrix Du Pau Hunt Racesにて初勝利。前走のPrix John Henry WrightはSaying Againに完敗していたが、その借りを返す形となった。しかし完全に実績的には格下の馬であり、飛越も道中上位馬から離される場面が見られた。かなり押していく場面もあり、6200mという長距離、さらにLourdという重馬場がこの馬にとって向いたのだろうか。Papy Mamyは惜しい2着だが、Cross Countryの経験は比較的浅い馬。Pauの競馬場をフルに使った6200mでここまで踏ん張ったのは収穫だろう。連覇を狙った11歳馬Saying Againは最後捕まり3着。後半ややリズムを崩す場面が見られ、特にGros Passage De Routeにてらしくないミスがあった。来年の同レースでもまた期待したいことろ。ここ2戦ほど落馬の続いていたUroquiosは見せ場十分の4着。Art And Coは先頭集団から遅れての5着だが、もう少し飛越に向上が欲しい。