にげうまメモ

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17/02/12 National Hunt Racing

*Leopardstown Soft (Soft to Heavy in places)

Spring Juvenile Hurdle (G1) 2m

Mega FortuneとBapaumeが代わる代わるハナに行く展開も、残り2障害の飛越で勝ったMega Fortuneが一気にBaupaumeを突き放し、そのまま押し切り勝利した。Bapaumeは2着。Dinaria Des Obeauxは残り2障害で大きなミスをし3着まで。

Mega FortuneはHurdle5戦2勝とした。前走はBapaumeの3着と敗れているが、ここではその借りを返す結果となった。勝因としてはやはり残り2障害地点の飛越でスピードに乗り、そのままカーブをスムーズに曲がれた点だろう。Bapaumeは惜しい2着だがさほど差はないか。Landofhopeandgloryとの再戦が待たれる。Dinaria Des Obeauxは残り2障害でのミスが痛かった。最後は差し返しているだけにもう少しやれてよい。Housesofparliamentは気性の成長が欲しい。

 

Deloitte Novice Hurdle (G1) 2m2f

Blood Crazed Tigerが逃げる展開も、残り2障害からChateau Conti、Bunk off Early、Bacardysなどが一気に接近。最終障害で抜け出したBunk off Earlyだが、最終障害の飛越でBacardysが前に出てそのまま勝利した。Breladeが3着。人気のSaturnasは大敗。

最終障害の飛越が明暗を分ける形となった。Bacardysはこれで未勝利から2連勝。もともとはNHFのG1にて3着のある程度にはスピード能力の高い馬。Ruby Walshからの乗り代わりもあり評価を落としていたが、前評判を覆す走りを見せた。同厩舎のBunk Off Earlyは最終障害をやや大事に飛んでしまったのが悔やまれる。Paddy Power Future Champions Novice Hurdle (G1)にて2着のあるBreladeは惜しい3着。さほどこの辺りは差はないだろう。Blood Crazed Tigerはかなり進境をうかがわせるレースで4着。実績馬Saturnasは馬場もあるかもしれない。

 

Flogas Novice Chase (G1) 2m5f60y Soft

第2障害辺りから積極的にハナに立ったDiskoがそのまま逃げ切り勝ち。2着にはOur Dukeが入った。Bellshillは最終障害で落馬。

DiskoはChase2勝目。中団からレースを進めた前走とは異なり、積極的にレースを作っての勝利となる。比較的緩慢な動きをする馬だけに、自分のペースで動けたのはこの馬にとってはプラスに働いただろう。Our Dukeはやや飛越にスムーズさを欠く場面はあったが、勝ち馬とは遜色ない2着。Blue Et Rougeは途中で大きなミスがあった。A Toi Philはどうにも勝ち負けの落差が大きい馬だが、展開待ちの部分があるのだろうか。Bellshillは飛越に向上が欲しい。

 

Irish Gold Cup (G1) 3m60y Soft

Beef Or Salmon、Neptune Collonges、Last Instalmentなど、過去にはこの路線を代表する強豪が勝利しているレース。Carlingford Loughが3連覇を狙って出走していた。

チークピーシーズを付けてきたRoad to Richesが例によって逃げる展開。これを追いかけてDon Poli。やや離れてSizing John、More of That。Carlingford Lough、Minella Rocco、Empire of Dirtは後方から。Road to RichesにDon Poliが序盤から並びかけていく。第5障害でMinella Roccoは落馬。残り6障害辺りから少しずつペースは上がり馬群は密集。一旦は置いて行かれたCarlingford Loughも盛り返してくる。残り2障害からRoad to Richesは後退。代わってDon Poliが先頭に。これを追いかけてSizing John、Empire of Dirt。Carlingford Loughも先頭集団に取り付く。最終障害でやや前から置かれかけていたMore of Thatは落馬。Don Poliをか交わしたSizing JohnがEmpire of Dirtの追い上げを凌ぎ切って勝利した。Carlingford Loughは最後やや遅れて4着。

Sizing JohnはNovice Hurdle、Novice Chaseと16f戦を使い、そのたびにDouvanの壁に跳ね返されていたのだが、今シーズンは20f戦を使い快勝。初の24fとなったここでもその力を見せた。7歳とまだ若いがその飛越は見事であり、もともと16fでDouvanと戦っていたスピードは24fでは大きな武器になる。20fか24fかはわからないが、いずれにせよその動向には要注目の一頭だろう。Empire of Dirtは惜しい2着。比較的ここでは実績の少ない馬であったが見せ場を作った。直線でやや狭いところに入ってしまったのは勿体ない場面だろう。勝ちに等しい内容。Lexus Chase (G1)などG1を3勝しているDon Poliは見せ場十分の3着。スローの上り勝負であればこれくらいやれる。Carlingford Loughは得意の舞台で一時はあわやのシーンまで作ったが、最終障害の飛越でやや遅れてしまった。Road to Richesは本来ならばここでも勝ち負けまで可能な馬だが、どうにも飛越が安定しない。