にげうまメモ

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17/03/14 National Hunt Racing - Cheltenham Festival - Supreme Novices' Hurdle (G1)

*Cheltenham Good to Soft

Sky Bet Supreme Novices' Hurdle (Grade 1) (Class 1) (4YO plus) 2m87y

結果:http://www.attheraces.com/racecard/Cheltenham/14-March-2017/1330

映像:http://www.thejockeyclub.co.uk/video/20170314/2671306/15989612

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さりげなく中の人がCheltenhamの隅っこにいたので写真付き。

2017 Cheltenham Festivalの第一レース。2014年はVautour、2015年はDouvan、2016年はAltiorとここ数年は錚々たるメンバーが勝利している。発走の時の大歓声は"Cheltenham Roar"と呼ばれ有名。ここで人気になっていたのはRuby Walsh擁するMelonと2016 Champion Bumper (G1)を制したBallyandy。なお16f Novice Hurdleの主役と目されていたMoon Racerは果敢にもChampion Hurdle (G1)に参戦したため不在。

馬群は非常に密になってレースは進行するも、下り坂を利用して残り3障害辺りから一気にペースアップ。残り2障害辺りからRiver Wyldeが先頭に。しかしこれにMelon、Labaikが襲い掛かり、この2頭の叩き合いは外のLabaikに軍配が上がった。Ballyandyは4着。

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(写真:勝ったLabaikとJack Kennedy。右端にGordon Elliot調教師がいる。まるで軍曹。)

驚きのスタートとなった。LabaikはFor Auction Novice Hurdle (G3)の勝ち馬だが、負けるときはほぼ大敗、しかもうち4走は発馬拒否という馬。前走もスタート直後から全く走る気を見せず、いちおう馬群から遥か後方を走り続けた結果、なぜか完走は果たして勝ち馬から約100馬身離れた大敗に終わっている。くっそ面白いので是非。かなり気性的には難しいようで、今回もパドックに一番乗りで入れるなどしていたようだ。飛越は基本的に跨ぐという仕草に近くさほど安定したものではなかったが、それでもNoviceらしい流れの中で勝負所から狭いところをこじ開けてきた機動力は素晴らしいものがある。パドックで観察していて全くといっていいほど走る気配がしなかったのだが、なにか馬の気が向けば高い能力を発揮するという馬なのだろうか。アイルランド若手の天才肌Jack Kennedyとのコンビ、その個性的なキャラクターも含めて面白い一頭。

人気を背負ったMelonは道中からやや行きたがる仕草を見せていた。下馬評としてRuby Walshとしてはさほど強気ではなかったようだが、それでも相当な経験馬相手に勝ち負けを演じたこのパフォーマンスは立派だろう。Dovecote Novices' Hurdle (G2)にてElginを下して挑んできたRiver Wyldeは見せ場を作ったが3着まで。英国勢では再先着と気を吐いたが、肝心の最終障害で後肢の着地にミスがあった。Ballyandyは馬群の中で揉みに揉まれての4着。Novice馬としてはかなり厳しいレースとなった。スムーズならばもう少しやれてもいい。

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(写真:2着のMelonと憮然とするRuby Walsh)

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(写真:嬉しそうなLabaikとおねーさん二人)