*Cheltenham Good (Good to Soft in places)
Glenfarclas Chase (Cross Country Chase) 3m6f37y
結果:http://www.attheraces.com/racecard/Cheltenham/15-March-2017/1610/
映像:http://www.thejockeyclub.co.uk/video/20170315/2671621/15990991
(写真:第一障害Bank with Hedgeを見に行く各馬)
イギリス障害競馬においてCross CountryはCheltenham競馬場で行われている。今年は欧州Cross Country SeriesのCrystal Cupの一環として行われたようだ。昨年の勝ち馬Josies Ordersは故障で離脱してしまったが、2016年の冬にRisk of Thunder Chase (Cross Country)、Glenfarclas Cross Country Handicap Chaseと連勝してきたCantlowが人気を集めていた。対するはCause of Causes、Auvergnat、Sausalito Sunrise。昨年の同レースで一位入線を果たすも禁止薬物の検出で失格となったAny Currency、フランスのAmazing Comedyも参戦。
(写真:古豪Quantitativeeasing)
(写真:大事なところでポカをやらかして何故か勝てないColour Squadron)
(写真:実は一番の実績馬First Lieutenant)
(写真:人気になっていたCause of Causes)
(写真:Cantlow)
(写真:葦毛のValadom。よくこうしてハゲ頭が映り込む。)
(写真:おねーさんのMVPはAmazing Comedy。尊い。蹴られたい。)
Ballyboker Bridgeが淡々と逃げる展開。このレースにしては馬群は密集して進行。Auvergnatが何度か大きなミス、Cheeze WedgeにてUsuel Smurferが落馬し、これに躓いたFirst Lieutenantが続いて落馬した以外は大きなアクシデントなくレースは進む。Split Fenceの辺りから空馬を上手くかわしたAmazing Comedyが先頭に。しかし残り2障害から先頭に立ったCause of Causesが一気に後続を突き放し、9馬身差の快勝。2着にはBless The Wingsが入った。
(写真:勝利したCause of Causes)
Cause of Causesが実況にもある通り3度目のFestival勝利。アマチュア騎手限定戦で2度勝利しているように飛越も上手く、前回Glenfarclas Cross Country Chaseを使うことでCheltenhamのCross Countryにも慣れていた。走りやすい良馬場も良いのだろう。Aintree Fenceから一気に前に取り付き、後続を突き放すパフォーマンスは高い機動力を感じさせる。課題はハイペースへの耐性とスピード持続力といったところか。Grand National (G3)でも完走しているほどの持久力を持った馬だけに、今後の方向性には期待が膨らむところ。
(写真:ちょっと趣のある最終障害)
Bless The Wingsは12歳になった今年も古豪健在ぶりをアピールした。どちらかというとトップスピードよりもスピード持続力に優れた馬だけに、もう少しペースは流れた方がよかったか。比較的ここでは上がり馬となるが、Cantlowも同様だろう。P.P. Hogan Memorial Cross Country Chaseの勝ち馬Auvergnatは何度か大きなミスがあった。あと騎手も固定したい。フランスから参戦したAmazing Comedyは見せ場を作ったが、最終障害を減速して飛んでしまった分の5着。全体的に飛越は見事であったが、どうにもイギリスやアイルランドと異なり、フランスでは最終障害を減速して飛ぶところがある。Ballyboker Bridgeは自分のペースを作るも途中から置いて行かれてしまった。馬場は悪くなった方がいいだろう。なぜかなかなか勝てないことで有名なColour Squadronはさすがに戦術ミスだろう。14歳馬Any Currencyは苦手な上り勝負に持ち込まれてしまった。古豪Quantitativeeasingは全く走らずPU。まともに走ればここでも勝ち負けできる馬なのだが。Alelchi Inoisは飛越が高くCross Countryは合わない。