にげうまメモ

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17/11/05 National Hunt Racing / French Racing

*Auteuil Tres Souple (3.8)

Prix Cambaceres - Gran Course de Haies Des 3 ans (Haies 3 ans G1) 3600m

http://www.france-galop.com/fr/course/detail/2017/O/TnFzYS9UdVZwREE4dGkzTjRUQ00vZz09

残り2障害から押切を図ったTunisだが最終障害でミス。ゴール直前でMaster Dinoがこれを差し切り勝利した。3着にはPesk Ebrel。

Marlonneが逃げたのだが全体的にゆったりとしたペースになった。Master DinoはこれでG2から2連勝。そこで一旦は下しているTunis、Ajas相手に実績通りの結果を残した。道中は最後方を進み、Auteuilの異様に広い直線でも進路を探しつつ伸びてきている。ストライドを大きく伸ばして走る馬だけに、着差以上に完勝の内容と言えるだろう。Tunisはまたもや2着に終わったが、最終障害で珍しくミスがあった。Pesk EbrelはこれがHaies2戦目で、珍しくキャリアの浅い馬だが、直線ではあわやのシーンまで作った。

 

Prix Maurice Gillois - Grand Steeplechase des 4 ans (Steeplechase 4 ans G1) 4400m

http://www.france-galop.com/fr/course/detail/2017/O/d0dONGtiZXpKUU9WcElDV29vOG1mdz09

同じような勝負服ばかりで区別がつかないのだが、勝ったのはOxerから先頭に立ったOn The Go。2着にはEdward d'Argentが入った。やや遅れてSpelighonn。

On The GoはこれでSteeplechaseは初勝利なのだが、前走はこの上位組相手に接戦を演じているだけあって力はあるのだろう。途中から先頭に立ったのもよかったのか、終始安定した飛越を見せていた。最終障害を大事に飛ぶ余裕もあり、3着以下とはかなり力差があるように見える。13戦9勝2着4回という圧倒的な戦歴を誇るEdward d'Argentは残り2障害のDouble Barrierからミスが見られた。フラットの駆動力といい世代屈指のものを持っているだけに、勝負所でのミスが悔やまれる。前を捕まえきれないレースは時々やらかしているだけに、強気に乗ってもいいと思うのだが。

 

Prix La Haye Jousselin (Steeplechase G1) 5500m

http://www.france-galop.com/fr/course/detail/2017/O/eEVJNXo1ZjFyeWhueXBtNUF6UGRoZz09

Perfect ImpulseとSo Frenchが並んで逃げる展開も、3周目の障害でSo Frenchがまさかの落馬。これに躓いたShannon Rock、Sainte Turgeonも落馬。残り2障害で先頭に立ったMilord Thomasだが、最終障害でこれに並びかけたBipolaireが4馬身半ほど突き放して勝利した。Perfect Impulseは3着。

So Frenchはどうにも飛越にポカのある馬で、ここ最近は安定していたのだが、もともとこの血筋は気性面に課題があるのか、今回は踏切位置が安定していなかった。落馬した障害としてはなんでもないもので、このクラスの馬がやるとは思えないレベルのミスをしている。幸い馬は元気とのこと。BipolaireはこれでListed、G3と3連勝。Grand Steeplechase de Paris (G1)でも好勝負があるのだが、少々前とは差があるような印象があった。今回は色々とアクシデントがある中、最後まで諦めずにこの馬のレースをした結果だろう。4連覇を狙ったMilord Thomasは惜しい2着。最終障害で微妙なミスをしており、そこから再加速しなければならなかったのは勿体ないところ。Perfect Impulseは飛越に集中力を欠いていた。さすがに失速するのは仕方がない。Shannon Rock、Sainte Turgeonもまともに走れていれば好勝負が出来た馬だと思うのだが。

 

*Cork Soft (Soft to Heavy in places)

Irish EBF Novice Chase (G3) 2m4f

http://www.attheraces.com/racecard/Cork/05-November-2017/1440/

終始先頭を切ったBamako MoriviereがJury Dutyを16馬身ほど引き離して勝利。3着以下はさらに遅れた。

馬場が悪いのでこのくらい差がつくのは仕方がない。Bamako MoriviereはこれでChase2勝目。スピードに乗せたときの飛越はさすがに経験馬らしく安定していたが、一方でやや踏切位置を大事に飛ぶ場面が散見された。ひとまずはNoviceクラスの上り勝負では結果を残すことが出来るだろう。人気を背負ったJury Dutyはやや踏切位置が遠すぎる傾向があり、結果的には最後のスタミナのロスに繋がっていた。もう少し踏切位置を近づけて飛ぶことが出来ればよいと思うのだが。

 

Cork Grand National Handicap Chase (Grade B) 3m4f

http://www.attheraces.com/racecard/Cork/05-November-2017/1515/

Sizing Networkが逃げる展開も、残り3障害辺りから一杯に。代わってArkwrisht、Raz De Mareeが先頭に立つも、残り2障害から抜けたLogical Songがそのまま後続を突き放して勝利した。2着にRaz De Maree。

Logical SongはNovice馬だがこれでChaseは7戦目。道中はやや馬群に入れたためかムラのある飛越が目立ち、最終障害でもミスがあった。どうやら行きたがる気性のようで、騎手がずっと馬の後ろにこだわって騎乗している。走法から見るに重馬場には適性があるようだ。10st2lbの軽量にも恵まれた感はあるが、これからのアイルランド長距離ハンデ戦で面白い一頭だろう。古豪Raz De Mareeは相変わらずの低い飛越であったが見せ場を作った。Arkwrishtは最終障害で大きなミス。これがなければ2着まで可能性があった。