*Hanshin Firm
Hanshin Spring Jump (G2) 3900m
62kgのトップハンデを背負いながらも圧倒的人気を負ったアップトゥデイトが軽快に逃げると、そのまま後続を寄せ付けることなく勝利した。2着にはグッドスカイ。追いかけたルペールノエルは最後脚が上がり3着。
シンキングダンサーが最終障害を破壊している。アップトゥデイトは2015年に中山GJと中山大障害を制覇した馬で、オジュウチョウサンの台頭後は2017年に至るまで同馬に後塵を拝している。2017年の中山大障害では渾身の逃げを打つも、そこでも最後オジュウチョウサンにつかまり2着に終わっていた。障害手前で完歩を合わせるためにどうにも減速する癖があるようで、本来大きめのストライドを伸ばしてワンペースで走る馬だけに、ある程度加速をつけて強引に走らせた方がよさを発揮する。ここでは格下のメンバーということもあるが、この馬自身の競馬をして強いパフォーマンスを見せた。8歳ということもあり、急激に何かが変わっていくような年齢でもないのだが、ひとまず本番に向けては視界良好といったところで、むしろ叩き台のここでもアグレッシブな競馬を見せたことはプラス材料だろう。ただし、ストライド型の馬には仕方のないことだが、踏切位置にはやはりある程度の不安定さがあった。この辺りは馬を動かすことが出来る騎手でない限り解決のしようがない問題。
牝馬グッドスカイは最後追い込んで2着。本来Hurdlerだが、ここで2着に来たのはこの馬自身の成長を伺わせる。一線級が不在の重賞クラスであれば再度の重賞制覇もあり得るだろう。ルペールノエルは前とはかなり差があるようで、本番ももう少しゆったりと流れてもらえないと上位争いに食い込むのは厳しいが、アップトゥデイトがいる以上そのようなレースにはならないだろう。サンレイデュークはどうにも押し上げるタイミングがなかった。マイネルフィエスタエスタはどうにも飛越がいまいちだった。カシノカームはわかりやすいミス。