にげうまメモ

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18/07/01 Italy Racing

*Merano Terreno Buono

Dei Giovani Euro 23.100 TRIO 3300m

per cavalli di 3 anni (Siepi - Listed - Fantini)

http://webtv.awsteleippica.com/index.php/video/57820/corsa-01-galoppo-merano-010718#

Starmanが逃げる展開。残り4障害辺りからFar Dawnが先頭に立つも、ここからStarmanが抵抗。最終障害で先頭に並んだImperial RedがStarmanを抑えて勝利した。Leonardo Da Vinciが3着。

同じような勝負服の馬がたくさんいてわかりにくいのだが、青いブリンカーをつけているのがImperial Redである。Imperial RedはこれでイタリアSiepiでは3戦3勝とした。もともとはイギリスのAWを走っていた馬で、AWでは勝ち星を挙げることはできなかったのだが、障害転向がいい方向にでた結果だろう。とはいえ現時点の3歳戦ということで、メンバー的にはまだ変わってくる余地がある。この馬自身も一瞬の機動力で勝ってきたイメージがあり、抜けている存在というわけではないだろう。フランスでも勝ち星のあるStarmanは勝ち馬の瞬発力に屈した形の2着だが、さほど差はないだろう。Leonardo Da Vinciは直線難しい場所に入ってしまった分か。

 

Grand Steeplechase di Roma Euro 27.000 TRIO 4100m

per cavalli di 5 anni ed oltre (Cross Country - G3 - Amazzoni-Fantini)

http://webtv.awsteleippica.com/index.php/video/57822/corsa-02-galoppo-merano-010718#

12歳のNilsがただ一頭悠然と後方からスタートする展開。逃げるのはTriangle D'Orであり、4100mとさほど距離があるわけでもないためペースは速くなる。好位からStar Maker、All About Cossio、いつの間にか追い上げてきたNilsなど。Catalaunian Fieldsは早々に途中棄権。BanquetteにてNilsが落馬。Star Makerが満を持してTriangle D'orをまくって先頭に立つも、これを追いかけたAll About Cossioが内から差を詰めたOpaleoを抑えて勝利した。

All About Cossioはチェコ調教馬だが、基本的にはイタリアCross Countryを主戦にする馬。SteeplechaseではG2勝ちもあるが、どうにも脚が遅いところがあり、どちらかというとCrossの方が合っているようだ。やや大飛びでSteepleでもやれそうなのだが、それ以上に器用な飛越技術が高いということだろう。Premio Delle Nazioniでもおそらく好勝負はするだろうが、あまりスローに持ちこまれると厳しいかもしれない。イタリアのOpaleoは惜しい2着。Star Makerは積極的な競馬を見せたのだが、最後は捕まり3着。前とはさほど差がなさそうに見るのだが、どうにも惜敗が多い辺りどこか足りていないのだろうか。フランスのParay Le Monialで連勝してきたTriangle D'Orは積極的な競馬を見せたが、最後は大きく遅れて4着。Star Makerが積極的にまくってきた分かもしれないが、もう少し抵抗したかった。12歳のNilsは凡ミス。

 

Grande Steeolechase D'Europa Euro 54.000 TRIO 4600m

per cavalli di 5 anni ed oltre (Steeplechase - G1 - Fantini)

http://webtv.awsteleippica.com/index.php/video/57828/corsa-04-galoppo-merano-010718

Capivariが逃げるもRoxer Grandeにてミスをして後退。代わってAxel Lauteixが先頭に立つも、早々にAl Bustanがこれを交わすと、追いかけてきたDefit D'Estruvalを突き放して勝利した。3着にはCapivari。

Al BustanはこれでSvenskt Grand National、Gran Premio Merano (G1)を含む7連勝。飛越の安定性や機動力といった面ではイタリア障害では現状無敵の存在であり、フランスからの遠征馬が当面の相手といった状況だろう。Capivariはさほど逃げて良さを出す馬ではなく、Defit D'Estruvalが無理のないペースで進めた結果、この馬の機動力で抜け出すだけという盤石の展開となった。ここまでの飛越技術と機動力を持った馬だけに、イギリスGrand Nationalという可能性も見えてくるだろう。フランス馬がイタリア障害で無双するパターンには、そもそも作り出すペースが異なるという場合が往々にしてあるのだが、Defit D'EstruvalはこれまでのMeranoの2戦とは異なり、そのような部分で違いを見せることが出来なかった。CapivariはさすがフランスG1馬だけに素材は高いものを持っているのだが、さすがに今回は相手が悪かった模様。

 

LXIII Ezio Vanoni Euro 36.000 TRIO 3800m

per cavalli di 4 e 5 anni (Steeplechase - G2 - Fantini)

http://webtv.awsteleippica.com/index.php/video/57832/corsa-05-galoppo-merano-010718#

軽快に逃げたSanto Cerroがそのまま逃げ切り勝ち。2着にはフランスのSharockが入った。Dusigrosz、Saxo Solと続いた。

Santo Cerroは前走のNovice戦から連勝とした。SiepiではG1勝ちのある馬なのだが、どうにもワンペース型でさほど脚の速い馬ではなく、その後は惜敗を繰り返していた経緯がある。Steeplechaseの方が持ち前のテンポの早さを生かせるということだろう。現時点ではMeranoの障害における飛越には問題はなく、もう少し距離が伸びてもやれそうな印象。フランスのSharockはさすがに飛越は安定していたようだが、Santo Cerroのペースに付き合ってしまったことが敗因だろう。