にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

18/07/14 New Zealand Racing

*Wellington R.C. @ Trentham Heavy 11

Norm Bevan Memorial Maiden Steeplechase MDN STP 4000m

https://www.nzracing.co.nz/RaceInfo/46661/1/Race-Detail.aspx

My Magicianが逃げるも、最終コーナー手前からこれをまくってAl Munroeが先頭に。しかしさらに内を掬って抜けてきたThe Arabian DukeがOur Jacksonを6馬身ほど突き放して勝利した。Mandalayは落馬。

Trenthamのコースは馬場中央にある生垣障害の難易度が高いため、そのあたりを抜けてからスパートをかけるというレースになりやすい。My Magicianが軽快に逃げ、Al Munroeがこれに絡んでいったのだが、やはり例のごとく外周に入ってからペースアップとなっている。The Arabian GoldはSTP初参戦で初勝利。HDLでは9戦して勝利を挙げることはできなかったのだが、そこまでのスピード能力は必要のないSTPならではといったところがあったのだろうか。Our Jacksonはまたしても惜敗となった。Mandalayはもったいない落馬。

 

Anuka Smoker Wellington Hurdle (PJR) OPN HDL 3400m

https://www.nzracing.co.nz/RaceInfo/46661/3/Race-Detail.aspx

Thatz Davidを制してThe Shacklerが逃げる展開も、1周目のスタンド前からするすると前に取り憑いてきたZedeedudadeekoがそのまま抜け出して快勝。激しい2着のたたき合いはGame Percyが制した。Kipkeinoが3着。

Zedeedudadeekoは極悪の不良馬場となった昨年のGreat Northern Hurdle (PJR)の勝ち馬で、PJRはこれが2勝目となる。足が短く小柄な馬体を持ち、どちらかというと淡々と同じようなペースで運ぶタイプの馬なのだが、とにかく不良馬場の長距離戦で力を発揮する。前走のAwapuni Hurdleではあっさり沈んでブービー人気まで前評判を落としていたのだが、今回は別馬のような走りを見せた。前走と同じHeavy11でも馬場は違ったのかどうかは不明だが、いずれにせよ馬場にこそ注文はつくものの、長距離戦が主に組まれているPJRでは今年も無視できない存在ということだろう。他の馬が苦しんで走るところを一頭だけ悠然と抜け出してくる走りは不良馬場巧者のそれである。アイルランドのDeath Duty辺りと一緒に走らせてみたいところ。2着のGame Percyは前評判は高くなかったものの見せ場を作った。一度STPを走っていることもプラスに働いた可能性もあり、さらに距離が伸びて期待できる可能性はある。PJRの常連Kipkeinoはさすがに安定した走りを見せたのだが、これ以上距離が延びるとよくない辺りもあり、この馬場では勝ち馬相手にはやや分が悪い印象。Second Innings、El CorbyはRST OPNクラスであれば見直せる馬だろう。人気を集めたThe Shacklerはあまりにも馬場が悪すぎたようだ。最後は完全に止まる形での脱落となっている。止まるときは派手に止まるのがこの馬場の特性であり、このような負け方をした馬は着順よりは上に見た方がいい。

 

Grant Plumbing Wellington Steeplechase (PJR) OPN STP 5500m

https://www.nzracing.co.nz/RaceInfo/46661/5/Race-Detail.aspx

Venerateが逃げる展開も馬場中央の生垣にて落馬。ここから一気に抜け出してきたWise Men SayがChocolate Fishを抑えて勝利した。Amanood Ladは3着。

Wise Men Sayはヤマニンバイタル産駒。昨年のGreat Northern Steeplechase (PJR)の勝ち馬である。Wellington HurdleのZedeedudadeekoに続き、Great Northernの勝ち馬が勝利を収める結果となった。この馬もまた前々でだらだらと張り続けるタイプの馬で、とにかく長距離の重馬場になった際には力を発揮する。外周に入ってから一気に加速するTrenthamの特性もあるのだが、そのようなペースアップにも対応できるスピードを持っている。65kgでスピード能力に優れたChocolate Fishを抑えきったのは、この馬のSTPにおける地位をより盤石にするパフォーマンスだろう。古豪Amanood Ladも見せ場を作ったが、前の2頭とはやはりスピード能力の面でやや見劣ったようだ。できれば逃げてこの馬の展開を作った方がいいだろう。